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マニラ Airbnb 事情
民泊サービス、Airbnbが世界的に流行しており、ここマニラでもAirbnbのオーナーはかなりいますので、検索すればそこそこの数がヒットします。
Airbnbで表示されるサービス、料金、部屋の大きさだけみれば他の国のオーナーとそれほど違いはないように見えます。
ただ、ここはマニラ。
Airbnbオーナーもまたフィリピン人。その特徴である、いいかげん、客のことなど気にしない、後でどうなろうと気にしないがはっきり出ています。Webの情報だけ見て予約すると酷い目にあいます。
日本では異常だけどフィリピンでは常識。これまであった被害情報をここに報告しておきます。
どんなに気をつけてもトラブルを避けることはできないのですが、事前に知っておいた方が少しは回避できるかと思いますので、参考にしてください。
以下にこれまで利用したマニラでのAirbnbのコンドミニアム3件分をまとめて被害報告します。
なお、マニラのAirbnbを借りてよかった面も書いていますので、それについては以下をご覧ください。
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家賃支払済の予約をドタキャン
ドタキャンの経緯
10日前、2017年10月19日に予約をドタキャンされるという被害にあいました。
簡単には以下経緯です。
- 10月6日に、10月23日からの1ヵ月間を予約。オーナーは予約を承認し、家賃は支払済。契約完了。
- 10月19日、その後連絡がないので「4日前になったが、準備できているか?」とメッセージを送ったところ、「君は私のコンドミニアムを使えなくなった。他にあたって。この人に聞いて」と契約破棄の連絡。
- 「勝手にキャンセルしておいてそれはないだろう」とやり取りしていたが、オーナーからメッセージをブロックされ、そこで終了。
もし数日前に連絡を入れていなかったら当日にドタキャンされていました。
数日前に連絡を入れた理由ですが、マニラではコンドミニアムを一時的に借りる場合、コンドミニアムに身分証を登録する必要があり、そのやり取りで2日ほど必要だからです。
身分証明としてパスポートのコピーをオーナーに送り、オーナーがコンドミニアムに登録するという流れです。
それが数日前になっても連絡がないので、確認したところ、契約破棄されたということです。
契約破棄の理由
「親戚が火事で家を失い、彼女はこのままだとホームレスになってしまう。だから、この部屋を彼女に貸してあげるのだ」とのこと。
嘘っぽいのでいくつか以下質問をしました。
- なんで僕が聞いた直後にあなたの親戚が火事なの?もし本当だったとしても今じゃないでしょ?もっと前に起きているならなぜ「親戚が火事なのでキャンセルさせてもらう」と連絡をよこさないの?
- 火事が本当だったとして、なぜこの部屋でないとだめなのか?あなたが他のコンドミニアムかホテルを予約して貸してあげればよいでしょ?
- もしあなたにもお金に余裕がないなら、あなたと同居したらいいでしょ?
- この部屋でなければいけないとして、なぜ僕が探さなきゃいけないの?あなたが紹介している「この人に聞いて」のこの人にあなたが聞いて代わりのコンドミニアムを提供すべきでしょ?
あといくつか質問しましたが、質問には無視です。
「お前には心がないのか?俺の親戚にお前のメッセージを見せたら何と言うだろうな?ハァン?」
日本語に訳すとこんな感じで返ってきました。
その後、質問に返答しないフィリピン人(こういうタイプが多い)を相手にしていても時間の無駄なので、別のコンドミニアムを下見なしにササッと契約しました。1ヵ月借りるには選択肢がかなりなくなっていて時間がなかったからです。
Airbnbのサポートに連絡、塩対応
別のコンドミニアムの契約を済ませて落ち着いたところで、この契約破棄したオーナーにレビューを投稿しようとしたところ、オーナーにブロックされて投稿できませんでした。
Airbnbから「○○さんにレビューを残してください」とメッセージが来るているにも関わらず、レビューを残せない状況。
納得がいかないのでAirbnbのサポートに上記の状況の一部始終を伝え、レビューを投稿できるように訴えたが、ダメとの回答。
数回やり取りし、その回答は丁寧ではあるものの、要望は全て却下。Airbnbのオーナーが良いレビューを集められる仕組みになっています。
なのに、いまだにこの人に「○○さんにレビューを残してください」とメッセージが出続けています。
入居当日、時間通りに来ない
これは今現在、2017年10月後半から1ヵ月借りているコンドミニアムでのことです。一難去ってまた一難(泣)。
マニラのコンドミニアムでは、門の前にセキュリティーが立っていて、部外者はエントランスにも入れません。待ち合わせをきちんと決めておかないと暑い外で待ちぼうけさせられます。
それを分かっていたので事前に、
「今8時。11時に行くから。いるよね?大丈夫だよね?」
「OK」
と前日はもちろん当日の数時間前にも確認してから家を出て、11時10分に着いたのですが、いません。
暑い外で待たされるのが嫌だからとわざわざ連絡を入れたのに、外で待たされることになりました。
「あと何分で着くの?」
と連絡しても、「ちょっと待って」とだけ返答。
これを数回繰り返し、11時40分、僕が着いてから30分後にようやく到着。
さらに、これでは終わりではなく、セキュリティーとその人(オーナーの代理)が僕の立ち入りを巡ってやり取り。
事前にパスポートのコピーを送り、登録を済ませているはずが、ちゃんとできていなかったのかその間も外で待たされるはめに。
結局、中に入れたのは12時。気をつけて事前に対処したのに1時間も暑い外で待たされました。
入居前の備品チェック、動作チェックは皆無
これはこれまで利用した3件全てに当てはまることですが、入居前の備品チェック、動作チェックは皆無です。動けばラッキー、あればラッキーです。
入居の際、立会いはオーナーではなくオーナーの代理です。基本的にオーナーの請負人みたいな人が対応します。
その請負人はたくさんのAirbnbオーナーから立会いの仕事を請け負っているので、何か備品がない、動作しないなど文句を言おうが解決を求めようが無駄です。
「私は知らない。オーナーに聞いて」
が決まり文句です。オーナーもまた「請負人に聞いて」です。
そのやり取りをなんとか遮断して、ようやく問題について話ができてもその質問には基本的に無視です。
「今はない」、「動かない?そうなの」、「コンドミニアムのロビーに聞いて」といった責任感0の返答です。
よって、トラブルが起きたときに自分で解決することが求められます。
質問しても返事を返さない
もう上記だけでもだいたい分かると思いますが、フィリピン人オーナーは基本的に質問にきちんと回答しません。
質問を無視して次のことを話してきます。人の話を聞かずに言い訳をしてきます。
なので、問題があってそれに疑問が生じても、その疑問を解決できないので問題を解決できません。
ただ、これは今の日本人にもこういった人が増えているようなので、フィリピン人に限った話ではないでしょうが。
実例をあげておきます。
水道の蛇口からお湯が出ない
最初はシャワーもお湯が出なかったのですが、水道の蛇口のレバーが2つあり、これを適当にいじってたらシャワーはお湯が出るようになりました。でも、水道の蛇口からは水のまま。
仕方がないので以下を答えるようにメッセージを送りました。
- どうやったら蛇口からお湯が出るのか?
- シャワーもどうやれば確実にお湯が出るのか?
- リセットボタンはどういうときに押すのか?
- テストボタンもどういうときに押すのか?
- 分からないなら、説明書はどこにあるのか?
だけども、オーナーは質問に答えず、請負人から電話がかかってきて「今何に困っているの?」とまた聞いてくる始末。
「オーナーに詳しく状況報告したからオーナーに聞け」と返事をすると、プツンと電話を切られました。
「もう請負人でもいいから直接来い」と呼んだところ、分かったことは、水道の蛇口からは水しか出ないということだけ。
後は自分でいろいろ試してなんとなく「こういうことかな?」で終了。
とにかく、フィリピン人オーナーは質問に答えません。答えずに言い訳したり、別のことを勝手にしたりします。
ところどころ壊れている

まずは、軽いところからあげていきます。
外観が綺麗なコンドミニアムでも、日本ではありえないようなところが壊れています。また、いつまでも放置で基本的に直しません。
この写真がたまたまなのではなく、建物を少し歩き回れば「ここもか!」という感じで次々出てきます。
こういうのを見ると、「フィリピンのコンドミニアムを何も見ずに購入する人ってすごいなぁ」と感心します(笑)。
蟻、ゴキブリが出る
どれぐらい出るかはコンドミニアムの立地や部屋によっても違うのですが、マニラで生活する以上必ず遭遇します。
蟻が多いところだと、ゴミをゴミ箱にためることができません。すぐに蟻がたかってしまうので。
特に、パイナップルやヤクルトといった甘いものだと、数分後には蟻が集まってきてしまいます。
なので、ゴミが出るたびにゴミ袋の口をしばるか、ごみ捨て場に捨てに行くかしなければいけないので、面倒です。
ゴキブリは今のところ2週間に1回ぐらい小さいのが出てきて、ごく稀にでかいのと遭遇する程度です。
僕が利用したコンドミニアムは建物全体を害虫処理しているようなので、遭遇頻度はかなり低いです。
多いところだと毎日ゴキブリを見るとのことです。
WiFiが遅い
WiFiがあると書かれていても、基本的に一番安い契約内容のため、WiFiの有無だけ調べて行くと想像以下の速度を強いられます。
また、WiFiの速度を計測してその情報を送ってくれと、その速度測定サイトのURLと一緒に送ってもそれについての回答はありません。
最初の物件では下見してから契約したのですが、手間がかかるのとWiFiが使えるカフェをだいたい把握できたので、2回目、3回目は運まかせです。
速度ですが、PLDTの一番安い契約だと、
- Download: 1Mbps
- Upload: 0.5Mbps
ぐらいで、それぞれ3Mbps出るときもあるぐらいです。
9月、10月はアップロード速度が重要だったため、Airbnbではなく日本人が経営するシェアハウスを利用したところ、WiFi速度は問題なかったのですが、それ以外がひどかったのでもう二度とそこは利用しません。
なので、マニラで日本人がある程度満足できるネット環境の物件を探すのは、かなり骨が折れます。
シャワーがちょろちょろ
シャワーから水、お湯の勢いがものすごく弱いときがあります。コンドミニアムによりますが。
そうなるとどうしようもないので、我慢するしかないですね。
クラクションがうるさい

大通りに面したコンドミニアムだと、車のクラクションが常に鳴り響いていてうるさいです。
日本だと危険なときぐらいにしかクラクションを鳴らしませんが、ここマニラでは周りの車をどかすのと、バス停での客の呼び込みも含めて、ほぼ全てのドライバーが何回もクラクションを鳴らしていきます。
さらに、バスのクラクションの音は日本よりもうるさいです。
特に、EDSA通りのバス停前は最悪で、例えるなら、ブブゼラが鳴り響くサッカー場のような感じです。
バスが運行中はうるさくて寝れないし、ようやく寝られたと思ったら朝5時にはバスのクラクションで目が覚めます。
電磁調理器の品質が悪い
綺麗なコンドミニアムに見えても、キッチンに設置されているのは安物の電磁調理器です。鍋がなかなか熱くならないです。
なので、電気ケトルでお湯を沸かし鍋に移し、電磁調理器で調理することになり、手間がかかります。
キッチンの棚がずれている

日本の新築のマンションではありえないのですが、棚が閉まりません。ズレてます。

こちらもそう。
隙間が開いているのでゴキブリが侵入できてしまいます。

この下の棚はもっと酷いです。
洋服ダンスが壊れている

こちらは洋服ダンスの扉が閉まりません。

壊れてますね。この程度のことはフィリピン人は気にしません。人に部屋を貸すのにも気にしません。
エアコンの温度調整が聞かない

エアコンは立方体の安いやつが多く、温度調整は弱と強の2段階が多いです。
ここままだましで3段階です。
なので、3段階はまだいいのですが、2段階はちょっときついです。
日本のように1度単位で温度調整できるタイプのものは基本的にホテルだけです。Airbnbで平均的な価格では難しいです。
洗濯機がない

マニラのAirbnbでは洗濯機がないのが普通です。
1週間ほど洗濯物をためて近くのランドリーに持っていくか、上の写真のようにバケツにお湯を入れて、洗剤を入れて手でゴシゴシあらうかです。
洗うのが面倒な厚手のバスタオルやズボンはランドリーに出し、それ以外の下着やTシャツ等はこのように手洗いするということに習慣づいてきました。
物干しがない

手洗いで困るのが洗濯物を干すところがないことです。
Airbnbの部屋にはベランダがないタイプがほとんどで、洗濯物干し用のハンガーも用意されていないので、このように普通のハンガーをカーテンレールにかけて干します。
もちろん、いきなりここに吊るすと水がポタポタ落ちてきてしまい、布団が濡れてしまいます。
なので、まずはシャワールームにかけて水を落とし、数時間後にここに吊るすようにしています。
その他
他にも、ハズレのコンドミニアムにあたると、
- 扇風機の首を止めるレバーが壊れていて、固定できない。
- 便座が壊れていて固定できない。常に動く。
- トースターがない。
- 替えのリネンがない。
などなど、まだまだ不満が止まらないです。
まとめ
細かいことをあげればまだまだ出てきますが、一番イライラするのは、マニラのAirbnbのオーナーがいい加減すぎることです。
リプライはあるのですが、質問に答えません。
なので、疑問を解決しようとするとやり取りが終わりません。どこかで諦めるしかなくなります。
逆に、マニラでAirbnbで部屋を借りて生活すると、フィリピン人の特徴やフィリピンの文化をすぐに体験でき、日本の良さを改めて実感できるので、そういった意味で利用するのはいいかもしれません。
今のところ、初めに泊まった物件、オーナーが一番良かったです。あの時は「失敗した〜」と思ったのですが(笑)。
なお、マニラの全エリアのおすすめのホテルについては、こちらの記事を参考にしてください。
その他フィリピンでマンションを購入検討されている方は、買う前に以下記事を一読することをおすすめします。
フィリピンマンションは買うべきでは無い理由は全てここにある。