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タイのATM事情(前提)
タイの観光地、例えばパタヤなどで現地通貨のタイバーツ(THB)を入手する際、ATMを使ってクレジットカードやキャッシュカードで引き出す人は多いと思います。
しかし、海外発行カードをタイ国内の銀行ATMで使うと、1回あたり220〜250バーツ(約900〜1,000円)ほどの手数料がかかるのが一般的です。
この手数料はタイ側の銀行(ATM設置銀行)が徴収するもので、どの銀行を使ってもほぼ同額です。代表的な銀行は以下の通りです。
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Bangkok Bank(バンコク銀行)
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Krungsri Bank(アユタヤ銀行)
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Kasikorn Bank(カシコン銀行)
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Siam Commercial Bank(サイアム商業銀行)
また、クレジットカードの場合、日本側のカード会社でも「海外キャッシング手数料」や「利息」が加算されるため、トータルでは思った以上にコストが高くなります。
つまり、ATM引き出しは便利でもコスト面で不利ということです。
では、どうすれば手数料を減らせるのでしょうか。
手数料を減らす・回避する4つの方法
① 多通貨デビットカードを使う(最もおすすめ)
最もコスパが良いのが、多通貨デビットカード(例:Wise や Revolut)を使う方法です。
メリット
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為替レートが非常に良く、通常のクレカや銀行より有利
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月数回または一定額までATM手数料が無料
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Wiseでは「月2回・合計3万THBまで無料」という報告もあり
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一部のATM(特にAEONなど)では、現地ATM手数料(220B)が軽減または免除されたという体験談もあり
注意点
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事前にカード発行と本人確認が必要(1〜2週間)
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タイバーツ建てに両替しておくとスムーズ
準備さえできれば、手数料・為替・利息のすべてで最もお得です。
② 現金両替所を利用する
もしデビットカードを持っていない場合、パタヤでは現金両替所が非常に多く、レート競争も激しいためおすすめです。
特に有名な両替所は以下の通りです。
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TT Currency Exchange(セントラルパタヤ周辺)
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Vasu Exchange(バンコク本店系列・支店あり)
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SuperRich(大手チェーン)
メリット
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レートが良く、ATMの220B手数料を完全回避できる
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手数料はゼロ、またはごくわずか
注意点
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破損のない新札の日本円を持っていくと好レート
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夜間や人通りの少ない場所では両替を避ける
③ クレカ海外キャッシングを活用(短期返済前提)
クレジットカードのキャッシング機能を使って現地通貨を引き出す方法です。
海外では一般的で、意外とレートも悪くありません。
メリット
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為替レートが比較的良い(インターバンクレート+1〜2%程度)
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数日以内に繰上げ返済すれば利息は数十円〜100円前後
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スマホアプリで即時返済できるカードも多い(例:楽天カード、三井住友カードなど)
注意点
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ATM側の手数料(220B)は必ずかかる
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キャッシング枠が必要
短期返済を前提にすれば、最も実用的な方法です。
④ 現地の友人・口座経由で現金を入手する
少し特殊ですが、タイ在住の知人がいれば、Wiseなどの国際送金で友人の口座へ送金 → 現金を受け取る、という方法もあります。
メリット
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ATM手数料を完全に回避
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為替レートが良い
注意点
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信頼関係が必要
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即時では受け取れない
手数料・便利さ・安全性で比較
| 方法 | 手数料の低さ | 安全性 | 便利さ | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| 多通貨デビットカード(Wise/Revolut) | ◎(ほぼゼロ) | ◎ | ◎ | ★★★★★ |
| 現金両替(現地両替所) | ○(レート良) | ◎ | △(紙幣の持ち運び注意) | ★★★★ |
| クレカ海外キャッシング | △(220B+利息あり) | ◎ | ◎ | ★★★ |
| 日本のクレカ+ATM利用 | ✕(手数料高) | ◎ | ◎ | ★ |
クレカ海外キャッシングと日本のクレカ+ATM利用の違い
違いを一覧で比較
| 項目 | クレカ海外キャッシング | 日本のクレカ+ATM利用(現地引出し) |
|---|---|---|
| 仕組み | 「お金を借りる」ローン扱い | 「ショッピング扱い」で現金化 |
| 為替レート | 比較的良い(+1〜2%程度) | 不利(+3〜5%程度) |
| 利息・手数料 | 日割り利息が発生するが繰上げ返済で数十円に | 利息はないが手数料が高い |
| 利用できるカード | 一般的なクレカ(楽天・三井住友・JCBなど) | ごく一部のみ(Amex・ダイナースなど) |
| ATM側手数料 | 220バーツ前後 | 同様に220バーツ前後 |
| 総コスト | 比較的安い | 割高(両替より悪いことも) |
補足:2つの違いをざっくり言うと
両方とも「海外ATMで現金を出す」点は同じですが、お金の流れが違うため、実際のコストが大きく変わります。
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海外キャッシング=「カード会社から一時的にお金を借りる」
→ 利息はあるが、レートが良く、繰上げ返済で安く済む。 -
クレカ+ATM引出し=「買い物扱いで現金をもらう」
→ 利息はないが、レートが悪く、手数料が高い。
たとえ同じATMで「WITHDRAW」や「CASH」と表示されても、内部の処理は全く別です。
ATM現金引出し(ショッピング扱い)ができる日本のカード例
以下のような一部クレジットカードでは、ショッピング扱いの現金引出し(キャッシングではない)が可能です。
| カード会社 | 機能名/特徴 |
|---|---|
| 三菱UFJニコス(MUFGカード) | 「海外キャッシュサービス」(キャッシング扱い) |
| セゾンカード/UCカード | 一部カードで「海外現地通貨引出し」機能あり(ショッピング扱い) |
| アメリカン・エキスプレス(Amex) | 「エクスプレス・キャッシュ」で現金引出し可能(条件あり) |
| ダイナースクラブ | 「グローバルキャッシュ」専用カードで現金引出し可 |
⚠️ ただし、これらの「ATM引出し(ショッピング扱い)」は為替レートが悪く、通常の海外キャッシングより割高になる傾向があります。
旅行者にとっては、キャッシング機能を使って即時返済する方が圧倒的に有利です。
AEON Bank(イオン銀行)に関する情報 — 「150バーツ」の噂とパタヤで試す方法
ネット上には「AEON Bank(イオン銀行)のATMは150バーツで安い」という報告が散見されます。
AEONの「150バーツ」情報
一部の旅行者フォーラムやブログに「AEON ATM は 150 THB」とする投稿が複数あります。これが本当なら、通常の220バーツより70バーツ節約できます。Reddit+1
ただし、これらは主に掲示板・旅行ブログ・体験談ベースであり、銀行公式が全ATMで常に150バーツと明言しているわけではありません。
実際には支店やATM機の種類、時期によって変わる可能性があります。AEON Thana Sinsap+1
下はパタヤ周辺で「AEON ATMが設置されている可能性がある」代表的なスポットや、AEON系が出店しやすい大型モールの例です。
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Central Pattaya
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Tesco Lotus / Big C の大型店
実際の地図(Google Maps 等)では「AEON Thana Sinsap」や「AEON ATM」と検索すると、パタヤ周辺の設置有無がヒットすることがあります。
ただし設置状況は変わりやすいため、現地到着後に直接ATM画面の手数料表示を確認するのが確実です。
タイのAEON銀行の公式情報によると、2024年3月9日をもって、東部地域(Eastern Region)を含む一部の地域で**支店およびATMサービスポイントのサービス終了(閉鎖)**が行われたことが通知されています。
このため、以前は確実に設置されていた場所でも、現在はATMが撤去されている可能性があります。
まとめ
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短期旅行なら「多通貨デビットカード」または「海外キャッシング+即時返済」が最も経済的。
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現金両替もレートが良く、パタヤでは有力な選択肢。
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「クレカ+ATM引出し」は対応カードが少なく、コストも高めのため非推奨。
知っておくだけで、1回あたり1,000円近く節約できるケースもあります。
出発前に準備しておくことで、パタヤ滞在中の出費を大きく抑えられます。





