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「セブ島のWiFiは速い?」 「セブ島のカフェでWiFi使える?」 「動画をYouTubeにアップしたいけど、セブ島のカフェだと何分かかる?」 |
セブ島のメディアやWebのフリーランサーのブログ等で「セブ島でIT」をよく目にします。
それもあってか日本のインターネット環境をそのままイメージしてセブ島にITをしにくる留学生も多いです。
結論を言うと、セブ島のWiFi環境は劣悪です。
日本の1 /100以下の速度で、東南アジアの主要都市と比べても最悪です。
ここではセブ島でWiFiが使える場所とWiFi環境、セブ島のWiFi環境を他の主要都市と比較、ITの勉強に適した場所を解説します。
目次
セブ島のWiFi環境
WiFi環境が良い場所
まず、セブ島でWiFiが使える場所をお伝えします。
(カフェ)
- Cafe Berry(マンダウエ)
- 2any1 Cafe(マンダウエ)
- Coffee Factory International beans(バニラッド)
(コワーキングスペース)
- The Company Cebu Mandaue(マンダウエ)
- The Company Cebu IT Park(ITパーク)
- iioffice Cebu(キャピタル)
- The Spot Co-Working(バニラッド)
(宿)
- ゲストハウス 和(のどか)1階リビング(マンダウエ)
カフェでWiFiを快適に使いたいならマンダウエ、バニラッドエリアです。ITパークではないです。
ITパーク周辺にカフェはたくさんありますが、そのほとんどはWiFi速度が非常に遅いです。
WiFi環境の良い最もおすすめのカフェがCafe Berry(マンダウエ)です。
店内はこんな感じです。

ダウンロード:4.49Mbps
アップロード:1Mbps
4Mbps以上出るのでYouTubeやNetflixも観れます。
アップロードも1Mbps出るのでYouTubeに動画をアップできます。
WiFi環境や混み具合によりますが、10分の動画を10分から1時間でアップできます。
日本と比べると信じられないほど遅いですが、これでもセブ島のカフェではほぼ最速です。
ただ、このCafe Berry(マンダウエ)は交通アクセスが悪いです。

Cafe Berry(マンダウエ)前の道、A.Sフォーチュナーはいつもこんな感じで渋滞が酷いです。
ITパーク近辺でWiFi速度が速いカフェはMANGO SIX COFFEE & DESSERTです。
ですが、以下問題があります。
- 商品のマンゴーのデザートはちょっと高い
- 室内は寒すぎのエアコン温度設定
- ITパークから離れている。ITパークを出てちょっと歩く
ラフグまで行けばMarisse Patisserieがおすすめですが、ラフグのJY Squareからでも結構距離があるのでITパークから徒歩ではかなり厳しいです。タクシーかトライシクルに乗って行く必要があります。
セブ島のWiFi環境
前述の通り、セブ島でWiFi爆速、ダウンロード速度が20Mbps超えのカフェはありません。
セブ島のカフェのWiFi速度が速い・遅いの感覚はこのよう感じです。
(ダウンロード速度)
- 1Mbps以下:普通
- 2Mbps超え:速い
- 10〜20Mbps:爆速(トリガで高い数値が出たことはあった)
(アップロード速度)
- 0.1Mbps以下:普通
- 0.7Mbps超え:速い
- 3〜5Mbps:爆速
(2019年5月)
ダウンロード速度はYouTubeやNetflixが快適に観れる3Mbps、アップロード速度は10分動画をYouTubeに30分以内にアップロード完了できたら満足です。
セブ島のカフェのWiFiにそれ以上の速度を期待してはいけません。
これでもセブ島のWiFi環境はまだ良い方で、マクタン島のカフェではダウンロード速度は1Mbps、アップロード速度は遅すぎて動画アップは無理です。10分動画をYouTubeにアップするだけでも数時間かかります。
マクタン島のカフェでは一店舗、Cafe Ricoという名前だったはずですが、マリバゴ(Maribago)にあるそのカフェだけWiFiがなんとか使えます。
こういった事情から、セブ島でITを集中してするにはコワーキングスペースの利用が必須です。
セブ島のWiFi情報でガセが多い理由
セブ島には語学学校がたくさんあります。
それに関係する留学エージェント、飲食店等のお店もたくさんあります。
そういった日本人経営者はセブ島にたくさんの日本人を呼び込みたいといった考えから、嘘の情報でもなんでもいいのでセブ島のイメージをよくしようと必死です。

そのため、セブ島はマニラよりもガセ情報が多いです。
WiFi環境もその一つで、例えば、ネットで爆速と話題の以下の場所ではWiFiは使えませんでした。
- セブ市立図書館
WiFi使えない。PC使用可の席も限定 - CoffeeBay(ITパーク)
3回行ったが3回ともWiFi故障で使えず。使えても「Slow」と店員と(声をかけた)常連客が証言
「ここのカフェはWiFi 100Mbps以上!爆速!」といった記事もネットに投稿されてますが、セブ島のカフェで20Mbps以上を見たことがありません。
稀に10Mbps以上出るカフェもありましたが、一時的であって常時10Mbps出るカフェはセブ島にありません。また、頻繁に通信が途切れます。
さらに、WiFi最高速のカフェでもそこに人が集中するので、
- 夜は満席で入れない
- 昼間でも客が集中してWiFiを使うので遅い
- 日本人、韓国人がたくさんいてうるさい(聞こえてくる主な話は語学学校の愚痴)
- 客で賑わうようになると店がWiFiのプランを落としす。WiFi速度が遅くなる
といった問題が起きます。
特に、最後の「客で繁盛すると店の質を下げる」はフィリピンあるあるの一つです。
ですので、オープン直後の良い口コミはフィリピンでは参考になりません。

安宿併設のコワーキングスペースもWiFi速度は遅いです。
2019年以降に出来たコワーキングスペース兼安宿はまだ行ったことがないので要チェックです。
セブ島のWiFi環境 改善見込み
フィリピンのインターネット環境はGlobe、PLDTという大手通信会社が牛耳っています。
日本でいうドコモ、ソフトバンク、AUのような会社ですが、フィリピンのそれら大企業は日本の企業とサービス面で大きな違いがあります。
日本の企業は切磋琢磨し、サービス面が向上します。
フィリピンの企業は「サービスをどこまで切り下げても客は付いてくるか?」を競いあってます。サービス面が低下します。
詳細を説明するにはあまりに長いので割愛しますが、こに大きな問題があるので、残念ながら今後もWiFi環境の改善見込みはありません。
他の主要都市のWiFi環境と比較
セブ島のWiFi環境を東南アジアの主要都市のWiFi環境と比較してみます。
マニラ
フィリピンの首都マニラを見てみます。
マニラのカフェはこちらの記事にまとめています。
マニラのWiFi速度と使用感はセブ島とそれほど変わりません。同じ値にしておきましょう。
(ダウンロード速度)
- 1Mbps以下:普通
- 2Mbps超え:速い
- 10〜20Mbps:爆速(トリガで高い数値が出たことはあった)
(アップロード速度)
- 0.1Mbps以下:普通
- 0.7Mbps超え:速い
- 3〜5Mbps:爆速
(2019年5月)
コワーキングスペースですが、安宿と一体型のものがいくつかあります。
この中でラブ D フィリピン マカティ (Lub D Philippines Makati)という宿が比較的安くて、清潔で、WiFiが高速です。
ただ、日本やその他隣国の宿と比較すると我慢ポイントがいろいろありますが。
他にマニラには爆速WiFiを無料で使える場所があります。
例えば、SM メガモールのフードコート(5階)ではWiFi速度が最高のカフェ以上の高速WiFiを無料で使えます。
フィリピンで(おそらく)WiFi最速はCity Of Dreamsです。無料です。
スターバックス前のベンチで使うと便利です。
他MRTという電車の各駅に無料で使える高速WiFiが設置されています。
おすすめの場所はMRT Boni駅連結のショッピングモール2階のフードコートです。
ベトナム ハノイ
ベトナムの首都ハノイにはカフェがたくさんあります。
スターバックスのようなチェーン店から個人店までいろいろありますが、基本的にどこもWiFiが使えて、かつ、高速です。
雰囲気が楽しめるCONG CAPHEが人気ですが、PC作業ではHIGHLANDS COFFEEが快適です。
どちらもフィリピンのWiFi速度最高の数十Mbps出ます。
格安宿も同様にWiFi環境はフィリピンのそれとは比較にならないほどにいいです。
こちらを見てもらうと分かるように、一泊千円以下の宿でもWiFi速度は20Mbpsから100Mbpsと爆速でした。
ベトナム ホーチミン
ベトナムの南部の都市、ホーチミンにもカフェはたくさんあります。
ハノイ同様にカフェはスターバックスのようなチェーン店から個人店までいろいろあり、基本的にどこもWiFiが使えて、かつ、高速です。
PC作業ではThe Coffee Houseが快適でした。
どこもフィリピンのWiFi速度最高の数十Mbps出ます。
格安宿も同様にWiFi環境はフィリピンのそれとは比較にならないほどにいいです。
こちらを見てもらうと分かるように、一泊千円以下の宿でもWiFi速度は20Mbpsから100Mbpsと爆速でした。
タイ チェンマイ
タイの北部、チェンマイにもカフェがたくさんあります。
と言いますか、チェンマイはノマドワーカーの聖地として世界的に有名です。
カフェが多く、インターネット環境が非常に良く、食事は安くて美味しい、生活費は安いのでITに最適な場所です。
こちらを見てもらうと分かるように、一泊千円の宿でもWiFi速度は20Mbpsから100Mbpsと爆速でした。
他カフェのWiFi環境も抜群に良く、24時間オープンの爆速WiFiカフェもあります。
ショッピングモールにはAISという通信会社が運営するコワーキングスペースもあります。
なお、データSIMは月額200バーツ(約700円)でデータ無制限で速度10Mbps以上(基本100Mbps近い速度)で使えます。
スマホのテザリングでも十分なので、店にWiFiのある・なしは気にならないです。
タイ バンコク
チェンマイ以上のインターネット環境なので、もはや説明は不要でしょう。
日本よりもインターネット環境は進んでおり、間もなくショッピングモールでも5Gが使えるようになるそうです。
まとめ
セブ島のインターネット環境は劣悪です。
日本だけでなく東南アジアの主要都市と比べても比較にならないほどに酷い環境です。
日本、(フィリピンを除く)東南アジアの主要都市のインターネット環境は今爆速から超爆速に発展している状況です。
フィリピンのインターネット環境は物理的、政治的にそれに追随することは不可能です。
セブ島のWiFi速度はすでに他国の主要都市に比べて数十倍から百倍の差があるのに、今後はその差は縮まるどころから広がる一方です。
その通信速度差は数年以内に数百倍から数万倍になります。
セブ島のメディアや語学学校関係者がいつまで「セブ島でITを」と言ってられるか見ものですね。