ビガン 行き方 バナウェ から 方法を考察
ユネスコの世界遺産に指定された、フィリピンに残るスペイン統治時代の街、ビガン(Vigan)。
そして、フィリピンの世界遺産のライステラス、コルディリェーラの棚田群の一つのバナウェ(Banaue)。
バナウェからビガンへは北西に約220km。
Google mapだと車で6時間半の距離。ただ、残念なことに、そのGoogle Mapが示したルートは公共交通機関にはない模様。
通常の公共交通機関のルートだと、バギオ(Baguio)経由になってしまいます。
こちらがバナウェに置いてあった交通機関のスケジュールと料金表。
ここから考えられる方法は主に以下2つ。
- バナウェから西の街、ボントック(Bontoc)を経由して北を目指す
- バナウェから南の街、バギオ(Baguio)を経由して北を目指す
ボントックへはジプニーかバス、バギオへはバンかバスに乗ればいいです。
それぞれの位置関係を分かりやすく示した地図がこちら。
見ての通り、バギオ経由でビガンに行く場合、ボントックからバギオまで一旦150kmも南下し、そこから西のサンフェルナンド(San Fernando)という海岸線の街に出て、そこから北上するというルート。
一方、ボントックから南下せずにビガンに行く場合、ボントックからバスがないので東のセルバンティス(Cervantes)という街に出て、そこから行き方を模索しながら北上するというルート。
どちらにしても長距離のため、移動に丸1日かかるので、なるべく乗り換えが少なく、待ち時間が少ない方法を優先して考えたいですね。
セルバンテス、ビタラック経由
ネットで検索したところ、セルバンテス(Cervantes)、ビタラック(Bitalac)経由で行けばいいんじゃない?とのこと。
そのページのスケジュールを拝借しますと、以下とのこと。
07:00 サガダ(Sagada) → ボントック(Bontoc) → バウコ(Bauko) → セルバンテス(Cervantes) → ビタラック(Bitalac) → バンゲッド(Bangued) 19:30
出典: サガダからビガンへの最短ルート Sagda to VIgan via bauko and cervantes
(誤字修正済)
午前7時にサガダを出発してバンケッドというビガンに20kmほど手前の街に午後7時半に着くというルート。このルートについて考察してみます。
まず、サガダからボントックまで。これをバナウェからボントックに置き換えてみます。
上述のスケジュールによると、バナウェからは午前9時にボントック行きのジプニーがあるそうなので、それに乗るとしますと、うまく乗り換えできてもこうなるでしょうか。
9:00 バナウェ(Banaue) → ボントック(Bontoc) → バウコ(Bauko) → セルバンテス(Cervantes) → ビタラック(Bitalac) → バンゲッド(Bangued) 22:30
バナウェからボントックは2時間かかります。サガダからの倍の時間がかかってしまいます。
さらに、2時間遅れに出発ですので、ビガン(Vigan)の近くのバンゲッド(Bangued)という街には夜中に着くことになりますね。
なお、その記事によると、バンケッドは敢えてそっちに行ってみたそうで、ビタラックからバンケッドに行かずにビガンに行けるとのこと。1時間早くに。
と以上から、この記事のルートを使った場合、バナウェを朝一番の9時に出発すると、ビガンには21時半に到着するとなりますね。また、乗り換え回数は4回、交通費430ペソとのこと。
バナウェからバギオまでのバス料金と同じ運賃でビガンまで行けるのは魅力です。ただ、このルートだとビガンに到着したその日は寝るだけ。観光できないのでホテル代がもったいないですね。乗り換え回数も多く、乗り過ごさないように神経をとがらせ続けるので疲れます。バナウェからだと、最初のボントックまでジプニーで2時間だけでも結構疲れるので、これはお勧めできないルートですね。
アバタン、セルバンテス経由
さらにネットで検索したところ、セルバンテス(Cervantes)、ビタラック(Bitalac)経由で行けばいいんじゃない?とのこと。
08:05 サガダ(Sagada) → アバタン(Abatan) → セルバンテス(Cervantes) → ビタラグ(Bitalag) → ビガン(Vigan) 17:30
出典: サガダからビガンまで最短で行く方法
乗り換え回数3回、交通費450ペソ。
さっきのルートからボントック行きをアバタン行きに変更したルート。さっきよりも乗り換え回数は1回少なく、運賃も同じくらい。それでいて、夕方にビガンに到着するとのこと。これはなかなか良さげですね。
バナウェからだと、さっきのルートと同様に2時間プラスして、うまく乗り継ぎできればビガンには19時半に到着するはず。そうなると、やっぱり夜はホテルに泊まるだけ。さらに、乗り換え回数がそれでも3回もあり、上記リンク先の記事にはセルバンテスで「2時間待った」とあるので、これもお勧めできないですね。
バギオ経由
と考察した結果、バスでバギオ(Baguio)経由でビガン(Vigan)に行く方法を選びました。
区間: Banaue(バナウェ) – Baguio(バギオ)
時間: 17:30 – 3:20 (約10時間)
料金: 430ペソ
バス会社: OHAYAMI
Baguio Center Mall横バスターミナル – Vigan(ビガン)
時間: 4:00 – 9:00 (約5時間)
料金: 334ペソ
バス会社: PARTAS TRANS
(2018年5月6日)
乗り換え回数1回、交通費764ペソ。
バナウェからバギオまで10時間かかっていて、バンで行くのに比べて倍近くかかっているのですが、これはバス内で車中泊できるようにわざと遅く着くようになってます。上記のルートに比べて300ペソ多いですが、ホテル代が浮いてるのでトータルではこっちのほうが安いですね。
バスチケットは前日でも購入可能で、本数が1日1本しかなく、バギオ行きでも満席になることがあるので、バスチケットは前日か当日朝早くに購入しておくことをお勧めします。
なお、荷物ですが、Municipal Tourism CenterもそうですがこのOHAYAMIバスのチケット売り場でも預かってもらえます。無料で。
バギオのバスターミナルに着くと、その同じターミナル内にビガン行きのバスがあるので、それに乗りかえるだけで朝早くにビガンに到着します。ビガンに着いてファーストフードを食べている間にお店がオープンするので、朝から丸一日ビガンの街を回れるので効率的。
問題は、バス車内でぐっすり寝れるか?ということ。まぁ、1日ぐらい寝てなくてもなんとかなるので大した問題ではないですが。
以下写真付きでその詳細。
まずバナウェのMunicipal Tourism Center。
ここからもバスが出ているのですが、バギオ行きのバス停はここではないです。ここからはマニラ行きのバスが出ています。
バギオ行きのバスは、
このOHAYAMIバスのチケット売り場のすぐ側、ビューポイント方面側から出ています。
OHAYAMIバスはこれ。
マニラ行きのバスも外観は同じなので、フロントガラスに掛けられた行き先、BAGUIOをちゃんと確認しておかないといけないですね。
バスの発車時刻は午後5時半だったのですが、5時前には到着していてバス内で過ごすことができました。
バス車内はちゃんとした観光バス(笑)。バギオからサガダ行きのバスとは大違い。
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快適に過ごせました。
途中何度トイレ休憩があったのか数えてないですが、起きていた間でも3回以上ありました。
バギオのバスターミナルに到着。時刻は午前3時20分。
バスターミナルはVictory Linerと同じ場所です。
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ベンチに横になってバスを待つ客も結構いました。荷物を取られることはないんですかね〜。
ビガン行きのバスは、バスターミナル内にチケット売り場やバス運転手がたくさんいるので聞けば教えてくれます。
このLAOAGという行き先のバスがそれ。PARTAS TRANSというバス会社で午前4時の便があり。それに乗ってビガンに向かいました。
なお、LAOAG行きのバスはGABREL TRANSというバス会社からも出ているそうです。
こちらは午前5時が最初の便。
途中乗客が降りては乗ってを繰り返し、座席も足りずに立っている乗客も増えていきました。
そして、午前9時にビガンに到着。
ビガンのバスターミナルはかなり大きいです。野球場が1つすっぽり入るぐらいの大きさ。
ここからビガンの観光スポットまではトライシクルに乗るのもいいですし、徒歩でも行けます。道はほぼ平坦。僕は行きも帰りもスーツケースを引いて歩いて行きました。時間は20分ぐらい。
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まとめ
バナウェからビガンの交通アクセスは非常に悪いので、「バナウェに行ってもビガンは諦める」という観光客の方がほとんどのようです。ビガンもユネスコの世界遺産に登録されているので、せっかくルソン島の北部に行ったのならビガンも見ておきたいところ。
効率を一切考えない国、フィリピンにおいて、交通アクセスの効率を求めることはストレスが溜まるばかり。ここは割り切って、バギオとバナウェ、バギオとビガンといったように、バギオを2回訪れるスケジュールを組むのが良いのかな〜と思います。