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フィリピン お金をどう管理する?
フィリピンで日本人がお金を盗られるという話をテレビやネット、そして実際被害にあった人等からよく耳にします。
数日間の旅行であればどういった方法でお金を管理しようと対して差はないでしょうが、フィリピンで長期滞在する場合、どう管理するかによって安全面、経済面で大きく違いが出てくると思います。
そこでお金の引き出し方をいろいろ考えてみます。
両替所
まず思いつくのは、両替所。

空港だとこんな感じ。
どこの国でも共通していれるのが、空港の両替所ではレートが悪い。
短期の旅行であってもここではタクシー代と目的地に着いたところでの食事代のみを両替し、それ以上は街の両替所で交換したほうがいいですね。

こちらはフィリピンのデパートの両替所。
街の両替所に比べると若干レートは悪いようですが、レートを意識しすぎて街の両替所でぼられるくらいなら、少々悪くても安全で確実に両替したほうがいいと思います。
ただ、こういった両替所の利用は、日本人にとっては短期間の旅行者向けですね。数十万、数百万円など大金を持ち歩くのは危険ですので。
長期滞在するには別の方法を考える必要があります。
クレジットカード キャッシング
ATMでクレジットカードを使ってフィリピンペソを引き出す場合を考えてみます。
フィリピンにもいたるところにATMはあるので、日本のクレジットカードを使って現金を引き出すのが一見便利でいいように思えるのですが、以下デメリットがあります。
- ATM使用料金をとられる。200 or 250ペソ。
- 一回の最大引き出し可能なお金は、10,000ペソ。
- クレジットカードのキャッシングの利率(年利18%前後)がかかる。
- 換金手数料(数%)がかかる。
「現金の両替よりクレジットカードでキャッシングしたほうがレートが良くて、お得!」といった情報をたまに見かけるのですが、こういった人たちはATM使用料金を見ていません。
例えば、11,000ペソを引き出したい場合、
10,000ペソ + 200ペソ + クレジットカード利率 + 換金手数料 + 1,000ペソ + 200ペソ + クレジットカード利率 + 換金手数料
がかかるということです。
なので、実際は現金で両替したほうがお得です。
ただ、そうはいっても長期滞在でお金を全て現金で持ち歩くというのは危険なので、現実的ではないですね。
デビッドカード キャッシング
クレジットカードキャッシングと似たようなものですが、自分の日本の口座から引き落とすというのが大きな違い。
なので、クレジットカードの利率がない分デビッドカードのほうがお得に思えます。
ただ、ここで重要になるのが、換金手数料。
きちんとしたデータはないのですが、デビッドカードの換金手数料はクレジットカードの利率等の合計よりも割高のようです。
結果、それほど最終的な金額はクレジットカードとデビッドカードとでそれほど大きな違いはないようです。
クレジットカード 支払い
一番良いのがクレジットカード支払い。
これだったら割高なATM使用料金は必要ないです。
ただ、お店がクレジットカード支払いに対応していれば、という条件がついてきます。
ホテル、デパート、大型スーパーであれば問題ないでしょうが、タクシー、バス等の交通機関では使えないでしょうし、施設の入場券等でも使えないでしょう。
また、クレジットカードによっては、本人は「一括払い」と店員に言って支払っているのに、請求がリボ払いに設定されていて、帰国後多額の借金を背負わすという酷い業者が存在しますので気をつけなければいけません。
僕は過去楽天カードに数万円の利息を強引に支払わされました。
フィリピンの銀行
長期間滞在する場合、フィリピンの銀行に口座を作るのがベストでしょう。
メリットとして、
- 同行のATM手数料が無料
- 一日20,000ペソまで引き出せる
があります。
有名どころとして、次の銀行があげられます。
BDO (Banco De Oro Universal Bank)

BPI (BANK OF THE PHILIPPINE ISLANDS)

Metrobank (Metropolitan Bank & Trust company)

PNB (Philippine National Bank)

ただ、フィリピンの銀行口座を開設するには長期間(数年間?)滞在している住所が必要になるので、数ヵ月程度ホテルや安宿に滞在だと難しいのではないかと。
僕の場合、フィリピンの会社に入社し、マニラに滞在し、会社側で口座手続きをしてもらっているので何もトラブルなく簡単にBPIの口座を持つことができました。ただ、いろいろ調べているとBDOが一番良いのかな?と今は思っています。その理由はまた後日。
日本の銀行から海外送金

少額の送金であれば、フィリピンではこういった窓口で受け取れます。
フィリピンに銀行口座を作ることができれば、日本の銀行口座からフィリピンの銀行口座に一度に大金を送金することで、無駄な手数料を大幅に削減できます。
海外送金可能な銀行を見てみます。
WESTERN UNION

ファミリーマートからもWESTERN UNIONに送金できるそうですが、手数料が高いです。
250,001円を送金するのに手数料が5,000円とのこと。
250,001円をフィリピン通貨に直すと約100,000ペソ。
100,000ペソをもしATMで引き出すと、10,000ペソを10回の引き出し。
その時のATM手数料は、200ペソ x 10回 = 2,000ペソ。約4,600円(レート2.3で換算)。
なので、送金手数料はATMで引き出す手数料とたいして変わらないのではないでしょうか。
セブン銀行

そこで有力なのが、セブン銀行の海外送金サービス。
特に、フィリピン送金 + BDO銀行の組み合わせは最高にいいみたいです。
なお、僕はBPIですが、BPIや他の銀行でも送金可能です。
早速セブン銀行の口座申し込みをして、海外送金の手続きもし、完了しました。
BPIに大金を送金できるようになったので、来月あたりに現地で試す予定です。
なお、海外送金の手続きの際は、フィリピンの銀行の口座番号(僕の場合はBPIの口座番号)が必要でした。
SBIレミット
SBIレミットも海外送金サービスを行っています。

セブン銀行に比べて、少額であればこちらのほうが割安のようです。
こちらも口座申し込みをしているのですが、マイナンバーカードがないと申し込みできません。マイナンバー付きの住民票ではダメとのことで、現在保留の状況。
しかしまぁ、日本政府は何でもかんでもマイナンバーに紐付け要請しながら、マイナンバーカードは申請から1ヵ月以上経っても送られてこないとはどないやねん!と愚痴ってみました。
GCash
GCashもフィリピンでは有名な送金サービスの一つ。

少額の送金でお得ですね。SBIレミットと似たような手数料に見えます。
こちらも現在申し込み中。来月に試したいと思います。
プリペイドカード
長期滞在するが大金を持ち歩けない、フィリピンの銀行口座は作れないので送金も作れない、キャッシュカードも持ち歩きたくないという方におすすめなのがプリペイドカード。
一言でいえば、キャッシュカードと同じ感覚で使えるプリペイドカードです。
最初にネットバンクまたはATMからこのカードにチャージしておき、レストランやデパートでこのカードでお支払い。
カードを盗まれてもチャージした金額以上を引き出される心配はないので安心。
その日使う分だけネットバンクでチャージして持ち歩けばいいので、盗難にあってもカード会社に慌てて連絡する必要もないです。
海外留学する学生に最適なお金の管理方法だと思います。
ただ、プリペイド式はどれでもよいのではないです。
おすすめなのは、マネパカード(Manepa Card)です。
簡単には、
- 年会費無料
- FX口座で安い手数料で外貨に両替、プリペイドカードにチャージ可能
- 外貨の残金はいつでも両替可能
- プリペイドカードは日本でも利用可能
- 手数料無料でFX口座に出金可能
- FX口座から銀行口座に日本円で出金可能
といったメリットがあります。
詳細はこちらの記事を確認してください。