Wiseから、ちょっと残念なお知らせが届きました。
2026年5月1日から、ATMでの出金手数料と無料枠のルールが大きく変わります。
これまでは「海外での現金引き出しなら、とりあえずWiseを持っておけば安心」という雰囲気がありましたが、今回の改定でその勢力図が変わりそうです。
具体的に何が変わるのか、ライバルのRevolut(スタンダードプラン)と比較しながら、ベトナムでの出金を例にシミュレーションしてみました。
目次
2026年5月からのWiseの変更点
Wiseから以下の変更内容のお知らせがありました。
今回の改定内容をRevolutと比較して表にまとめました。
| 項目 | Wise(2026年4月まで) | Wise(2026年5月〜) | Revolut(スタンダード) |
| 無料出金限度額 | 30,000 JPYまで | 25,000 JPYまで | 25,000 JPYまで |
| 無料出金回数 | 月2回まで | 制限なし | 月5回まで |
| 超過後の変動手数料 | 1.75% | 1.75%(据え置き) | 2.0% |
| 超過後の固定手数料 | 70 JPY / 回 | 100 JPY / 回 | なし |
今回の大きなポイントは、無料枠が3万円から2.5万円に減ったこと、そして固定手数料が70円から100円に値上げされたことです。
なお、WISEについては、これまでの経験に基づく情報を以下記事・動画にまとめています。
ベトナムでの出金シミュレーション
実際に、ベトナムドン(VND)を現地で引き出すケースを考えてみましょう。
(レート:1 JPY = 167.5 VNDで計算)
現在のレートだと、新しい無料枠(25,000円)に収まるキリの良い金額は、**「400万VND」**になります。これまでは450万〜500万VNDくらいまで無料だったので、少し寂しいですね。
では、1回目に400万VND、2回目に500万VNDを引き出した場合、WiseとRevolut(平日)でどれくらい差が出るか見てみましょう。
Wiseで引き出した場合(2026年5月以降)
| 出金回数 | 出金額 (VND) | 日本円換算(目安) | 合計手数料 |
| 1回目 | 4,000,000 VND | 約 23,881 JPY | 0 JPY |
| 2回目 | 5,000,000 VND | 約 29,851 JPY | 約 603 JPY |
| 合計 | 9,000,000 VND | 約 53,732 JPY | 約 603 JPY |
| ※2回目の手数料内訳:固定100円 + 変動503円(超過分28,732円×1.75%) |
Revolutで引き出した場合(平日)
| 出金回数 | 出金額 (VND) | 日本円換算(目安) | 合計手数料 |
| 1回目 | 4,000,000 VND | 約 23,881 JPY | 0 JPY |
| 2回目 | 5,000,000 VND | 約 29,851 JPY | 約 575 JPY |
| 合計 | 9,000,000 VND | 約 53,732 JPY | 約 575 JPY |
| ※2回目の手数料内訳:固定0円 + 変動575円(超過分28,732円×2.0%) |
考察:Wiseの優位性がなくなったと言える理由
シミュレーションの結果、今回のケースではRevolutの方が安くなりました。
なぜ「Wiseの敗北」と言えるのか、3つの理由を挙げます。
1. 「とりあえずWise」の安心感が消えた
これまでWiseは無料枠が3万円と、Revolut(2.5万円)より5,000円多かったです。この「5,000円の差」は海外旅行では意外と大きく、Wiseが選ばれる明確な理由でした。今回の改定でここが並んでしまったのは痛いですね。
2. 「1回100円」の固定手数料が重い
Wiseは無料枠を超えると、変動手数料(1.75%)に加えて、必ず1回100円がかかります。一方のRevolutは一律2.0%だけ。
今回のシミュレーションのように、無料枠を少しでも超えてしまうと、この100円のせいで合計手数料がRevolutより高くなる逆転現象が起きやすくなります。
3. 少額の「ちょこちょこ引き出し」に弱くなった
Wiseは「出金回数の制限(月2回)」を廃止しましたが、無料枠を超えた後は1回ごとに100円かかります。
「あと数千円だけ現金が欲しい」という時にWiseで引き出すと、手数料の比率がとても高くなってしまいます。
まとめ:それでもWiseを使うべき場面は?
タイトルで「敗北」と書きましたが、完全にWiseがダメになったわけではありません。
Revolutには**「週末の両替手数料(1.0%上乗せ)」**という大きな罠があります。土日に現金が必要になった場合は、たとえ100円の固定手数料を払ったとしても、Wiseの方が圧倒的に安く済むはずです。
2026年5月からは、
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平日はRevolut
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週末や、Revolutの無料枠を使い切った後はWise
というように、これまで以上にシビアに使い分けるのが正解になりそうです。
皆さんも、次の海外旅行の際はこの「改定」を忘れないように気をつけてくださいね!





