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フィリピン留学 はじめに 〜 留学 は 必要 ?
「フィリピン留学は必要ですか?」
僕は多くの日本人にとって必要ないと思っています。
その理由は、
- TOEICは日本で独学でできるし、効率が良い。
- 日常英会話は日本でオンライン英会話をやればよい。
だからです。
「セブ留学した方集中して勉強できるので、短期間で英語を習得できる」
と思われているでしょうが、就職に必要な英語の勉強においては、日本で勉強するほうが効率が良いです。
お金もかかりません。
以下に僕のセブ留学(フィリピン留学)に対する意見、ここでの目的について説明します。
日本で英語勉強は?
文法の学習、単語の暗記、TOEICの勉強は日本で独学で勉強できます.
スピーキングにおいても、今ではオンライン英会話があります。
25分が短いのであれば、25分 X 4セットやって2時間分にすればいいだけのことです。
自己紹介の時間が無駄であれば、レッスン開始前に無駄な会話をなくすように先生にメッセージを送っておけば済むことです。
日本で好きな時間に、低料金で、高品質のインターネット環境でスピーキングの練習ができるのに、なぜわざわざ高額で低品質のフィリピンで勉強するのでしょうか?
それに、今では欧米から日本にたくさん観光客が来ていて、Facebook等のSNSやCouchSurfing等のコミュニティに参加すれば、日本でも英語圏の人と日常会話の機会を作ることは簡単にできます。
20年前の、インターネットが家庭に普及し始めてオンライン英会話がまだ存在していない状況ならフィリピン留学は必要だったかもしれません。
ただ、フィリピン留学はまだ歴史が浅く、20年前の西暦2000年頃はまだ最初の語学学校ができたばっかりだったため、当時の語学学校は今よりも品質が低かったと思われますので、歴史を遡ってもフィリピン留学が必要だったとは断言できません。(※1)
セブ留学の経験談
僕もセブ留学した経験があります。
2014年の2月後半から5月中旬までの3ヵ月間です。
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その当時の僕は、TOEICは勉強したことがなかったのですが、文法は一通り知ってましたし、海外旅行も一人で行ってましたし、オンライン英会話も何回も経験していたので、セブ留学前から「フィリピン人と日常会話はできる」という状態でした。
長年勤めた会社を辞め、「会社を辞めたら絶対にやる!」と決めていた、英語のスキルアップのためにセブ留学を選びました。
セブ留学前は、「日本人が英語の文法を知っていて、難しい文章を読むことができることを語学学校は知っている。だから、日本人に不足している能力、特に、スピーキング能力を向上させるカリキュラムが用意されていて、また、社会人が国際社会で通用するようなビジネス英語も教えてもらえる」と思っていました。
実際、高額な授業料を払えばそういった語学学校は日本にあります。
でも、その期待は大きく裏切られました。
正直、ここまで低品質なサービスを提供しているとは思ってもいませんでした。
語学学校や留学エージェントの体験談には、よく以下のような高評価のコメントが書かれています。
「セブ留学でTOEICのスコアが300点アップした!」
「英語がしゃべれるようになりました!」
僕はそういったコメントを見るたびにこう思うのです。
それ、セブ留学しないとできませんか?
3ヵ月50万円出さないと手に入れられないものでしたか?
と。
TOEICの勉強は
TOEICのスコアを300点から600点にアップさせる程度であれば、真剣にTOEICの勉強だけに打ち込めば日本でも可能です。
むしろ、日本のTOEIC教材はセブの語学学校で使用する教材よりも遥かに優れており、説明も日本語でしっかり書かれているので、日本で独学したほうが遥かに効率が良いです。
新しい知識をすぐに吸収できる大学生であればなおさらで、記憶力に自身のある人 なら300点アップは1ヵ月で可能です。
ちなみに、僕は当時も40代でしたが、日本に帰ってからTOEICを2ヵ月間真剣に勉強し、370点から620点、250点アップさせました。その後さらに勉強し、675点が最終スコアです。
ただ、家で模擬試験をやれば800点を超えていたので、リスニングと文法は基本的にできていて、あとは本番の慣れとPart7の長文読解をいかに早く正確に読めるかだと思っています。
ですが、セブ留学中のTOEICの月1回の実力テストでは、430点→400点→370点となぜだか低下していました(笑)。
TOEICはグループクラスで少しだけしかとっていなかったとしても、他のレッスンで少しはあがるはずなんですが。。。
僕は記憶力は良くないです。年齢による低下ではなく、小さい頃からずっとです。
物心がつく前から「これほど自分の記憶力が悪いのは何か重大な病気があるからでは?」と真剣に悩んでいたほどに記憶力が悪いです。
そんな僕でも真剣に勉強すればTOEICは独学で300点アップしました。
フィリピン語学学校の授業の質が低い理由
学びに来るのはいいとして、入門が初級になった程度で「すごく成長しました!セブ留学に来て本当によかったです!絶対にオススメ!」といったコメントを残すのはやめていただきたいです。
そういったコメントが「日本でやるべきことをやらない」日本人顧客を増やし、低品質のサービスでも顧客が来るので語学学校、留学エージェントは低品質のサービスを提供し続け、それでも顧客満足度は維持できて、それがまた…と悪循環を生み出しているのです。
本人はそれでよいのかもしれませんが、アメリカやイギリス等の先進国の英語圏でも通用するビジネス英語レッスンを求めて、高額な費用を支払って真面目に上級レベルの英語を求めて来ている社会人にとっては、本当に迷惑です。
高学歴のフィリピン人は高度なスキルを持ち、英語を教えるのも上手です。
語学学校が本気にサービス向上に努めれば、アメリカやイギリス等の先進国の英語圏でも通用するビジネス英語レッスンの提供は可能だと思っています。
ですが、上記のように、初級英語で満足し、誰も文句を言わない状況が続く限り、「その程度の英語レッスンなら日本で独学でやったほうがマシでしょ」という低品質なサービスがいつまでも続くことでしょう。何も変わりません。
そして、低品質のサービスを提供し続ける悪質な語学学校、留学エージェントが儲かるシステムを変えることもできません。
「語学学校の口コミが良いことばかり書いてあって、信用できない」とか「どこがいい学校か分からないから留学エージェントに聞く」とかいう前に、まず、
- 文法を一通り勉強する
- TOEICで600点取る
- オンライン英会話でフィリピン人と簡単なコミュニケーションを取れるようになる
を日本でやってからセブ留学すべきだと思います。
いずれにせよ、初級の方がセブ留学に満足してもネットに良い口コミを残さないで欲しいです。
日本できちんと勉強してからセブ留学すれば、日本に帰国する際、「高い授業料払ってセブ留学に来たのに、期待していた良質なレッスンを受けられず、ガッカリ」と感じることでしょう。
そして、「セブ留学せずにカナダやオーストラリアにホームステイかバックパッカーで旅行して、現地の人や英語圏の人達とコミュニケーションとったほうがよかった」と後悔することでしょう。
英語が上達しても
英語初級者がこの先セブ留学を繰り返し、英語が少し上達したとしても、セブ留学で得られる英語能力はたががしれています。
たとえTOEICで900点取れても、たとえ抵抗なく外国人と日常英会話をしゃべれるようになったとしても、その英語能力は時給に換算して、1500円程度でしょう。
よくセブの語学学校や留学エージェントが広告している「英語が上達すれば年収◯◯◯万円以上!」というのは、英語以外に秀でた能力がある場合です。
もしくは、会社を辞めずに英語力を向上させた場合でしょう。
就職活動前の大学生がTOEICとTOFELの勉強をしにセブ留学するのは効果があると思います。(それでも学校選びは重要ですが)
ただ、残念なことですが、これまで培った能力が特にない社会人が、会社を辞めてセブ留学して、TOEICで高得点取れるようになって、英語がそこそこしゃべれるようになったとしても、日本ではほとんど評価されません。
年収アップには、英語+アルファの、秀でたアルファの能力が必要です。
求人広告もまた虚偽情報によって多くの方は誤解しているようですが、仕事で英語を必要とする職はほとんどなく、あってもホテルやインバウンドのサービス業となり、やはり、収入は良くても時給1500円、悪いとファミレス以下の800円、さらにサービス残業ありというのが日本の実情です。
ですので、年収アップのために会社を辞めて英語を勉強するというのは、辞めておいたほうがいいです。
きっと後悔します。
低品質な語学学校、留学エージェントが増え続ける理由
メディア等によって英語能力の向上心を煽られ、 でも日本では勉強せずにそのままセブ留学し、そして挨拶程度の英語能力に満足して良い口コミを残していく日本人はこれからも増え続けることでしょう。
それにより、虚偽の情報や低品質のサービスを提供する語学学校、留学エージェントはますます増え続けることでしょう。
そういった世間の流れを変えることはできないと思います。
ただ、本気で英語をマスターしようと、ネットの情報を信じて高額な授業料を支払い、セブ留学に来る社会人にしてみればいい迷惑です。
虚偽の情報や低品質のサービスを提供する語学学校、留学エージェントは詐欺ですし、人の将来を踏みにじって私服を肥やすことに腹が立ちます。
本サイトの目的
以上長くなりましたが(笑)、英語を真剣に勉強したい方のため、セブ留学で失敗したくない方のためにそういった悪質な語学学校、留学エージェントを淘汰することが本サイトのこのカテゴリーの目的です。
悪質でない語学学校においても、英語能力向上が目的においては、わざわざセブ留学する必要はないと言えると思います。
そこで、「これは言い過ぎだろ」とか「それはナイナイ」といったツッコミを入れていき、嘘偽りのない本当の情報を提供していきます。
本当にやりたいことはもっと先にあるのですが、まずは虚偽情報、語弊のある口コミ情報が淘汰していこうと思います。
僕が実際に調査した情報かつ厳しい評価を提供しますので、フィリピン留学ラジオと合わせ見てもらえば、口コミ情報はそれだけでお腹いっぱいになると思います。
※1 1997年、アジア通貨危機によって韓国経済は国の存亡の危機にまで追い込まれました。その経験から、韓国経済は国内から国外に舵をとる政策に切り替え、そのために国際社会で通用する若者の育成に力を入れるようになったと言われています。
その施作の一つとして、アメリカ、カナダといった英語圏へのステップアップのための語学学校、セブ留学が2000年頃に誕生したそうです。