フィリピンに6ヶ月以上滞在してから出国する場合、ECCがないとフィリピンから出られません。
2017年11月末に実際にECCをマニラで取得しましたので、その方法について説明します。
なお、マニラでの観光ビザの延長方法については以下記事に書いていますので、こちらと合わせて確認にしてください。
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観光ビザ ECCとは
ECCとは、Emigration Clearance Certificateの略称であり、フィリピンに6ヶ月以上滞在中、犯罪に関わっていない、ブラックリストに載っていないことを証明するための証明書です。
ECCについての詳細は以下ベージを確認してください。
EMIGRATION CLEARANCE CERTIFICATE (ECC)
再度書きますが、フィリピンに6ヶ月以上滞在してから出国する場合、ECCがないとフィリピンから出られません。
また、以下の点にも十分注意してください。
- ECCを申請してから発行まで1週間かかる。当日に発行できない。
- ECCの有効期間は1ヵ月。発行から1ヵ月を超えると無効になり、再度発行しなければいけない。
よって、フィリピンの出国日前、2,3週間前に取得するのがベストです。
費用
観光ビザ ECC申請時にかかる費用を記載します。
- ECC
ECCの料金。
無料
ECCの申請費用は無料でした。
持ち物
ECCの申請のため移民局に行く場合の持ち物は以下の通りです。
- パスポート
- ACR Iカード
- パスポートの以下ページのコピーを2部
- 顔写真、名前、旅券番号等が記載されているページ
- 今回フィリピンに入国時の入国印が押されているページ
- 今回フィリピン滞在時の、観光ビザの延長申請のシールが貼られているページ全部
- 2 x 2サイズの証明写真 5枚
飛行機のチケットまたはそのコピーが必要、とネットではよく書かれていたのですが、必要なかったです。一応スマホでCebu PacificのITINERARY RECEIPTのページを開いていて、いつでもそれを見せられるようにしてましたが。
延長申請のシールが貼られているページは、最後の延長時のページだけでよいかもしれませんが、全てコピーしても数ページですので、用意しておくことをお勧めします。僕は全て(といっても3ページ)を提出しました。
証明写真ですが、フィリピン入国時に押されたスタンプには2x2サイズの証明写真が5枚必要と書かれていたのですが、実際使用したのは4枚でした。
いずれにせよ、フィリピンで証明写真を撮ると6枚綴りでしたので、そのまま持っていけばどちらでも構いません。
ACR Iカードとは、Alien Certificate of Registration Identity Cardの略称であり、フィリピン政府が外国人のフィリピン居住者を把握するために、60日以上国内に滞在する外国人に発行を義務付けているものです。
このECC申請時にはすでに持っているはずですので、こちらも特に説明はいらないかと思います。
一応以下にACR Iカードについての詳細ページのリンクを貼っておきます。
ACR I-CARD ISSUANCE
なお、ACR Iカードの有効期限は1年です。1年を超えるとACR Iカードの更新手続きが必要です。
服装
特に気にする必要はありません。
無難に長ズボン、靴で行くほうがよいでしょうが、SM Auraの移民局ではサンダル、ハーフパンツでも大丈夫です。
SM AuraでECCの申請準備
上記の持ち物にあるように、ECCの申請にはパスポートのコピーと証明写真が必要なのですが、これらはSM Aura移民局に隣接したショッピングモール、SM Aura内のお店で簡単に取得できます。
実際パスポートのコピーと証明写真をここで準備しましたので、説明します。
パスポートのコピー
先ほども書きましたように、パスポートの以下ページのコピーが2部必要です。
- 顔写真、名前、旅券番号等が記載されているページ
- 今回フィリピンに入国時の入国印が押されているページ
- 今回フィリピン滞在時の、観光ビザの延長申請のシールが貼られているページ全部
コピーはSM AuraのNational Book Storeでできます。
National Book Storeは地下1階にあります。
コピー機は店の一番奥にあるサービスカウンターにあり、そこの担当の人にお願いします。
日本のコンビニのように客が自由に使えるのではなく、担当の人に、
- コピーするページ
- 白黒、カラーの指定
- 紙の大きさ
- ページ数
を伝えてコピーしてもらいます。
白黒1枚あたり2ペソ。全部で約4ページが2部で、16ペソでした。
ただ、移民局の担当者に間違った情報、「ACR Iカードの表裏のコピーも必要」と言われていたので、その分余計に合計22ペソ払いました。(6ペソ3枚の内訳は、ACR Iカードの表、表のコピーと裏を2部)
写真
先ほども書きましたように、2 x 2サイズの証明写真 5枚必要です。
コピーはSM AuraのWONDER PHOTO SHOPでできます。
WONDER PHOTO SHOPは4階にあります。
中に小さな撮影スタジオがあり、入り口すぐの受付に、
この写真のメニューがあります。
この左上の写真を指差して「2 x 2サイズ の証明写真6枚のやつが欲しい」と受付に言えばすぐに撮ってくれます。
メニュー: 2 x 2サイズ 証明写真 6枚綴り
料金: 100ペソ
受付から撮影までにかかった時間: 10分
なお、「ECCの写真が欲しい」と言ってもここのスタジオの人はECCを知りません。
なので、きちんと2 X 2サイズと伝えましょう。
撮影後、写真が出来るまで40分ほど待ちます。といっても、店内で待つ必要はなく、
この引換を持け取って時間になったら戻ってくるスタイルでOKです。
料金は写真を受け取り時に支払います。
ECCの申請
移民局では、ARP(Alien Registration Program)、ECCの順に申請します。
ARPの申請手順
手順1. (受付ではなく)ARPブースのガラスの部屋に行く。
手順2. ARP申請用紙を受け取り、記入。
手順3. ARP申請用紙を提出し、手続き、申請完了の紙切れを受け取る。
手順1. (受付ではなく)ARPブースのガラスの部屋に行く。
移民局に入っていきなりこのガラスのブース前の列に並びます。
観光ビザ延長申請時は入り口の受付でその旨伝えて申請用紙を受け取ったのですが、ECCのときは受付と話すことはありません。
自分の番になり、このガラスのブースに入って席に座ったら、パスポートを見せて「ECCを申請しに来た」と伝えればいいです。
手順2. ARP申請用紙を受け取り、記入。
ここの担当者がARPの申請用紙4枚渡してくれます。
4枚あるのですが、このうち自分に関する情報の記入は1枚のみです。
その記入方法については、以前に書いた観光ビザの延長方法で書いた項目とほとんど同じですので、そちらを参照してください。
残りの3枚ですが、以下のようになってます。
- 2,3枚目
配偶者の情報(SPOUSE’S INFORMATION) - 3,4枚目
子供の情報(CHILD(REN)’S INFORMATION)
ここで家族がいないからといって白紙ではダメで、記入する項目がない場合も N/Aと記入しなければいけません。
このN/Aは最初の項目のみ記入でOKです。
手順3. ARP申請用紙を提出し、手続き、申請完了の紙切れを受け取る。
記入後、またガラスのブースにその申請用紙を持って行き、担当者に提出します。
その際、パスポート、ACR Iカード、パスポートのコピー1部と写真一枚を提出します。
そこで機械で指紋を取ります。
手続きが完了すると、担当者は写真一枚をバインドし、完了したしるしとして紙切れをくれます。
ECCの申請手順
ECCの申請手順はこのような流れです。
手順1. ARP申請で受け取った紙切れを7番窓口に提出し、ECC申請用紙を受け取る。
手順2. ECC申請用紙に記入し、7番窓口に提出。
手順3. 事務処理されたECC申請用紙を7番窓口で受け取り、11番窓口に提出。
手順4. 11番窓口でECC手続き中の控え(紙切れ)を受け取る。
(1週間後)
手順5. 7番窓口にECC手続き中の控え(紙切れ)を提出。
手順6. 7番窓口で最終のECCを受け取り、完了。
手順3. は書類の窓口間の移動だけなので、「何で申請者がやるの?」と思ってしまいます。
以下手順詳細です。
手順1. ARP申請で受け取った紙切れを提出し、ECC申請用紙を受け取る。
ARP申請で受け取った紙切れを7番窓口に提出します。
問題なければ、ECC申請用紙をもらえます。
ここの担当者がECCの申請用紙1枚と指印するだけの用紙2枚、合計3枚渡してくれます。
指印を押すところやいろいろ記入する場所があるのですが、サイン(Signature)だけします。他は何も記入せずに空欄のままです。
その旨この担当者から指示があります。
2枚ともサインします。
手順2. ECC申請用紙に記入し、7番窓口に提出。
4枚とも記入が終えたら再び7番窓口に提出します。
その際、残りのパスポートのコピーと写真も提出します。
担当者はほとんどチェックすることなく処理(ホッチキスでバインド)してくれます。
手順3. 事務処理されたECC申請用紙を7番窓口で受け取り、11番窓口に提出。
そのホッチキスでバインドされた書類を渡されるので、それを11番窓口に提出します。
手順4. 11番窓口でECC手続き中の控え(紙切れ)を受け取る。
ここで結構待たされます。
処理が終わると11番窓口でこのECC手続き中控え(紙切れ)を受け取ります。
FILING DATEがECC申請した今日の日付け、その下の日付がECC受け取り日です。
手順5. 7番窓口にECC手続き中の控え(紙切れ)を提出。
ECC申請から1週間後、7番窓口にECC手続き中控え(紙切れ)とパスポートを提出します。
手順6. 7番窓口で最終のECCを受け取り、完了。
提出してわずか1, 2分、ECCの書類を渡され「Finish」と一言。あっという間です。
こちらがECC。
フィリピン出国時、パスポートを提示する際にこのECCを提出して完了です。無事日本に帰れました。
ちなみに、ACR Iカードは回収されることなく今も手元にあります。