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「動画データが増えてPCに入りきらない」 「外付けハードディスクを買った方がいい?」 「Googleドライブとかクラウドはどう?」 |
YouTubeの動画編集をしてたら動画データが増えて一気にPCのメモリが足らなくなります。
動画データを外付けHDDに移すのがいいのでしょうか?それとも、クラウドサービスがいいのでしょうか?
いいえ、SSDがベストです。
その理由を、現役YouTuber・動画クリエイターの意見をもとに考察し、説明します。
なお、動画ではなく「写真の保存・管理について」は以下の記事に、
「動画編集を一から始めて稼ぐロードマップ」は以下記事にまとめています。
目次
動画データ 管理方法
Dropbox
大きすぎる動画データの管理術!カズさんの場合(カズチャンネル/Kazu Channel)
ガジェットのレビュー動画が人気のカズさんの動画データ管理術です。
動画が少し古いのですが、カズさんは以下のように管理しているとのこと。
- 動画プロジェクトを丸ごとDropboxに同期させ、Dropboxに保存
- 完成した動画をYouTubeにアップ後、動画プロジェクトファイルはまるごとDropboxで削除
- Dropboxで削除された動画プロジェクトファイルは、Dropboxのゴミ箱に30日間保管される
Dropboxの最も安いプランは、容量は2TB、年間契約で月1,200円です。(2021年5月)
YouTubeに動画をアップして1ヵ月経過したら、元の動画データ・プロジェクトは消えてしまって構わない、という方法です。
自身で動画編集するYouTuberに適した管理方法ですね。
外付けSSD
圧倒的な速さ!SanDisk 外付け爆速SSD 内蔵ストレージいらない時代がキタ!(かたおかさとし)
外付けSSDに動画データを保存・管理する方法を解説されています。

SSDはHDに比べてかなり小さく、持ち運びに便利です。

HDDと速度比較した結果です。
SSDの方がHDDよりも倍以上速いです。
さらに、SSDはHDDに比べて衝撃や振動に強く、壊れにくいメリットもあって人気で、HDDから置き換わりつつあります。
なので、SSDは単に動画データの保管場所としてでなく、SSDの動画データを直接動画編集することも十分可能です。
ここ数年でSSDの価格はかなり安くなっているので、今外付けHDDを使っている人はSSDに置き換えていったほうが管理コストが安く済み、お得です。
外付けHDD と 据え置き型HDD
動画制作におけるデータ管理の仕方(Yusuke Okawa大川優介)
動画クリエイターの大川さんの場合、外付けHDDを2種類使い分けて動画データを管理されています。
動画の説明によると、動画クリエイターはクライアントの動画プロジェクトを二年間保管しなければいけないルールがある、とのこと。
なので、保管する動画データがかなりの容量になるため、以下のようにHDDを使って保管しているとのことです。
- PCの内蔵ハードディスクで動画編集
- クライアントに納品後、動画データを外付けHDDに移す
- 外付けHDDで約一年間未使用の動画データは据え置き型に移す
動画データが大量にある動画クリエイターに適した管理方法ですね。
内蔵SSD、外付けSSD、外付けHDD、クラウド
映像制作者のためのデータ管理術 HDDとSSDはこう使う!(ダストマンTips)
動画編集者の間で神的存在のダストマンTipsさんの場合、内蔵SSD、外付けSSD、外付けHDD、クラウドを使い分けてデータ管理されています。
以下のようにストレージを使い分けてデータ管理されています。
- PCの内蔵SSDで動画編集
OS・ソフトウェア用: SSD(SATAタイプ)
キャッシュ用、高速作業用: SSD(M.2タイプ) - 通常作業用: 外付けSSD
- バックアップ用: 外付けHDD(SATAタイプ)
- 完パケ、シロ完、プロジェクトデータ: クラウド
また、動画では、データの管理方法だけでなく、以下についても解説されているので必見です。
- HDDとSSDの違い
- アクセス速度
- HDDとSSDの選ぶ基準
- おすすめのストレージ構成
YouTube と vimeo と udemy
PCやMacの容量を増やすためのファイル削除 / Macbook pro(Action Planetあくしょんプラネット)
動画編集解説系YouTuber、あくしょんプラネットさんの場合、以下のようにVimeoというクラウドサービスで動画データを管理されています。
- ソース動画をVimeoに保存し、ソース動画はPCから削除
- ソース動画をYouTubeに保存。ソース動画は必要
(mp4に変換されたものが残り、オリジナルはなくなる) - 制作した動画をUdemyで販売。ソース動画もUdemyで提供。ソース動画はPCから削除
- Googleドライブ、Dropboxなどのクラウドに保存するのもおすすめ
- Magianで重複ファイルを検索、容量の大きいファイルを削除する
YouTubeにアップした動画はMP4形式でいつでもダウンロード可能です。
ただ、元の動画データは消えてしまうので、Udemyで教材販売して元データをソース提供することで、クラウドに無料で動画データを保管できるのでおすすめとのこと。
なお、あくしょんプラネットさんのUdemy教材はこれらです。
Googleドライブ
いつでもどこでも仕事ができる、僕の”超身軽”なクラウドデータ管理法(monograph/ 堀口英剛)
動画クリエイターの堀口さんの場合、クラウドサービスのGoogle Suiteで動画データを管理されています。

月額1,360円で容量は無制限使えるとのことで、かなりお得です。
ただ、個人では使えず、5人ユーザーが必要なので、動画編集フリーランサーのグループだったり、法人で動画クリエイターを雇ったりしないといけないのがネックです。

とはいえ、通常のGoogle Driveを10TB契約するよりは、Google Suiteを一人で5ユーザー分契約してしまった方が安いのでお得です。
大容量の動画データをどうしてもクラウドサービスに保管したい人に適した管理方法です。
動画データの管理方法 考察
YouTuberをやっているとよく分かるのですが、動画データの総容量は1TBぐらいすぐに超えてしまいます。全然足りません。
動画データを全てクラウドサービスに保存するとなると、どうしても月1,200円以上の有料プランに契約が必要ですし、それでも全然足らなくなります。
高画質の動画データを扱う場合、古いデータまでクラウドに残しておくと費用がかさむのでもったいないです。
かといって、完全に削除してしまうのもなんだか不安ですね。特に、美しい映像を撮り続ける動画クリエイターですと、下手な映像でも数年後に今の映像と見比べたい時が来るでしょう。
また、動画編集する場所が自宅ではない場合、インターネット環境の問題があります。
インターネット速度が遅い場所、例えば、フィリピンで動画編集するのにクラウドサービスに動画データを保存して作業するのは現実的ではないです。
動画データをいつでも取り出せる外付けHDD / SSDを使うのがベストでしょう。
HDDとSSDどちらが良いか?ですが、古くなった膨大な容量の動画データは価格の安いHDD、新しい動画データは高価なSSDに保存するといった感じで使い分けるのがいいですね。
Macのタイムマシン設定(バックアップ)
Macにはタイムマシンというバックアップシステムがあります。
外付けのHDDやSSDにMac内蔵のデータやシステムを自動で差分バックアップする仕組みです。
これに動画データまで含めてしまうとタイムマシンのバックアップデータ容量が肥大になり、外付けHDD/SSDはすぐにいっぱいになってしまいます。
なので、タイムマシンの「バックアップ対象から除外する項目」の設定に、動画データを保存しているHDDやクラウドサービスを設定しておくといいです。
こんな感じです。

Macの「ムービー」フォルダに作業中の動画データを保存しているので、そのフォルダ、「Movies」をバックアップ対象から除外しています。
なお、動画データは動画編集作業完了後、「ムービー」フォルダから外付けHDD / SSDに移動しています。
その他クラウドサービスのGoogle Drive、Microsoft One Drive、Adobe Creative Cloud、Dropboxも対象外に設定しています。