語学留学先として人気のセブ島。
観光地としても人気が出てきたこともあって、ここ数年はバックパッカー宿やコワーキングスペースも増えてきました。
その中で、セブポット(Cebupot)でおすすめされてる日本人経営の宿、セブ島 トランジット ゲストハウス (Transit Guest House)に4泊してきました。
参考にしたのはこちらの記事です。
セブ島のゲストハウスに泊まろう!12のおすすめ宿
「日本人スタッフが常駐」、「日本人のコミュニティスペースにもなっています」といった点が気に入り、オフィシャルサイトでも「ワンランク上の快適さと便利さ」とうたっていたので泊まって見たのですが、利用してみた感想として、これはどうかなと思ったので情報をアップしておきます。
結果として、フィリピン品質の宿でしたので、その理由を記事にしてみます。
また、ここに替わる安宿を記事後述に紹介しますので参考にしてください。
目次
セブ島 トランジット ゲストハウス(Transit Guest House) 宿泊料金
チェックイン日: 2019年6月13日
チェックアウト日:2019年6月17日
部屋: Economy Single (550ペソ)
朝食: あり
料金: 2,200ペソ(税込)(550ペソ x 4泊 )
550ペソを当時のレートで円換算すると、1,210円(レート: 2.2)になります。
また、後で詳しく説明しますが、このEconomy Singleは個室というより物置です。
オフィシャルサイトとそちらに掲載されているその他の部屋も含めた宿泊料金はこちら。
Family Room: 2,500ペソ
Deluxe Room: 1,500ペソ
Standard Single: 700ペソ
Economy Single: 550ペソ
Dormitory: 550ペソ
(2019年6月28日)
見ての通り、Economy SingleとDormitoryは同じ料金です。
これが割安かどうかは後に考察するとして、引き続きトランジット ゲストハウスを説明していきます。
Agoda、Booking.comでは扱っておらず、オフィシャルサイトから直接予約しないといけません。
それについても後ほど。
まずはこちらの動画を見てもらうとイメージがつくかと思います。
動画 トランジット ゲストハウス
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語学留学先として人気のセブ島。観光地としても人気が出てきたこともあって、ここ数年はバックパッカー宿やコワーキングスペースも増えてきました。 その中の日本人経営のゲストハウスの一つを紹介します。 ここは夜道が怖い。 こちらのブログ記事も参照してください。 セブ島 トランジット ゲストハウス スタッフ不在の日本人経営宿 https://mominoki-blog.com/transit-guset-house_cebu_2019/ 使用機材: GoPro HERO7 BLACK 詳細はこちらのブログに記載しています。 ユーチューバー カメラをGoPro HERO7 BLACKにした理由と最強パーツ一覧 https://mominoki-blog.com/reason_go-pro-hero7-black_youtube/ Music: www.bensound.com
チェックアウト時に撮影した動画です。
こちらの動画を使ってこの記事で説明していきます。
ついでに、チャンネル登録もしていただけると嬉しいです。
トランジット ゲストハウス 場所
トランジット ゲストハウスの場所はこちら。
ガイサノカントリーモールの裏、静かな住宅街にあります。
なお、ガイサノカントリーモールやその周辺についてはこちらの記事を参考にしてください。
トランジット ゲストハウス
いつもブログで宿を紹介するときは個々を写真と簡単な説明とを入れて紹介し、記事最後のまとめに利点、欠点をあげるのですが、ここは欠点が多いのでその都度説明していきます。
外観
写真奥に見える、ベンチの出てる家がトランジットゲストハウスです。
外観はかなりいい感じの建物です。
共有スペース
玄関を開けたらこの共有ペース。
かなり広いです。光も当たっていていい感じに見えます。
さて、ここからいろいろ欠点が出てくるのであげていきます。
問題点
- 作業用テーブルがない
- コンセントの数がかなり限定的
- クーラーがない
見ての通り、まず、PC作業するテーブル、コンセントがないです。
あるのは食卓ぐらいです。ただ、そこは本当に食事するかスタッフが作業するスペースになるので、実質客が自由にノマドワークする場所がほとんどないです。
部屋は広いのに、利用者にとって使い勝手の悪い、ただ広いだけの共有スペースです。
そして、一番驚いたのが、クーラーがないこと。
とにかく、暑い。
部屋が扇風機だけとかは安宿であるにはあるんですが、それでも共有スペースはクーラーがついてて涼しく、快適です。
なのに、ここの共有スペースにはクーラーがないのです。扇風機のみ。
一応クーラーという物自体はあるのですが、(電気代節約のため)使用禁止になってます。
キッチン
キッチンは普通です。
自由に使えることにはなっているんですが、ここの調味料は使ってはいけません。
油、塩、醤油、砂糖といった調味料を個人で用意しないといけないので、長期滞在でないと自炊は割に合わないですね。
「じゃあ、長期滞在している人に借りたらいいんじゃない?」
と普通のゲストハウスならなるんでしょうが、長期滞在者はまずいません。
客は一人だけ。しかも、男性。
後で説明しますが、その日がたまたまではなく常にそんな感じに思いました。
なので、ガイサノカントリーモールで食事またはインスタント食品を買ってしのぐことを頭に入れておいたほうがいいでしょう。
鍵、戸締り
鍵は普通のキーなので、それは別にいいのですが、困ったのは戸締り。
客はこのゲストハウスの戸締りを強いられます。
朝共有スペースに行っても誰もいません。
その説明は後にするとして、日本人どころかフィリピン人すら常駐スタッフがいないので、外に出るときはこの写真の裏口の戸締りをさせられます。
通常そういったことは真夜中だけですが、ここは日本人経営者がどこか出張等に出ているときは、客が朝から戸締りをしなければいけないです。
Economy Single
宿泊したエコノミーシングルルームを説明していきます。
このキッチンと洗濯機のある場所のとなりにある扉のむこうがエコノミーシングルルームです。
見ての通り、狭いです。
奥の扉にはシャワーとトイレがあるのですが、こんな感じです。
まず、ここも狭いです。
当然エアコンはなく、あるのは扇風機のみ。なので、暑くて狭苦しい部屋です。
それに加えて、このエコノミーシングルルームは、
- 窓なし
- 部屋が臭い
- 虫出る
- シャワーは水のみ。お湯出ない。
- シャワー、トイレが排水溝の臭い
- 換気扇がない
- シャンプー、石鹸なし
- タオルなし
- トイレットペーパーも自己負担
です。
昨今ではゲストハウスでタオルや石鹸なしも珍しいのですが、ここは全て自己負担。トイレットペーパーすらありません。
また、とにかくここは臭い。
せめて芳香剤を置いて欲しいものですが、それも自分で用意するしかないです。扉を開けるのも嫌になる臭さです。
そして、何よりも、窓がなく、換気扇もないこと。
これが一番きつかったです。
トイレ、シャワーを使うにも臭いや湿気が部屋に充満します。そして、暑い。
じゃあ、部屋の扉を開ければいいじゃない?となるのですが、扉の隣は共有のキッチン&洗濯機スペース。
かつ、泥棒入れば5秒で殺される距離です。
「泥棒なんて入らないでしょ?」
と思うかもしれないですが、ここの経営者自身が洗濯機スペースから共有スペースに抜けるもう一つの扉に「夜中は鍵を閉めてください!どろぼうが入ります」といった旨を張り紙をしているのです。
あのアルミサッシの扉を見てもらえば分かるように、あそこは泥棒に突破されても仕方はない構造で、そこを超えられても先の木のしっかりした扉で防げばよい、でも、エコノミーシングルルームはその外にある、ということ。じゃあ、自己防衛するしかない。
何が言いたいかというと、つまり、エコノミーシングルルームは完全密閉の物置です。
ドミトリー
エコノミーシングルルームはそういったこともあるかな、と最悪を予測していて、その場合、ドミトリーに移ればいいや、という考えでいました。料金は同じなので。
そこで、スタッフに「ドミトリーに移れるんですよね?」と聞いたところ、「利用できない」との回答。
つまり、こういうこと。
ドミトリーは女性専用。
ここの女性スタッフ2名は2階に住んでいるようで、2階にドミトリーがあります。
だったら最初から女性専用とサイトに書いておけばいいのですが、そうなっていません。理由も説明なく、とにかく使えないとの回答で、こちらに移れませんでした。
考察 トランジット ゲストハウス
サイトの誇張情報
サイトにはいいことが書かれているのに「これは盛りすぎ」という情報がいくつかあります。
例えば、朝食の写真は実際のものに替えてほしいですね。実際は、
- 数ペソのパンとコーヒーパウダーだけ
- 自分で作って、後片付けも自分で
です。
危険
そして何よりも、この周辺は危険と思います。
特に、夜、ガイサノカントリーモールからこのゲストハウスまでの道は(フィリピン慣れしてる)僕でも危険を感じました。
夜道はこんな感じです。
こんな真っ暗で何もない道を5分も歩かないといけないです。
何かあっても逃げ込む場所がありません。
「ここは安全なんでしょ?何もないでしょ?」
とフィリピンを知らない方はそう思われるでしょうから、こちらの動画 も張っておきます。
ジョーブログに言いたい!学校スタッフか暴露、フィリピン留学の危険さ【セブ英語留学】
フィリピンシリーズ今の所4本+1本です。 https://www.youtube.com/watch?v=wixb-PLIBzo&t=4s https://www.youtube.com/watch?v=TdI3bkCf_DU&t=8s https://www.youtube.com/watch?v=MyLoYJrcSNs …
このコメントに、ガイサノカントリーモール周辺の安全性について聞いてみたところ、こう回答がありました。
ガイサノカントリーモール前の大通りありますよね。あの道路一本入ったところで真っ昼間にバイク来て銃向けられましたね。男性二人でいた僕の友達。親友レベルが。
場所はトランジットゲストハウスとは反対側ですが、バイクの移動範囲で考えればこのゲストハウス周辺も十分危険で、特に、このガイサノカントリーモール裏の道は怖かったです。
もし僕が貧困フィリピン人だったら、お金を持ってる日本人を低リスクで仕留められるこのガイサノカントリー裏を狙います。
それがまだ起きていないのは、この日本人経営のゲストハウスの存在が彼らに知られていないほどに、トランジットゲストハウスの利用客が少ないと想像できます。
トランジットゲストハウスの宿泊料金は格安?
トランジットゲストハウスの宿泊料金が安いかどうかは、Agoda、Booking.comで他のゲストハウスを検索してそれらと比較してみるのがいいです。トランジット ゲストハウスのサイトの情報と見比べてみてください。
トランジットゲストハウスのドミトリーが550ペソ。
その料金はローカルのドミトリーの2倍の料金です。
550ペソ出せば外国人観光客向けのドミトリーにも泊まれます。
加えて、このトランジットゲストハウスは(自家用車が必要な)立地の悪い場所にあり、上述のように徒歩は危険なので、トライシクルが必須。外国人価格で往復で100ペソといったところ。
650ペソ出すんだったら、立地、WiFi、共有スペース等全ての面でトランジットゲストハウスより品質が圧倒的に高いゲストハウス 和を選びます。
タイミングがよければこの料金でエアコン付きの個室に泊まれます。実際1週間滞在しました。
また、650ペソに(Break Fastと呼べる)朝食をつければ800ペソぐらいでしょう。
それだったら、朝食、コワーキングスペース付きのMurals Hostel & Cafeが一泊約800ペソなので、そちらを選びますね。
チェックアウト時の一悶着
チェックアウトできない
チェックイン時に4泊分支払ったのですが、エコノミーシングルルームでは眠れず共有スペースでもくつろげずで、かなり疲労が溜まってしまったので、3日目にこの宿を出て行くことにしました。
朝6時に共有スペースで移動先の宿を探し、決めて、9時に出ようとしたのですがこの時間になっても誰も共有スペースに出てきません。
2階に上がってスタッフを呼びに行ったのですが、呼んでも誰も出てきません。
仕方がないので、チェックアウトはせずに次の宿にチェックインすることにしました。
チェックアウト確認
4日目、次の宿からチェックアウトできる時間を宿に確認のメールを入れました。
そうしないと、チェックアウトしに行っても誰もいずに、トンボ帰り、かつ、時間・交通費の無駄使いになってしまうので。
実際宿に送ったメールがこちら。
明日17日、チェックアウト日で鍵の返却とデポジットの受け取りが必要です。
確認ですが、チェックアウトは「12時まで」となっているので、12時までならいつでもチェックアウト可能との認識でいいですよね?
現在別のコンドに宿泊していて、そちらに立ち寄ってから別の目的地に向かう予定です。
もし常駐の管理人がいなければ、もしくは、返答がなければ、現在宿泊している部屋のベッドに鍵を置いておきますね。当然、それが紛失または悪用される可能性もありますが、私は責任は持ちません。
管理人不在でそれだと問題でしたら、鍵投函ボックスを用意しておいてください。
これに対し、宿から返答があったのですが、ここから長文になるので簡単にまとめるとこういうこと。
- (宿)宿泊しているのに客が館内にいないのはイレギュラー
- (宿)客がイレギュラーなことするからチェックアウト時刻をあなたと調整出来てない
- (自分)チェックアウト時刻をスタッフに事前に伝える義務はない。そもそも宿泊料金は支払済。
- (自分)12時までに客の都合の良い時間にチェックアウトできるようにスタッフは「常駐」しておいて欲しい
- (宿)承知した
なんでこんなことでいちいちやり取りしなくてはいけないのかと。
問題は、(日本人どころかフィリピン人すら)スタッフが常駐していないことにあります。
オフィシャルサイトには「日本人常駐の安心な宿」とあるので、ここは素直に、「スタッフが常駐しておらずに申し訳ありませんでした。明日はいつでもチェックアウト出来るように12時まではスタッフを待機させておきます」と一言謝れば済むことなのに、こんなことに長文メールで2回説明しました。あまりに長いのでここでは割愛しますが。
まとめ
上記のことから、このゲストハウスをわざわざ選ぶメリットが見つかりません。
「利用客は日本人に限定している」とのことですが、おそらく、日本人でないと戸締りや片付けをやってくれないから困る、という経営者側の都合でしょう。
実際、僕が戸締りせずに外に出てたら泥棒に入られてトラブルが起きていたでしょう。
朝食の食器をそのままにしてたら蟻がたかって騒ぎになっていたことでしょう。
だって、朝から夜中まで誰もいないのですから。
くれぐれも日本人経営だから日本品質と思わないことですね。
その後、2019年にコワーキングスペースとして活用できる安宿がいくつか出来ました。
ノマドワーカー向けにおすすめの快適安宿をこちらの記事にまとめましたので参考にしてください。
また、マクタン空港近くのおすすめのホテルについては、こちらの記事を参考にしてください。