UR賃貸を退去する際の手続きや退去費用をまとめてみました。
なお、本記事は退去時の2023年と2024年(過去2回)の情報です。
最新の情報や分からない点は、UR賃貸住宅に直接聞いてください。
目次
UR賃貸住宅
UR賃貸住宅は、UR都市機構(独立行政法人都市再生機構)が管理・提供する賃貸住宅です。
一般の賃貸住宅とも、県営や市営といった自治体による住宅とも異なり、 費用や住環境などの面で多くのメリットがあります。
入居と退去(2023年)
入居
2023年3月中旬から10月中旬までの7ヶ月間、UR賃貸住宅に住んでました。
住んでたのはこんな部屋です。
【日本】築40年のUR賃貸住宅、昭和の団地 1DKに引っ越し。内見と入居初日のルームツアー
- 家賃: 47,500円
- 共益費: 4,520円
- 構造: 鉄骨鉄筋コンクリート
- 階: 5階
- タイプ: 1DK
- 専用床面積: 35平米
- 築年数: 築40年(リノベーション済み)
退去手続きとスケジュール
退去の申し出は、退去する日の14日(営業日)以上前に契約解除の手続きをすればOKです。
契約解除の手続きは、賃貸借等契約解除届をUR賃貸住宅事務所に提出することで、その時に必要なものはUR賃貸住宅事務所に退去する旨伝える際に資料一式を渡されるのでそれを見てください。
敷金は原状回復にかかる費用を差し引いた分が返って来ます。
その原状回復の確認に立ち会いするかどうかを選択できます。
立ち会いは退去日以降になるので、また部屋に戻ってくるのが面倒であれば立ち会い不要を選択するといいです。
敷金の返金は指定の銀行口座に入金されます。
原状回復の結果報告は新住所に送られてきますし、立ち会いすれば確認後に即受け取れます。
まとめると、退去までのスケジュールはこんな感じでした。
●9/15
退去する旨申し出
退去手続き資料を受け取り
●9/22(退去日の14日以上前)
賃貸借等契約解除届を提出
退去申請完了
●10/9(退去前日)
掃除
●10/10
退去
●10/12
原状回復(修理費負担)立ち会い
退去完了
退去費用(修理費負担額)
現状回復に必要な修理費負担額は3,047円でした。

負担費用の内訳はこうなってました。
- 清掃(キッチン)
排水トラップ: 360円 - 清掃(浴室)
浴槽裏清掃、エプロン裏清掃・脱着含む: 2,410円
合計: 2,770円
税金(10%): 277円
これだけです。
なので、清掃をきちっとしておけば修理費負担額は0円だった、ということです。
敷金返還額
UR賃貸住宅に入居時に敷金を家賃2ヶ月分支払っています。
そこから日割り家賃、日割り共益費、修理費負担額を差し引かれた残りが返還されます。
それらをまとめるとこのようになりました。
- 敷金: 95,000円
- 日割り家賃: 15,830円
- 日割り共益費: 1,510円
- 修理費負担額: 3,047円
返還額: 74,613円
この返還額は退去日、正確には修理費負担額査定の立ち会い日から1ヶ月以内に指定の銀行口座に入金されます。
この時は19日後に入金されました。
入居と退去(2024年)
2024年5月中旬から11月中旬までの約6ヶ月間、また別のUR賃貸住宅に住んでました。
内容は上記と似たようなことなので、ここでは割愛し、(本題の)退去費用だけ載せておきます。
退去費用(修理費負担額)
現状回復に必要な修理費負担額は0円でした。

ということで、やっぱり清掃をきちっとしたら修理費負担額は0円だった、ということです。
原状回復義務
退去の際、UR賃貸住宅の定める原状回復義務に沿ってチェックされます。
原状回復の内容は入居時に渡される資料に書かれてます。


基本的に国土交通省が定める原状回復ガイドラインに沿った内容です。
国土交通省が定める原状回復ガイドライン(PDFファイル)のリンクを貼っておきます。
「国土交通省住宅局」-「原状回復ガイドライン」(平成23年8月)
簡単にはこういったこと↓です。
原状回復は、賃借人が借りた当時の状態に戻すものではないということを明確にし、原状回復を「賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損(以下「損耗等」という。)を復旧すること」と定義
分かりやすく図でも記されています。

UR賃貸住宅の退去時のチェックもこのガイドラインに沿っています。
きちっと清掃されていて、故意・過失による損傷がなければ費用負担は0円です。
実際、2回目の入居・退去時の修理費負担額は0円でした。
少額訴訟手続き
ついでに、賃貸住宅の原状回復トラブル時の対応と少額訴訟手続きについても書いておきます。
退去時の原状回復の費用負担請求に納得できなければ、UR賃貸住宅の管理事務局(住まいセンター)に相談します。
上記実体験からUR賃貸住宅ではこういったことは起きないでしょうが、もし折り合いがつかずにもめることになれば、少額訴訟すればよいそうです。
少額訴訟とは、民事訴訟のうち、少額の金銭の支払をめぐるトラブルを少ない費用で迅速に解決することを目的とした制度で、ググったところ、こういったこと↓だそうです。
60万円以下の金銭の支払を求める訴えについて、原則として1回の審理で紛争を解決する審理手続で、裁判所は、原告の主張(支払)を認める場合でも、分割払、支払猶予、遅延損害金免除の判決を言い渡すことができるものとされている。
裁判費用は訴額によって異なります。たとえば、訴額が10万円以下であれば1,000円、それ以上20万円以下であれば2,000円などです。
・・・
少額訴訟に必要なものは以下の通りです。
- 訴状の正本と副本
- 認め印(法人の場合は代表者印)
- 手数料(収入印紙)
- 郵便切手
- 証拠書類の写し
- 添付書類(当事者が法人の場合は登記事項証明書、未成年の場合は親権者を証明する戸籍謄本など)
少額訴訟で参考になる動画を貼っておきます。
【敷金返還!】賃貸退去時に後悔しない少額訴訟までの流れ(ネイルサロンの店舗 事務所) くま先生のネイルTV #170
その他 引越し手続き
ついでに、引っ越し時にやった一般的な手続きも軽くまとめておきます。
手続きは管理する自治体等によって違います。「僕の場合はこうだった」ということをまとめています。
水道の解約、料金の支払い
市の水道局に電話で閉栓の旨連絡しました。
管轄の水道局によりますが、立ち会いは不要でした。
水道料金の支払いは後日請求書が新住所に送られてくるので、コンビニ等で支払えばOKです。
ただ、僕のように日本の住所が不定になる場合、検針後に水道局に行って当日支払いも可能です。
閉栓連絡から支払いまでのスケジュールはこんな感じでした。
●9/22
UR賃貸住宅の退去申請完了日に、水道局に閉栓の旨電話で連絡
●10/10
UR賃貸住宅の退去日、閉栓と支払いは以下の通り。
(午前)
・水道を自分で閉栓(メーターボックス内の水道レバーを閉める)
・水道局担当員が検針。立ち会い不要
(午後)
・水道料金を支払い
電気・ガスの解約、料金の支払い
電気、ガスはまとめて大阪ガスを使ってました。
解約手続きは、大阪ガスにネットで使用中止の手続きをしました。
電気は退去時にブレーカーを落とすだけでOKです。
ガスは会社によるでしょうが、大阪ガスの場合は立ち会いは不要でした。
電気・ガス使用料金はクレジットカードで支払ってるので新住所がなくても問題ないです。
スケジュールはこんな感じでした。
●9/22
UR賃貸住宅の退去申請完了日に、大阪ガスに使用中止の旨ネットで申請
●10/10
UR賃貸住宅の退去日、使用停止と支払いは以下の通り。
(午前)
・自分でブレーカーを落とす
(午後)
・大阪ガス担当員が検針。立ち会い不要
●後日
電気・ガスの使用料金はクレジットカードで自動引き落とし