日本で英語を必要とする職に就きたければ、欠かせないのが、TOEICの点数。
そのTOEICの得点アップ目的でセブ留学する人が多いと思いますが、ここで質問です。
「TOEICは家でできませんか?独学できませんか?」
「セブの語学学校で教えてもらったほうが短期間で高得点取れる!」という方、こちらの僕の経験談を参考にして考えなおしたほうがいいですよ。
目次
セブ留学でTOEICの勉強をすると…
語学学校側にTOEIC得点アップのレッスンを要望
はじめにに書きましたように、僕はセブ留学の経験があるのですが、その時はTOEICを勉強しませんでした。
勉強しなかったというより、セブ留学で語学学校側でTOEICの学習も含めてビジネス英語を学べるものと思っていたのにできなかった、というのが正直なところです。
プライベートレッスンにそういったカリキュラムはなく、一部グループレッスンに切り替えるもTOEICは1つだけ。
さらに、グループレッスンのTOEICは効率が悪く、TOEICのスコアは上がるどころかなぜだか下がる一方でした(笑)。
一方で、同時期に留学していた女の子がTOEICを真剣に勉強していました。
彼女もまた学校側に期待していて、入学時にスピーキングとTOEICの点数アップを学校に要望してレッスンを開始しました。
授業でスピーキングを練習しながら、ビジネス用語も含めて英語を勉強していき、学校のレッスンの中で自然にTOEICも得点アップできることを期待していました。
ですが、レッスン内容は期待とは大きく違っていました。
セブ留学のTOEICの授業とは…
僕の通った語学学校では、英語で書かれたTOEICのテキストを使って、グループ全員でレッスンを受けるだけでした。
以下にどういった授業かを説明します。
リスニング(Part1〜Part4)
Part1は確かなかったです。
レッスン時に問題のプリントが配られるのですが、おそらく、Part1の問題の写真はページ数が増えてプリンターの印刷代と手間がかかるため、カットされたと思います。
Part2は、確か10問連続でリスニング用の音声を流してました。
ノートPCに小型のスピーカーを接続し、先生がノートPCを操作して音声再生する形です。
教室は小さい個室のブースで、先生含めて6人入れればよいぐらいの大きさしかなかったので、音量はそれで十分でした。
ただ、スピーカーが安物なのか、かなり音質が悪く、音がこもってかつノイズ混じりで日本語でも聴き取りにくい環境でした。
10問連続で流した後、先生が正解を読み上げ、答え合わせする形です。
答え合わせの後、間違った問題をもう一度音声再生して欲しかったら、先生に「◯番をもう一回再生して!」とお願いする、といった流れです。
Part3, 4も同様に、1つにつき選択肢の問題が3問あるので、それごとに確認するという流れです。
リーディング(Part5〜Part6)
Part5は、テクニックのパターンごとにレッスンしていました。
TOEIC経験者はご存知でしょうが、Part5の問題は基本的に和訳せずに、品詞、時制などのパターンを見極めて問題を解きます。
そういったパターンを、「今日は品詞」、「今日は時制」といったようにパターンごとにレッスンを受けました。
レッスン前にパターンの見極め方の説明と練習問題20問が書かれた用紙が配られ、まずその説明を先生が読み上げ、時間を決めて練習問題を解き、時間になったら先生と答え合わせするという流れです。
もちろん、用紙に書かれているパターンの見極め方の説明は英語ですし、それについて先生に質問するのにも英語です。
Part6も同様ですが、パターンはそれほど多くなく、パターンは接続詞や時制ぐらいだったと思います。
いずれにせよ、説明は全て英語です。
つまり、セブ留学のTOEICは…
自分が間違ったところを時間をかけて確認することができません。
リーディングであれば後で復習できますが、リスニングはできません。
また、以下単語の意味が分からないと先生が何を説明しているのか分かりません。
Noun, Pronoun, Relative Pronoun, Negative, Interrogative, Conjunction, Article, Adjective, Verb, Adverb, Preposition, Tense, Present tense, Past Tense, Passive, Auxiliary verb, Infinitive, Gerund, Participle, Past Participle, Comparison
よく体験談に、「TOEICの点数が◯◯点アップした!」と書かれていますが、TOEICの点数があがるかどうかは、TOEIC専門のレッスンを受けたかどうかです。
また、飛躍的に得点アップしている人は、かなりの時間を使ってTOEICを自習しています。
TOEIC勉強熱心の彼女は…
学校での非効率なTOEICの授業に不満を抱き、結局授業を休むようになりました。
スピーキングのレッスンもその時間がもったいないので休んで独学するようになりました。
ちなみに、彼女の入学時点のTOEICの点数は600点で、入学前からTOEICの基本は分かっていました。
スピーキングも日常会話であればフィリピン人とのコミュニケーションに問題なく、ビジネス英語のスピーキングレッスンを求めてセブ留学に来ていました。
彼女はその後カナダに留学を控えていて、このセブ留学期間中にスコアを800点にあげつつ、スピーキング能力も上げることを目標にしていたのですが、どちらのレッスンも大きく期待外れで、でも目標を下げることもできずに悩み、精神的にも病んでいました。
結果、日本から持ってきたTOEICの参考書を使って、寮の部屋にこもって独学する道を選びました。
彼女は口コミサイトに体験談を書かなかったと思いますが、もし書いていたとして、これが「セブ留学で600点から800点にアップ!」と言えますか?
TOEICは独学で勉強したほうがいい
以上から、TOEICの点数アップのためにセブ留学する必要はありません。
独学したほうが短期間で高得点が取れます。
セブ留学につぎ込む大金があるのなら、TOEICの参考書を何冊も買ってTOEICに慣れ、解ける問題を増やしていったほうがいいです。
はじめにに書きましたように、僕はセブ留学後、日本でTOEICを独学しました。
2ヵ月で250点アップしました。
それでも「家では800点取れるのに…」と悔しくて、TOEICの試験の後はご飯を食べる気力もなかったほどです。
なので、新しい知識をすぐに吸収できる大学生、記憶力に自身のある人なら、300点アップは独学で1ヵ月で可能です。
セブ留学の授業だけで同等の点数アップを期待するなら、半年かかっても無理だと思います。
結局は、セブ留学でも自習することでTOEICの得点があがるのだと思います。
「家にこもって一人でTOEICの勉強はできないから、強制的に勉強させられる環境が必要だから」という人はそれでもいいかもしれません。
ただ、それでも日本にそういったTOEIC専門の塾はあるので、そちらを利用したほうがいいとは思います。
TOEICの効率のよい勉強方法とは?
人によってそれぞれだと思います。
記憶力のいい人はビジネス単語を一気に覚えたほうがいいでしょう。
でも、ほとんどの人は新しく覚えたことはすぐ忘れるでしょうから、単語を丸暗記するのはやめたほうがいいでしょう。
簡単な問題集から少しづつステップアップするのが良いと思います。
参考までに、僕がこれまでやってきた勉強方法、使ったTOEIC参考書を紹介していきたいと思います。