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[無料で学ぶ Adobe Premiere Pro]と題して、それら良質な解説動画を集めました。
今回は、モーショングラフィックステンプレートを効率よく管理する方法をまとめました。
次のようにモーショングラフィックステンプレートを管理すると便利です。
- ローカルではなくCCライブラリで管理
- プロジェクトごとにグループ分け
詳細を説明します。
目次
Adobe Premiere Pro モーショングラフィックステンプレート
モーショングラフィックステンプレートは、エッセンシャルグラフィックスの文字ツール、シェイプツールで作成したものを他のプロジェクトでも利用できるようにするためのものです。
モーショングラフィックステンプレートの基本的な説明については、Adobe公式サイトの以下ページを参照してください。
Adobe Stockのモーショングラフィックステンプレート
なお、モーショングラフィックステンプレートは名称が長いので、この記事ではモーショングラフィックステンプレートのファイル拡張子のmogrtと略します。
mogrtはAdobe Premiere Proをインストール時にすでに入ってるものもあります。
そのデフォルトのmogrtをシーケンスに並べて再生するとこんな感じになります。
モーショングラフィックステンプレート 標準
A
Adobe Premiere Proの編集画面はこんな感じです。
背景が黒色だと分かりにくいのでカラーマットを敷いています。
あと、適当にサウンドを追加しました。
そのデフォルトのmogrtにゲーム、スポーツというのも入ってるのですが、レンダリングが非常に重いので出力するのを諦めました。
モーショングラフィックステンプレート 管理方法
基本的な管理
モーショングラフィックステンプレートの基本的な管理方法については、先ほどのAdobe公式の以下ヘルプを参照してください。
ここの「モーショングラフィックステンプレートの参照と管理」の動画を見ると分かりやすいです。
基本的なmogrtの管理方法はこんな感じです。
- モーショングラフィックステンプレートのデフォルトの保存場所は以下
macOS:username/Library/Application Support/Adobe/Common/Motion Graphics Templates/
Windows:root://Users/username/AppData/Roaming/Adobe/Common/Motion Graphics Templates/ - ライブラリは一つ
- 複数ライブラリを作るには「追加フォルダーを管理」からフォルダを追加する
- Adobe Stockからもmogrtを追加できる
基本的な管理 問題点
基本的な管理方法では、モーショングラフィックステンプレートをPCのローカルディレクトリに保存します。
その場合、
- 予期せぬトラブルでモーショングラフィックステンプレートが紛失する可能性がある
- 他の作業場で使いたいモーショングラフィックステンプレートを利用できない
といった問題が起きるので、クラウドのAdobe Creative Cloudに保存しておいた方が良いです。
モーショングラフィックステンプレート 効率的な管理方法
上述の問題点から、モーショングラフィックステンプレートをAdobe Creative Cloudに保存します。
方法は下記の通りです。
- ローカルにモーショングラフィックステンプレートをインストール
- そのモーショングラフィックステンプレートをCCライブラリにコピー
- CCライブラリ内のモーショングラフィックステンプレートをグループ分け
- ローカルのモーショングラフィックステンプレートは削除
それらを説明する前に、まずモーショングラフィックステンプレートを効率よく作業するワークスペースを作ります。
効率的なワークスペース
エッセンシャルグラフィックスのワークスペースを次のようにすると作業しやすいです。
ポイントはこんな感じです。
- 左側: プロジェクトフォルダー
- 右側: CCライブラリ、エッセンシャルグラフィックス
- 真ん中上: ソースパネル
- 真ん中右上: エッセンシャルグラフィックスツールバー
- 下側: シーケンス
その場合の操作はこんな感じになります。
- ウィンドウ右側の「CCライブラリ」からモーショングラフィックステンプレートを選択
- モーショングラフィックステンプレートをトラック上のシーケンスに配置
- ウィンドウ右側の「エッセンシャルグラフィックス」の「編集」で調整
- ソースパネルで動作確認
つまり、エッセンシャルグラフィックスウィンドウの「参照」を使わない管理方法です。
モーショングラフィックステンプレート 効率的な管理手順
まず、ローカルにモーショングラフィックステンプレートをインストールします。
その手順はAdobe公式ページの以下ヘルプの「モーショングラフィックステンプレートのインストール」を参照してください。
インストールされたモーショングラフィックステンプレートをマウス右クリックで「ライブラリにコピー」を選択するとCCライブラリにコピーされます。
ローカルのモーショングラフィックステンプレートは必要なくなるので削除します。
CCライブラリ内のモーショングラフィックステンプレートをグループ分けします。
それがこんな感じです。
このCCライブラリからシーケンスにモーショングラフィックステンプレートをドラッグ&ドロップします。
モーショングラフィックステンプレート 復旧
標準搭載のモーショングラフィックステンプレートは簡単にローカルに復旧できます。
モーショングラフィックステンプレートのデフォルトの保存場所は以下にありますが、その中にPrMogrtInstall13-0-0.txtというファイルがあります。
macOS:username/Library/Application Support/Adobe/Common/Motion Graphics Templates/
Windows:root://Users/username/AppData/Roaming/Adobe/Common/Motion Graphics Templates/
このPrMogrtInstall13-0-0.txtを削除すると上記パスにあったデフォルトのモーショングラフィックステンプレートが復元します。
まとめ
エッセンシャルグラフィックスの構成、アニメーションをまとめてテンプレート化しておくと、プロジェクト間で使いまわせてかなり作業効率があがります。
モーショングラフィックステンプレートはネット上にたくさんあるので、闇雲にそれらをダウンロード、インストールしていくとデフォルトの保存場所がぐちゃぐちゃになってどうしようもなくなります。
なので、後で困ることのないように、できるだけ早いうちにモーショングラフィックステンプレートを整理して管理することをおすすめします。