セブ市 ラハグ(LAHUG)にある日本人経営の英会話学校、3Dについてです。
3Dの公式サイトは下のボタンをクリックしてください。
まず、2015年5月、3DのCEOが森田さんという方に変わりました。
ちょうどCEOが代わる時期、2015年2月から5月まで僕はここで約3ヵ月留学しまして、正直、語学学校として良い印象はありません。
あれから2年経過しており、公式サイトを見る限りずいぶんと変わっていることから、語学学校としてどの程度改善されたか分かりませんが、当時の状況を含めてレポートします。
目次
留学費用と期間
期間: 12週間
コース: マンツーマン特化コース
宿泊: 外部ホテル寮(Prestigio)
授業 + 宿泊費 648,000円
その他経費:
SSP発行費用: 6,500ペソ
ビザ延長費用: 8,150ペソ
ACRI-Card: 3,000ペソ
管理費: 1,800ペソ
教材費: 教材に応じて支払い。
留学エージェント: Cebu English
3Dから徒歩2分ほどのところにあるホテルに一人で宿泊していました。なので、費用は高かったです。
ホームページで現在の費用と比較しても655,000円と出ているので、ほとんど変わってないですね。為替レートの違い程度です。
最も安い内部寮6人部屋と…いえ、ちょっと環境が厳しいので現実的な下限、内部寮3人部屋の値段は、412,000円。
ホテル1人と比べて2/3程度に費用を抑えられますね。
3D の公式サイトの内容について
スピーキングを重視していない
ホームページには以下のようにスピーキング重視の旨書かれています。
3Dで英語が伸びる!
3D ACADEMYでは前進であるMTM JY校がオープンして以来、一貫してスピーキングを重視した「実践英会話学習」を提供しています。出典:3Dで英語が伸びる
ですが、これは違います。
僕がこの3Dを選んだ理由も当時の公式サイトや留学エージェントのCebu Englishに書かれていた広告、「スピーキング重視」に惹かれたからなのですが、それが事前情報と実際とで一番違っていた不満点です。
個人的な意見ではなく、同時期に留学していた学習意欲の高い生徒全員が不満を言ってました。
他にも生徒からいろいろ文句が出ていたのですが、一番の問題点でした。
この学校は教科書のリーディング重視です。
それも、初級者対象の教科書がほとんどです。
スピーキングに適した教科書は一冊もありませんでした。
実際先生に全ての教科書のリストを見ながらそのことを確認し、その中でマシなものを探して選んでましたが、やはりスピーキングには適しておらず、結局フリートークをせざるを得ない状況でした。
中級者の場合
TOEIC600点あった別の生徒もスピーキングを鍛えたいからとこの学校を選んだのに、そういった授業が受けられず、自分でネタを作ってフリートークしていました。
「なんで授業の材料まで生徒が用意しなきゃいけないの!」と僕以上に怒ってました。
さらに、そのフリートークにしても、表現は自分で独学で取り入れ、自分でその表現を使っていくという自主性が求められます。
初級者の場合
また、初級者においても、リーディングの教科書としては難しい単語がたくさん出てくるため、1時間の授業でただ単語を調べているだけという人もいたそうです。
原因は、教科書がおそらく元はフィリピン人向けの教科書のため、宗教や道徳に関する内容に偏っているからだと思います。
そのため、優秀な先生は授業内容を工夫し、教科書は使わずにスマホで撮った画像を生徒に見せて「これは何?説明してみよう」といった工夫をしていました。
以上から、先生任せの生徒は3ヵ月経っても単純な英会話しかできない、「I like this food. It’s delicious」といった会話がやっとのレベルでした。
厳しい採用基準を乗り越えてきた?
先生の採用基準について以下のように書かれています。
3Dの講師は厳しい採用基準こ乗り越えてきただけでなく、さらに厳しい評価基準にさらされながら、自らのティーチングスキルを磨いています。
出典:3Dで英語が伸びる
残念ながら、これも違います。
実際は、応募してきた中からとりあえず英語でコミュニケーション取れる程度の人をかき集めていました。
特に酷かったのが、2015年4月中旬。
新校舎を建設しながらも、その完成を待たずにして旧校舎の許容範囲を超える生徒をかき集め、教室もまたJY Squareに次々と拡大していた時期です。
当然先生が足らないので、募集をかけては次々と新しい先生が入ってきました。
セブ島は首都マニラに比べて田舎です。その田舎に数え切れないほどの語学学校やコールセンターがあります。
また、フィリピンは英語を話す国ですが、基本は現地の言葉、セブであればセブアノで会話します。フィリピン人ん同士で英語はあまり使いません。
そんな状況の中、優秀な英語の先生が次々と採用できるわけがありません。
教師歴以前に英語の能力が十分に備わっていない人を次々と採用し、現場に放り込んでいた状況でした。
そのため、良い先生…というより、教師としてふさわしい先生の取り合いが起きてました。
似たような体験をされた方がフィリピン留学ラジオに口コミされているので、こちらも参考にしてください。
【閲覧注意】セブ留学で大人向けCEGA、学生向けの3D!学校比較体験談!
この記事の「すごい良いってみんな言ってた」という先生にも授業を受けたことがあります。
彼は他の先生に比べて確かに教え方は上手でしたが、この語学学校自体が「英語を全く話せない」といった初級者対象のカリキュラムしかなかったため、中級者対象の授業を受けないと良し悪しは判断できませんでした。
他基本的に、TOEICが満点の先生、教師歴が長い先生等3Dにも優秀な経歴を持つ先生はチラホラいましたが、グループクラス担当でした。
唯一いたネイティヴの先生もグループクラスでした。
ただ、ネイティヴとか教師歴が長いといった要素 = 教え方が上手ではなかったことを付け加えておきます。
何を基準にコスパが良い?
コスパの良さについて、公式サイトには以下のように書かれています。
コスパ最強!の価格とサービス
3D ACADEMYの価格表を是非一度ご覧ください。価格が他の学校と比べてはるかに安いことに気づいていただけると思います。
そして3Dはただ安いだけではありません!他の学校では授業料や宿泊費とは別になっているような食事・洗濯といった費用まで全て込みでその価格なのです。
確かに他校と比べて安いです。
実際、同時期に留学していた生徒も3Dを選んだ決め手は安さでした。
ですが、2ヵ月経った頃でしょうか、少々高くても3Dを選ばなければよかったという不満をよく聞くようになりました。日本人だけではなく他の国の生徒も。
「QQ Englishにすればよかった」、「いやいや、QQ Englishも同じだよって先生言ってたし」といった、隣の芝生は青い談話をしょっちゅうしてました。
ただ、ホームページに書かれているように、授業以外の主に遊びの点は充実しています。
交通の便がよく、WiFiがセブ島と思えないほど快適で、今ではバスケットまで楽しめます。
つまり、何を基準にコスパが良いとするか?がポイントですね。
外部ホテル寮(Prestigio)は言うほど快適ではない
高額なプランの宿泊先、外部ホテル寮(Prestigio)についてホームページには以下のように書かれています。
外部ホテルを導入することで、より 快適に暮らしたいシングルユーザー、カップル、ご家族などに幅広く3Dをご利用いただけると考えております。
僕はここで約3ヵ月過ごしたのですが、快適ではなかったです。
もちろん、ホテルで一人部屋でしたので(ベットは2つありましたが)、寮に比べたら部屋の中は綺麗でしたし、広さも十分でした。
ただ、寮に比べて以下が劣っていました。
- WiFiの速度が遅い。
- 部屋が暗い。間接照明のみ。
- 机の高さが日本人に合わない。
観光目的でただ寝るだけでしたらこのホテルで構いませんが、ここで勉強は厳しいです。
さらに、WiFiのアップロード速度が遅すぎでした。WordPressでブログを英語で書きながら、それを授業のコンテンツに使おうとしたのですが、ホテルの部屋では写真がアップできない、WordPressがまともに操作できない状況でした。
結果、快適なはずのホテルを出てほとんどを3Dの本館の自習室で過ごすことになるのですが、そこにもまたトラブルがあり、「どこで勉強しろと?」という最低な環境を強いられました。
それについては次のページでまとめて書きます。