2022年9月、タイ移住のための準備をしながら、現地の生活費の海外送金にWIseを使い始めました。
日本の銀行口座からタイのバンコク銀行口座にWise(ワイズ)で送金しています。
今や僕の海外生活にとってWiseは欠かせないものとなっています。
さらにWiseを活用するために、Wiseデビットカードも作りました。
本記事で、Wiseデビットカードを作った理由についてまとめました。
目次
Wiseで海外送金 使ってみた感想
2022年2月、タイでセミリタイア生活しながらWiseに登録し、Wiseで海外送金を始めました。
Wiseの登録方法と使い方については以下記事にまとめています。
2022年7月のWiseの送金履歴はこんな感じです。

6月、7月はかなりの金額を送金しました。
詳細はこんな感じです。

Wiseの手数料は、926 / 114,681 = 0.8%
やはり他の海外送金方法と比較して格安です。
今や僕の海外セミリタイア生活にWiseは欠かせないものとなっています。
Wiseデビットカードを作った理由
Wiseが僕の海外セミリタイア生活に必須になったことから、Wiseデビットカードも作ることに決めました。
デビットカードを作った理由は、海外の現地で現金を引き出すのに最もお得だからです。
僕はバンコク銀行口座も開設したので、タイでWiseデビットカードを使うことはまずないと思います。
ただ、タイの周辺国のベトナム、カンボジア、ミャンマー等には現地銀行口座はなく、旅行者がそれを作ることは厳しいので、タイの周辺国で現金を引き出すのにWiseデビットカードが必要です。
また、僕の海外セミリタイア生活での経験上、他の方法だといくつかデメリットがあります。
デメリット(現地で両替、現金払い)
日本円を海外に持ち込み、現地で両替する場合、以下のデメリットがあります。
- 両替&為替手数料がWiseより高い
- 両替時に両替商に誤魔化される可能性
- 大金を保管、持ち歩くことによる盗難のリスク
- 常に盗難リスクに備える必要があり、精神的にキツい
現金は失ったら終わりです。
最悪日本にも帰国できなくなります。
現金を持ち込むにしても他の手段との併用が必須です。
デメリット(クレジットカード)
クレジットカードの場合、以下デメリットがあります。
- 両替&為替手数料がWiseより高い
- (Wiseと違って)外貨を保有できない。円高の時に両替できない
- 海外のATMで現金を引き出せない可能性
- 海外のATMの引き出し額に上限があり、低い
- お店でクレジット情報を盗まれる(スキミング)可能性
- 不正利用の可能性
- 不正利用後、利用不可
- 利用額上限を任意に変更できない
海外のATMが日本のクレジットカードに対応していないことがよくあります。
特に、JCBは取扱が少なく、あってもなぜか認識しないことも何度もありました。
また、クレジットカードの海外ATMキャッシング額(借りられる金額)の上限は低いです。
収入が少ない人は月額10万円から30万円程度で、定収入がないとクレジットカード申し込み時にキャッシング枠なしの制限もよくあります。
なので、後述のデビットカードも必要になるでしょう。
不正利用についてですが、僕は過去にクレジットカードを不正利用されたことがあります。
また、ネットショッピングで利用できる上限額は大きく、その上限をユーザー側で任意に変更できません。
こういったことから、クレジットカードの不正利用はどんなに気をつけていても防ぐことはできないです。
当然、不正利用されたら利用停止するので、使えなくなり、途方に暮れます。
デメリット(日本の銀行のデビットカード)
日本の銀行のデビットカードの場合、以下デメリットがあります。
- 両替&為替手数料がWiseより高い
- (Wiseと違って)外貨を保有できない。円高の時に両替できない
- 海外のATMで使えない可能性
- 海外のATM利用時の手数料がクレジットカードより高い
日本の銀行のデビットカードは海外のATMで使えないことがよくあります。
また、(タイなど)国によってはクレジットカードよりATM利用時の手数料が高いです。
デビットカードもまた不正利用のリスクはあります。僕も過去に経験しています。
ただ、デビットカードは利用上限額を任意に変更できるので、利用しない時は利用上限額を0に設定しておけば不正利用されることはないのがメリットです。
デメリット(Revolut)
RevolutはWiseの競合他社で、Wise同様に低コストで海外送金が可能なサービスです。
ただ、アメリカ・ドル口座、オーストラリア・豪ドル口座を持てないようなので↓、それがデメリットです。
TransferWise Debit Card vs Revolut
Wiseデビットカード 申し込みと作成
申し込み

Wiseのデビットカードの申請ですが、その前にまずはWiseのアカウントを作ります。
なお、タイではWiseのアカウント作成はできて、問題なく利用もできるのですが、タイはWiseデビットカード発行国にないので現地で作れません。
なので、僕は日本に帰国してから作ることにしました。
作成
Wiseデビットカードを作りました。

2023年2月28日に申し込み、その2週間後、3月14日に届きました。
カードが届いたら、Wiseデビットカードを有効化します。
方法は、公式サイト↓に書かれています。
そこに書かれているように、2023年3月27日以降に日本で発行されたカードは、カードと一緒に届く6桁のPINコードを入力することで有効化します。
それ以前のものはイオン等のATMで有効化します。
Wiseカードを有効化し、実際に使ってみました。
まずは、Amazonで商品を購入しました。
何も問題なしです。
次にレストランで使おうとしたのですが、拒否されました。原因は、残高が足りなかったからで、自分の不注意です。
イオンのATMで引き出せるかも試してみました。
こちらも問題なしで、手数料は無料でした。
ATMで引き出した時も即メール通知が来たので安心です。
動作確認は取れたので、海外で使う事前準備は完了です。
Wise 海外の外貨口座を開設
外貨口座
Wiseは53種類の外貨口座を保有できます。(2022年9月)

Wiseデビットカードを使えば、海外現地のATMでWiseの外貨口座から外貨を引き出せます。
なので、為替レートがお得な円高の時に外貨に両替し、Wiseの外貨口座に保有しておき、必要な時に引き出すことが可能です。
流れはこんな感じです。
1. 自分の日本の銀行口座 → Wiseの「日本・円」口座 に入金
2. Wiseの「日本・円」を入金されたお金を「タイ・バーツ」に両替、保有
3. Wiseデビットカードを使ってタイ現地のATMでタイ・バーツを引き出す
なお、Wiseの手数料ですが、海外ATMでの出金額が月30,000円以下は手数料無料です。
合計出金額が30000円を超えると、70円の手数料が出金毎かかります。出金額が30000円を超えた場合、1.75%の手数料がかかります。
例:
①初めての出金が30000円の場合、手数料は無料(手数料無料上限額)
②二回目の出金が10000円の場合、そこに70円の手数料
③三回目の出金が40000円の場合、そこに70円+1.75%の手数料※現地通貨以外の通貨がWISEの残高にある場合、その通貨から両替がされます。
出典: Wiseヘルプセンター – Wiseデビットカード
その他Wiseデビットカード詳細は、公式サイトの「Wiseヘルプセンター – Wiseデビットカード」に書かれています。
外貨口座を作る手順
そのために、まずは外貨を保有するために外貨口座を作ります。
なお、僕はすでにタイの銀行口座を持ってるので、Wiseにタイの通貨口座を作る必要はないです。(もう作りましたが)
そこで、米ドルの通貨口座を開いた手順を説明します。
日本円をWiseに入金します。
「ちゃんと振り込んでね」といった旨メッセージが出ますが、進めてください。
銀行振込の方法を聞かれます。オンラインバンキングで振り込めばいいです。
Wise 海外の外貨口座の活用
利用中の外貨口座
現在僕がWiseに保有している外貨はこうなってます。
- 米ドル(USD)
- ユーロ(EUR)
- ベトナムドン(VND)
- タイバーツ(THB)
それら外貨を次のように使っています。
Wise 海外の通貨口座に入金
海外企業からの外貨の送金をWiseで受け取るようにしました。
これまでは海外企業からの送金は主にPayoneerで受け取っていました。
それら米ドル(USD)、ユーロ(EUR)をWise通貨口座に切り替えました。
また、タイ、ベトナムに長期に滞在するので、Wise外貨口座にベトナムドン(VND)、タイバーツ(THB)口座も作りました。
そして、海外企業から受け取った米ドル(USD)、ユーロ(EUR)を次のように使い始めました。
- 海外企業から米ドル(USD)、ユーロ(EUR)を受け取る
- Wiseでベトナムドン(VND)、タイバーツ(THB)に両替し、それら口座に保有
- (タイでは銀行口座を持っているので)Wiseのタイバーツ(THB)口座からタイの銀行口座に送金し、タイのATMでタイ銀行のアプリを使って現金を引き出す
- (ベトナムでは銀行口座を持っていないので)ベトナムのATMでWiseデビットカードを使ってWIseのベトナムドン(VND)口座から現金を引き出す
これによって、海外での生活費の両替・引き出しがさらに快適になりました。
その他
その他Wise関連の動画・記事一覧を以下のページにまとめています。参考にしてください。