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「DTPデザイナーになりたい」 「DTPはどうやって勉強したらいい?」 「DTPスクールとオンライン講座は何が違う?」 |
DTP(desktop publishing)はAdobe製品のPhotoshop、Illustrator、InDesignを使って作業します。
僕は過去にデザイン専門学校でDTPを4ヵ月学びました。
それから4年経った今、Adobe Creative Cloudを再契約するのにヒューマンアカデミーのAdobeオンライン講座も受けました。
DTPを始めたい人向けに、デザインスクールでのDTP学習内容とAdobeオンライン講座との違いについて解説します。
目次
DTPデザイン 基礎知識の学習内容
DTPデザイナーが使うAdobeのツール
まずはDTPデザイナーが使うAdobeのツールを紹介します。
- Photoshop
画像の編集で使用します。
- Illustrator
イラスト作成や印刷物の作成に使用します。
- InDesign
本などの出版物の製作に使用します。
Webデザイナーが使うAdobeのツール
Webデザインではこれらに加えて以下ツールも使用します。
- XD
Webデザインのモックアップ(完成イメージ)作成に使用します。
- Dreamweaver
Webページのマークアップ(HTML、CSSコードの埋め込み)に使用します。
ヒューマンアカデミーのAdobeオンライン講座
Adobe製品を全て使えるパッケージとしてAdobe Creative Cloudがありますが、そのAdobe Creative CloudとAdobeオンライン講座がセットになったパッケージがヒューマンアカデミーから販売されています。
今回そのヒューマンアカデミーのAdobeオンライン講座でAdobe Creative Cloudを契約中で、ヒューマンアカデミーのAdobeオンライン講座(以下たのまなと表現)を1ヵ月受講しました。
その学習内容をそれぞれ以下の記事にまとめています。
- Photoshop
- Illustrator
- InDesign
- XD
- Dreamweaver
どのオンライン講座も初心者に分かるように丁寧に解説されており、また全体的に機能を網羅しているので、たのまなを受けるだけで基本的な操作方法を習得できます。
DTPデザインスクールで使用した教材
DTPデザインスクールで使用した教材は以下です。
- Illustrator トレーニングブック
Illustrator トレーニングブック CC2018/2017/2015/2014/CC/CS6対応【電子書籍】[ 広田正康 ]created by Rinker - Photoshop トレーニングブック
- デザインのズバネタ
- DTP印刷デザイン
【送料無料】 DTP印刷デザインの基本 DTPデザインの基礎から印刷物の発注まで 玄光社MOOK / 柳田寛之 【ムック】created by Rinker - DTP & PRINTING RULE BOOK 2009(DTP World 付録)
DTP Worldという雑誌の付録で、DTP、印刷の基礎知識、DTP業界の用語等幅広く基礎知識を勉強できます。
DTPデザインスクールでの基礎学習は、Adobeのソフトの基本的な操作方法だけでなく、DTPの基礎知識も学習できるのが大きな違いです。
なお、教材は全てスクールが用意してくれて、費用は全部で1万円でした。
DTPデザインスクールの学習内容
具体的に実際にDTPデザインスクールで学習した内容について解説します。
カリキュラム
実際に使用したカリキュラムがこちらです。

まず基礎学習として、DTP基礎知識、各DTPソフト(Illustrator、Photoshop、InDesign)の基本操作を学習しました。
各AdobeのDTPソフトの学習時間はそれぞれ30時間で、たのまなより時間をかけて学習しました。実際に手を動かして何かを作る時間が長かったです。
実制作
そして、ここからがスクールとたのまなとの大きな違いですが、DTPデザインスクールでは実制作に学習時間を割いています。基礎学習全体の2倍かけて実制作しました。
実制作で与えられた課題は次の通りです。
- 名刺
- A4チラシ
- CDジャケット
- 旅行チラシ
- 飲食店広報物(3つ折りリーフレット、DMはがき・封筒、ポイントカード)
- 雑誌広告
- 車内吊り広告
- 企業案件(ロゴ)
一つの課題をだいたい2日かけて作ります。
飲食店広告物等は時間がかかるものは4日以上かけて制作しました。
企業実習
僕が通ったDTPデザインスクールでは企業実習がありました。期間は1ヵ月です。
作業内容は派遣先の企業によっていろいろで、僕の場合は派遣先の企業が制作したWebサイトのポートフォリオを作るのが仕事でした。
ほとんどの作業をIllsutratorを使って作業しましたが、操作で困ることは何もなかったです。
DTPデザインスクール 制作物一部
先ほどの実制作内容にあげたように、DTPデザインスクールではいろいろなDTPを制作しましたが、ここでその一部をお見せします。
- 名刺

最初に作ったのが名刺です。
テンプレートは何もなく、白紙から作ります。
印刷時に使用する直角の線、トンボというものをまず書き、1枚の用紙に名刺を何枚作れるかを考えながら名刺の枠を配置していきます。
その名刺枠にデザイン案をいくつも描いていきます。
名刺のロゴは別のアートワーク(用紙)で作成し、それをここにコピペする感じで作ります。
フォントは迷ったらHelveticaを使ってました。
- A4チラシ

名刺の次に作ったのがA4チラシです。
M&M’sの素材はスクールが用意してくれたものを使います。
ですが、この課題はIllustratorの操作に慣れるためのものでもあるので、素材は一枚絵で渡されます。それぞれのキャラクターや菓子袋はパスツールを使って切り抜きました。
「どれだけ他のツールを使いこなしても、ベジェ曲線が使えない者はIllustratorを使えないのと同じ。ベジェ曲線を使いこなすことが最重要」
これがDTPデザインスクールで学んだ一番価値のあったことです。
- CDジャケット

CDジャケットも他と同様に白紙からDTPデザインしていきます。
CDジャケットの枠を作り、ガイドを引き、トンボを打ち、それぞれのパーツをデザインしていきます。
- 三つ折りリーフレット

これが一番大変だったのですが、三つ折りリーフレットも他と同様に白紙からDTPデザインしていきます。
折りたたんだ完成図をイメージしながらデザインしていきます。
リーフレットを開くと一枚絵が現れるデザイン手法もありますが、ここでは単純なデザインにしています。
高級感を出すには黒色が良いのですが、他の人と差別化しようとあえて緑色にしてみたのですが、結果はあまり良くなかったですね。
なお、ここで使った地図もIllustratorで一から作っています。

Illustratorでラフを取り込み、その上に線、文字を描いていって作りました。
DTPデザインスクールで学習するメリット
このようにDTPデザインスクールではいろいろDTP制作しました。
雑誌広告、吊り広告なんかは3つ、4つとデザイン案を作りました。
生徒と組になり、それぞれクライアント、クリエイターを演じてプレゼンの練習もしたりしました。
また、これはスクールやその先生によりますが、僕が受講したスクールの先生はプロのデザイナーです。
ただの学校の先生ではなく、有名なCDジャケット、菓子袋等いろいろなデザインを手がけている現役のプロのデザイナーでもありました。
DTPデザインスクールで学んだことで、プロのデザイナーから直接デザインの指導を受けることができたのが大きなメリットです。
まとめ
DTPで使うソフトの基本操作はオンライン講座で学べます。
使い方をいち早く覚えたいなら、オンライン講座とAdobe Creative CloundパッケージがセットになったたのまなのAdobeオンライン講座を購入するのがベストです。
オンライン講座が必要なければAdobeの公式サイトから購入すると良いでしょう。
ただ、プロのデザイナーになるにはプロの指導が必要になってきます。
その場合、就職支援もあるデザインスクールでデザインを勉強するといいです。
また、デザイナーはDTPだけでなくWebデザインも必要です。
その他
その他Web、プログラミング、ブログ関連の記事をこちらにまとめているので参考にしてください。