「TOEICの点数がいいと収入があがる」 「TOEICの点数を上げたい」 「サウスピークに留学するとTOEICで高得点が取れるらしい」 |
就職に向けてTOEICの点数を伸ばすことを目的にセブ島に留学する人が多くなっているようです。
その中でもTOEICの点数を上げることに特化した語学学校、サウスピークが人気のようです。
ただ、残念ながら、ただサウスピークに留学してもTOEICの点数は伸びません。
日本で独学でTOEICを勉強した方が高得点が取れて、コスパが良いです。
語学学校の売り文句を鵜呑みにして勘違いされている方も多いようなので、サウスピークでTOEICの点数が伸びる仕組みとTOEICで高得点を取るコスパの良い方法を解説します。
目次
サウスピークのレッスンと教材
サウスピークの特徴
サウスピークは短期間にTOEICの点数を伸ばせるということが売りの語学学校です。
実際、サウスピークの公式サイトにもその旨このように書かれています。
サウスピークは「3ヶ月でTOEIC LR試験の点数を平均で200点以上伸ばす」ことを実現している語学学校であるため、就職・転職活動の前に、英語力を底上げするために、生徒の方々はサウスピークに留学してきます。
生徒は短い期間で英語の4技能(読む・聞く・話す・書く)をバランスよく伸ばし、かつ「TOEIC LR試験が3ヶ月で平均200点以上も向上する」という世界中どこの語学学校でも実現出来ていないことを実現しました。
出典: サウスピーク トップページ
実際留学生全員のTOEICのスコアを集計し、平均点を公表されているのでTOEIC高得点の信憑性はあります。
出典: サウスピーク トップページ
3ヵ月で平均226点アップとなっています。
サウスピーク 体験談と教科書
サウスピークの公式サイトにサウスピーク留学生の体験談もアップされています。
例えば、以下体験談を見てみます。
「頑張る理由がある人は強い」海外就職への強い動機を胸に、13週間の留学でTOEICを375点向上させたKimieさん
抜粋すると、次のような感想が書かれており、サウスピークから与えられた教科書、カリキュラム通りに勉強したことでTOEIC高得点を実現出来たそうです。
この学習計画表を使って、学習オリエンテーション資料でも指示されている、学習計画をきちんと運用していました。
サウスピークから提示してもらったカリキュラムをやりきることができました。
その使用した教科書のリストもアップされてたのでこちらにも転載しておきます。
フォニックス“発音”トレーニングBook
英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる
<フォニックス>できれいな英語の発音がおもしろいほど身につく本
TOEICテスト 公式問題で学ぶボキャブラリー
TOEICテスト公式プラクティス リスニング編
TOEIC TEST リスニングの鉄則
速読速聴・英単語TOEIC(R) TEST STANDARD 1800
1日1分レッスン! 新TOEIC TEST千本ノック!
1日1分レッスン!新TOEIC TEST千本ノック!7
新TOEICテスト 1週間でやりとげるリーディング
TOEICテスト新公式問題集〈Vol.2〉
TOEICテスト新公式問題集〈Vol.5〉
サウスピークでTOEICの点数が伸びる仕組み
上述より、「サウスピークの留学生がTOEICを3ヵ月で平均226点アップした」という点はおそらく事実でしょう。
先ほどの体験談の方は13週間の留学でTOEICを375点(400点→775点)もアップさせていて、短期間でこれだけ点数を伸ばすことが出来たというのはすごいことです。
サウスピークに留学することにメリットがあるように見えますね。
ただ、ここで以下の点をよく考える必要があります。
- 授業を受けるだけでTOEICの点数を短期間に大幅にアップ出来るのか?
- 日本で独学ではTOEICの点数を短期間に大幅は出来ないことなのか?
それぞれ見てみましょう。
授業を受けるだけでTOEIC高得点取れるか?
サウスピーク公式サイトの体験談は良い人を抽出していることから、他のサイトの体験談、フィリピン留学ラジオにアップされてる直近のこちらの体験談を見てみます。
サウスピーク11週間でTOEIC450→755!スピーチコンテスト優勝!
こちらも3ヵ月で300点アップしているので、サウスピークの平均以上の成果が出ています。
ここに授業時間について以下のように書かれてます。
サウスピークのホームページに載っている10時間は必ず越えるようにしてました。最初は、授業3時間、自習7時間。入学する前から絶対10時間は勉強すると決めていました。
授業時間より自習時間の方が倍以上ありますね。
つまり、サウスピークで授業を受けただけではTOEIC高得点は無理。むしろ、自習が重要と言えますね。
日本で独学ではTOEIC高得点は取れないか?
以下の記事で書いたように、僕は独学でTOEICを2ヵ月で250点アップ(370点→620点)させました。
サウスピークの留学生は3ヵ月で平均226点アップでしたので、そのサウスピークの平均より1ヵ月以上早く高得点を取れていることになります。
使用した参考書はこちらの記事の通りです。
誰かから与えられたものでもなく、カリキュラムも何もありません。
本屋で参考書を吟味し、あれこれ試行錯誤しながら学習しながら効率の良い勉強をその経験談から記事にまとめています。
また、僕は40代かつ元々記憶力が悪い状況、不利な条件でTOEICの勉強を始めています。
独学で効率の悪い方法でも真剣に勉強すれば300点アップします。
新しい知識をすぐに吸収できる大学生、記憶力に自身のある人なら、300点アップは独学で1ヵ月で可能です。
オンライン英会話のTOEICコースでもTOEICで高得点が取れます。
TOEIC程度ならどのオンライン英会話でもサウスピークよりも高品質なレッスンを受けられると思います。
例えば、低価格かつカリキュラムの多いDMM英会話、レアジョブ英会話のTOEICコースを試すことをおすすめします。
もっと高度なビジネス英語のレッスンを求めるなら、Bizmates(ビズメイツ)、Best Teacherをおすすめします。
まとめ
このように独学でもTOEICで高得点を取ることは十分可能です。
サウスピークでも授業で自然と身に付くものではなく、勉強時間の7割が自習です。
さらに、高額なサウスピークのTOEIC学習カリキュラムは、記憶力の悪い40代のおっさんの独学よりも効率が悪いようです。
経済的に余裕のない方はその点をよく考慮して留学されるといいでしょう。
なお、未だにTOEICの高得点を特別なもの、スーパーマリオのスターのように勘違いしている人が多いようなので、いかに現実をシェアしておきます。
フィリピンの日系企業で就職するにはTOEICは700点あれば十分です。
TOEICで高得点取って就職できても高収入は得られません。
欧米企業は満点取ってもあまり意味がありません。TOEICよりTOEFLということもありますが、それよりも英語以外の専門スキルが必要です。
フィリピンに就職しても英語力が伸びるわけでもないです。
なお、「日常英会話できるようになるためのロードマップ」は以下記事にまとめています。