「英語とプログラミングを勉強したい」 「IT×英語留学がいいらしい」 「でも、プログラミングに英語は必要?」 |
英語もITも重要視されている中、セブ島をはじめとする「IT×英語留学」に注目が集まってます。
どちらも重要ですが、同時に学習できるでしょうか?
プログラミングに英語は必要でしょうか?
ここでは現役バリバリのWebエンジニアの経験談を参考に僕の見解をまとめています。
目次
プログラミングに英語は必要か?
しまぶーさんの見解
元Yahoo!のプロのWebエンジニアがYouTube上に次の意見を述べています。
プログラミングに英語は必要か?に対する明確な答え
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プログラミングに英語は必要か?に対する明確な答え
しまぶーのIT大学というチャンネル名で、登録者数は3.9万人(2020年5月29日)の人気YouTuberです。
しまぶーさんの英語力はTOEIC 600点台とのことで、最近のTOEIC受験者全体の平均点(580点)より高いので、英語のコミュニケーション能力はあるレベルでしょう。
しまぶーさんの意見をまとめるとこうです。
- プログラマーは英語力0でもなれる!
- 英語が必要かは将来どうなりたいか?による
- 英語よりプログラミングを先に鍛える
その根拠ですが、まずTOEIC100点台の全く英語が出来ない同僚がエンジニアとして活躍していることから解説されています。
さらに分かりやすく図を書いて説明されています。
詳細はしまぶーさんの動画を参照してください。
ついでに、その図に今話題のセブ島「ITx英語留学」の目標位置を付け足させていただきました。
図の通り、仮に英語が多少使えるようになってもITスキルがなければIT企業にどこにも就職できません。
KENTA / 雑食系エンジニアTV さんの見解
バックエンドのフリーランスWebエンジニアがYouTube上に次の意見を述べています。
エンジニアにとっての「英語」の重要性について説明します。
エンジニアにとっての「英語」というスキルの重要性について、僕なりの考え方を述べさせて頂きました。 ■参考リンク 中学3年間の英語を10時間で復習する本 https://www.amazon.co.jp/dp/4046025522 高校3年間の英語を10日間で復習する本 https://www.amazon.co.jp/dp/4046000384 https://dev.to/ — ★オンラインサロン「雑食系エンジニアサロン」 https://zsksalon.com/ ★雑食系ビジネス大学(YouTube新チャンネル) https://www.youtube.com/channel/UC2PpsPaCBhYTWCj40wVJRyw ★Twitter https://twitter.com/poly_soft ★Qiita https://qiita.com/poly_soft ★Instagram https://www.instagram.com/kenta_planet ★note https://note.mu/poly_soft ★業務経歴 https://github.com/kenta-polyglot/cv
エンジニアにとっての「英語」の重要性について説明します。
KENTA / 雑食系エンジニアTV というチャンネル名で、登録者数は4.89万人(2020年6月6日)の人気YouTuberです。
KENTA / 雑食系エンジニアTVさんの英語力はTOEIC 840点で非常に高く、スピーキング、ライティングも出来てたそうです。
KENTA / 雑食系エンジニアTVさんの意見をまとめるとこうです。
- リーディング力は必要
- リスニング力、スピーキング力、ライティング力は0でもいい
先ほどのしまぶーさんとほぼ同意見です。
英語で書かれた技術文書が読めないと厳しいのでリーディング力は必要だが、英語で話したり、書いたりする機会はほぼない、という仕事環境だそうです。
詳細はKENTA / 雑食系エンジニアTVさんの動画を参照してください。
僕の経験談
僕はフィリピンの日系企業でブリッジSEの経験があります。
そこで英語が必要なのは言うまでもないので省略して、任天堂でのエンジニア経験から言うとこんな感じです。
- リーディング力は必要
- リスニング力、スピーキング力は0でもいい
- ライティング力は場合により必要
(英語でのコミュニケーション力が重要)
アメリカ支店のアメリカ人と英語で仕事をした経験からの見解です。
当時のTOEICは370点としておきます。(退職後に初めてTOEICを受けた時の点数)
ビジネス英語は出来ないけど英語の読み書きはできるレベルです。
ゲーム業界でも最先端の技術は海外にあります。
機密情報の漏洩防止のため翻訳ツールは使えません。電子辞書を使ってました。
海外エンジニアとのコミュニケーションは英語です。
そのやり取りは基本的に全てメールかサイトの掲示板を通じて行います。
文章で履歴を残す必要があるからです。
なので、英語のリーディング力とライティング力が必要でした。
その際、英文法の正確さや高度な英語力よりもコミュニケーション力のほうが重要です。
なお、アメリカ支店とは時差があります。
口頭でのやり取りは週1回の会議でよく、その場合でも英語堪能な日本人が通訳してました。
ですので、英語のリスニング、スピーキングは必要なかったです。
IT×英語留学の必要性
東南アジアでのITx英語留学の必要性についてですが、前述の理由から基本的に必要ないです。
英語力が初中級レベルでITも初心者だと何がなんだかさっぱり分かりません。
英語の勉強でもそうですね。
英語が分からない人にrelative pronoun、conjunction、adjectiveといった英単語を使ってしかも英語で説明されても意味が分かりません。
ITは日本語で学び、興味があれば英語でも学ぶという順番が適切です。
ちなみに、プログラミングとはコードを書く時間よりも悩み模索する時間の方がはるかに長いです。
ITを学びながら英語も学んでIT企業に就職を目指すのは現役エンジニアやIT企業に失礼です。
どうもフィリピン界隈の間違った情報(語学学校、留学エージェント、フィリピンメディア、フィリピン系YouTuber)を鵜呑みにしてIT転職を舐めてるIT未経験者が多いようです。
現役Webエンジニアの見解だとこういった状況です。
コロナ時代にWeb系エンジニアへの転職に挑戦する方たちへのアドバイス
そこで語られてる「コロナ前と比較して1/10」の「コロナ前」はこのレベルです。
Web系自社開発企業さんへの転職に必要なポートフォリオのレベルとは
Web系に転職したいなら、IT×英語留学という無駄な時間、お金を使うのはやめましょう。
ただ、ITx英語留学が全く意味がないかと言えばそうではなく、以下の場合に有効でしょう。
- 技術的な英語も中上級のビジネスレベル
- お金、時間が余ってる。余暇を楽しむ
- ITx英語留学がどんなものか見てみたい。好奇心
- セブ島でITを学びながら生活してみたい。好奇心
卒業後、もしかしたらそのスクールと関係のある東南アジアの企業に就職できるかもしれません。
ただし、以下の点に注意です。
- 「英語 x IT」のスクールの教育レベルは他と比べて低い
- 東南アジアの日系企業はほとんどが下請け
- 給与は日本で働くより低い
- ITのスキルアップができないデバッグ人員での採用の可能性大
- (スキルアップできないので)将来日本のIT企業に転職が非常に困難
こういった理由から、日本のITスクールで日本語で学ぶ方がいいです。
就職出来なければ授業料を全額返金制度を実施しているスクールもあります。
英会話はセブ島留学よりオンライン英会話スクールの方が効果的です。
(第二新卒までの就活に有効な)TOEICも日本の参考書で勉強した方がいいです。
ITスキルの経験があれば、英語はあまり出来なくてもフィリピンで就職できます。
フィリピンは東南アジアの中で最もITの将来性がない国です。
もし海外の企業とのコネクション作りを目的に東南アジアにIT留学するにしても、ITの将来性の観点からセブ島ではなくタイ、ベトナム、インドをおすすめします。
その他
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