動画編集を勉強するのに良い方法は、すでにある良いコンテンツをマネることですね。
今回、ビジネス系YouTubeで有名な、「マコなり社長」の動画を分析し、マネてみました。
その作り方をざっくり解説していますので参考にしてください。
目次
マコなり社長とは?
ビジネス系の人気YouTuberです。
テックキャンプ(TECH CAMP)というプログラミングスクール、Webデザインスクールを運営している会社の社長で、スキルアップ関連の情報を発信されています。
登録者数は52万人(2020年3月26日時点)です。

動画内容、動画編集(マコなり社長)、動画編集ツール
オープニング直後から最後まで常に話し続けるスタイルで、かつ、全テロップです。
表、効果音、エフェクトはそれほど多くなく、動画編集の内容も簡単です。
ただ、テロップの量が膨大なこと、文字列が左揃えなことから編集に時間がかかります。
動画編集ツールは分かりませんが、テロップ入れの作業効率を考慮すると、Final Cut Pro XかAdobe Premiere Pro のどちらかを使っていると思います。
なお、Adobeオンライン講座とセットになったパッケージもヒューマンアカデミーから販売されているのでそちらと比較して購入すると良いでしょう。
上記のマコなり社長の動画をマネてみたのがこちらです。
Adobe Premiere Proの動画編集の画面はこのようになっています。

細長い細かいパーツがテロップです。見ての通り、かなりの量です。
以下にこの作り方を解説します。
動画の作り方 分析と解説
テロップ入力
まず、テロップはおそらく全てエッセンシャルグラフィックスで作られています。
図形も含めて全てレガシータイトルでなくても作れます。
それら使い分けについてはこちらで説明していますので参照してください。
今回、テロップを以下2つの方法で作ってみました。
- Vrewで字幕データを作成し、Premiereに取り込んでテロップを作成
- Vrewで字幕データをPhotoshopに流し込んでテロップを作成
その詳細を以下記事にまとめましたのでそちらを参照してください。
それら記事に書いてあるように、結論として、1.のVrewで作ったPremiere Pro用の字幕ファイルをPremiere Proに取り込んでテロップを作成した方が作業は楽です。
なので、その方法でテロップを作りました。
テロップのフォント

テロップのフォントは1種類、スタイルは3パターンです。
同一ではないようですが、書体が似ているNoto Sans CJK JPを使いました。
図形

緑の図形には実際には写真やツイッターの画面を挿入します。
画像を挿入する位置、大きさをこのようにエッセンシャルグラフィックスで決めておき、テンプレート化しておくと作業は楽になります。
「人の意見を尊重すること」のテーマの図形はペンツールで作れます。
ペンツールはレガシータイトルにもエッセンシャルグラフィックスにもあるのでどちらでも作れます。
今回はレガシータイトルで作ってみたのですが、図形が白と青のもの2つあり、文字列もあるので、それらをグループにしてテンプレート化し、使いまわせるようにした方がいいです。
なので、テーマの図形エッセンシャルグラフィックスで作ってテンプレート化しておくとよいです。
エッセンシャルグラフィックスを使ったテンプレート化については、以下記事で実際作って説明しているので、そちらを参照してください。
テーマ、表

動画の真ん中あたり(5:08)から表が何回か出てきます。
「ジャガイモを切る」、「肉を炒める」の文字列は最初は透明で見えず、その項目を読みあげると出てきます。
その表現は、「エフェクトコントロール」-「不透明度」にアニメーションをつけることでできます。

文字が表示されるタイミングとその1フレーム手前にキーフレームを打ち、不透明度の値をそれぞれ100、0に設定するだけです。
表のなかには文字列の不透明度ではなく、カラーを青から赤に変更するものもあります。
ただ、エフェクトコントロールにはカラーアニメーションはないので、代わりに、文字列を青と赤の2種類用意し、それぞれ不透明度にキーフレームを打ち、不透明度のアニメーションで表現すると良いです。

マコなり社長の動画では、話の区切りに画像を挿入しています。
オフィスの写真をぼかして、白い枠を描き、中心にその章のテーマが書かれています。
これらはPhotoshopで作るといいです。
今回、Pixabayからフリーの画像をダウンロードし、Photoshopで加工して作りました。
なお、Premiere ProではPhotoshop形式のファイルも読み込めるので、変更する文字列だけを書き換えればいいと思ったのですが、そうすると全て書き換わってしまうので結局コピーが必要。
なので、素直に変更する文字列の数、今回だと「第3位」、「第2位」、「第1位」の3つの画像を作ってPremiere Proに取り込むことにしました。
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効果音、BGM
効果音
マコなり社長の今回の動画では、効果音は7つ使われています。
基本的に効果音ラボのものを使っているようです。
効果音の音量はかなり抑えられていて、-10db以下に変更されてるようです。
BGM
オープニングはどこかのサイトのジングルを使っていると思います。
真剣に探せば見つかるかもしれませんが、とりあえず、同程度の長さの「りゅうけんチャンネル」のジングルを代わりに使ってみました。OtoLogicにあります。
メインのBGMもググったぐらいでは見つからなかったので、適当にNCSというサイトの以下の曲を入れてみました。
Arcien – Elevate [NCS Release]
エンディングですが、これはNCSのこの曲です。
Elektronomia & JJD – Free [NCS Release]
ただ、この曲をそのまま入れているのではなく、ループパートを1つ、エンディングパートを1つを作り、2つのパーツから構成されています。

まず、「ということで」と動画を締めるときにエンディングが流れます。
そこで流れるエンディングテーマは、元のBGMの最初の約7秒間をループさせています。
今回はそのループ部分を適当に縮めて作り、それをコピペして並べてエンディングを作ってみました。
実際はオーディオ編集ツールを使って正確にループ部分を作ります。

エンディングの最後約15秒間は元のBGMの別のパートを再生しています。
それっぽい位置に合わせて作ってみました。
まとめ
動画編集の内容は難しくないのですが、テロップが多いので編集作業は大変です。
Photoshop を使ってテロップを一気に流し込めれば楽ですが、文字列の一部をスタイル変更していて、かつ、塗りではなく縁の色を変えているので、Photoshop でのテロップ作成方法はおすすめしません。
Vrewで出力したPremiere Pro用の字幕データを取り込むのがベストでしょうが、左揃えと二行の上の行の位置調整がテロップ数必要なので、やはり作業は大変です。
今回はAdobe Premiere Pro で試しました。
VrewはFinal Cut Proにも対応しているので、そっちだと作業が楽になるのか気になるところです。
なお、Adobe Premiere Pro の操作方法からテクニック、動画編集の始め方を以下記事にまとめています。
また、その他のYouTuberのマネてみた動画一覧とマネる手順と解説を参照してください。
面白い記事で、参考になりました。ありがとうございます。プレミアプロ初心者ですが、まずはどなたかの動画を真似をしてみようと考えました。初心者が勉強のため真似をするのにおすすめのYoutuberは、どなたでしょうか?あまりに複雑だとついていけないので・・・。お手数おかけしますが宜しくお願いいたします。
ビジネス系ならマナブさん、マコなり社長が、エンタメ系ならサンエン台湾が勉強になります。
とりあえず、テロップ入れから始めてみるのが良いかと。
マネ方はこの記事にもリンクをはってある「マネてみた一覧」を参考に。
ちなみに、僕もプレミアプロ使い始めたばかりです。