2022年現在、外国人旅行者がノービザでタイの銀行口座を作れません。
基本的にタイにビザで長期滞在している人のみ銀行口座を作れるのですが、それらのビザ以外で銀行口座を作る方法を紹介します。
また、タイの銀行窓口で銀行口座を作らずにタイバーツの口座を持つ方法についても解説します。
目次
タイで銀行口座を開設に必要な条件
どこの銀行がいい?
日本人に人気のタイの銀行として以下があります。
- バンコク銀行
- サイアム商業銀行(SCB)
- クルンタイ銀行(KTB)
- カシコン銀行
- アユタヤクルンシー銀行
ただ、今年2022年から送金金額上限の規制が変更されたようなので、最初の銀行はバンコク銀行、サイアム商業銀行、カシコン銀行から選ぶといいでしょう。
2022年1月7日午後1時よりタイの規制変更によって、5万バーツ以上の送金は、カシコン銀行、バンコク銀行、サイアムコマーシャル銀行以外にはできなくなったようです。
ただし、(後述で説明する)ノービザで非居住者用の銀行口座から作る場合、それが唯一可能なアユタヤクルンシー銀行で銀行口座を作るといいです。
銀行口座開設に必要なビザ
2022年現在、外国人旅行者がタイの銀行口座を作れません。
作るには基本的に長期滞在を証明する以下のいずれかのビザが必要です。
- ノンイミグラントB(就労)
- ノンイミグラントO(家族)
- ノンイミグラントO(年金受給者・リタイヤメント)
- ノンイミグラントO-A(ロングステイ)
- ノンイミグラントO-X(ロングステイ10年)
それらビザで銀行口座を開設する方法については、ネットやYouTubeに情報がたくさんあるのでそちらを参照してください。
本記事では、上記以外のビザで滞在してタイの銀行口座を開設する方法を紹介します。
ノンイミグラントEDビザで個人で銀行口座を開設
EDビザでもタイの銀行口座を作れます。
ノンイミグラントEDビザは長期滞在者に含まれるので、バンコク銀行以外のその他銀行でも銀行口座を作れます。
2022年1月末、EDビザを取得してすぐにバンコク銀行で銀行口座を開設しました。
バンコク銀行の開設方法とモバイルバンキングの使い方等を以下記事にまとめています。
タイランドエリートで個人で銀行口座を開設
タイランドエリートでもタイの銀行口座を作れます。
タイランドエリートのメンバーは、バンコク銀行とカシコン銀行に口座を開設できます。
ノービザで個人で銀行口座を開設
2022年現在、基本的に外国人旅行者がノービザでタイの銀行口座を作れません。
エージェントに依頼すればタイの銀行口座を開設できるそうです。
例えば、パタヤですとオールパタヤというエージェントが対応してます。
その仕組みですが、銀行口座開設の説明に以下のように書かれています。
口座名義人の住所は弊社の住所を使用しています。 タイにお住まいの場合や口座開設後にタイに長期滞在されることになった場合、賃貸契約書など住所のわかるものとパスポート・通帳・カードをお持ちいただければ口座開設支店にて住所変更手続きが可能です。
出典: ALLPATTAYA タイで銀行口座開設 ー各種手続き・取得情報ー
つまり、銀行口座開設に必須のタイの住所をオールパタヤさんに借りることで、ノービザでも銀行口座を開設できているようです。
気になる手数料等の費用ですが、以下のように書かれてます。
(2022年3月22日時点)
エージェントの手数料として、3,000バーツまたは4,000バーツ必要です。
なお、傷害保険が2,500バーツと書かれてますが、(後述で説明する)2022年1月末にEDビザで個人でバンコク銀行の口座開設した際は必要なかったです。
観光ビザで個人で銀行口座を開設
観光ビザでもタイの一部の銀行で口座を作ることができるそうです。
詳細は以下動画を参照してください。
リタイアメントビザ用 銀行口座の新規開設方法。 パタヤ ジョムティエンビーチから(2022/03/09)
タイには観光ビザで入国し、口座開設の際に滞在1年間可能なOビザに切り替える旨を伝えると開設出来たそうです。
ただし、タイの以下4つの銀行のうち、バンコク銀行のみ可能だったとのこと。
バンコク銀行 | ◯ |
カシコン銀行 | X |
クルンタイ銀行 | X |
サイアム銀行 | X |
Wiseでタイの銀行口座を開設
Wiseを使うことで、タイの銀行窓口で銀行口座を作らずにタイバーツの口座を持つことができます。
Wiseについては以下記事を参照してください。
Wiseは主に海外の銀行口座に送金するのに利用しますが、まるで自分の銀行口座のように外貨を保有することができます。
(タイバーツを含め)54通貨で資金の保有や両替をすることができ、必要な通貨の新しい口座は数秒で開くことが可能です。
当然、そのWiseの銀行口座情報で資金の受取りが可能で、Wiseのデビットカードを使って現地のATMでその資金を引き出すこともできます。
しかも、出金が3万円までWiseの手数料は無料です。為替交換手数料も発生しません。
Wiseのデビットカードを活用する例をあげます。
2022年3月23日時点、1バーツは3.61円になっており、ここ5年間で最も円安です。
10,000バーツ両替するのに36,103円も必要です。
日本のクレジットカードやデビットカードを使ってATMでお金を引き出す場合、この3.61円のレートで両替するのでかなり損します。
一方、Wiseを使うと、レートの良かった3.45円でWiseのタイ口座に送金・両替しておき、現金が必要なときにWiseのデビットカードを使ってタイのATMから引き出すことができるので、かなり得します。
なので、タイの銀行で銀行口座を作る代わりに、Wiseのタイ口座とWiseのデビットカードでタイバーツを保有するのもありです。