低価格で高品質な英語教育が受けられると話題の、マニラ ケソン市にあるEB(English Breakthrough)です。
実際見学しに行き、体験レッスンではなかったですが学長ショーンさんと1時間ほど話をしてきました。
英語教育にかける情熱は伝わったのですが、中級レベルの学生がどこまで上級に近づくことができるかは、実際レッスンを数ヶ月受けてみないと分かりませんね。
ホームページの記載内容ですが、「これはちょっと違うんじゃない?」といった点がいくつかあったので、以下に指摘していきます。
目次
English Break Through ホームページの間違い指摘
1週間15,000円では無理
毎日3食(年中無休)・高速WIFIインターネット付の英語留学が1週間15,000円から可能!信じられないような「格安価格」で「高品質」な英語留学を提供中。
留学費用のページによりますと、
1日マンツーマン2時間、複数人部屋A、4週間の料金が最安で、59,000円
ですね。
確かに、1週間15,000円から可能です。
ただ、初めて留学する方は知らないでしょうが、実際はこれに加えて、SSP, ビザ延長料金, ACR I カード, ECC等いろいろ費用がかかってきます。
滞在日数によって金額は大きく変わりますが、1週間15,000円では無理です。
きちんと留学費用のページの滞在合計金額(例)の記載内容をチェックしないといけませんね。
寮の部屋はボロい
また、フィリピン留学ラジオの体験談によると、格安料金の部屋はかなりキツイそうです。
実際僕もホワイトハウス、VIPハウスの部屋を見学させてもらったのですが、その格安料金の部屋は生徒さんがいたので見てないですが、他の部屋も結構厳しい部屋がありました。
確かVIPハウスだったと思いますが、玄関入ってすぐの平屋の一人部屋を案内してもらったときですが、
ガイド:「ここが部屋です」
僕: (ゴキブリの死骸1匹確認)
ガイド:「ここが荷物置き場です」
僕: (ゴキブリの死骸1匹確認)
ガイド:「ここが洗面台です」
僕: (ゴキブリの死骸1匹確認)
ガイド:「ここがトイレです」
僕: (ゴキブリの死骸1匹確認)
たった一部屋の案内でゴキブリの死骸4匹見ました。
他の部屋は3階(?)建ての建物の中にあり、そこではゴキブリは出ませんでした。
ただ、ボロいことは覚悟したほうがいいです。
個人的には一人部屋C、最安料金から4万円アップが妥当に感じました。
英語力別求職者データの統計マジック
ビジネス英語を身につけると年収が格段にアップする旨ホームページに書かれています。
国税庁の給与データと人材会社の英語力別求職者データによるとビジネス英語ができる人と英語ができない人の間には大きな年収差がある。男性50代では3百万円以上の差額。
女性は男性よりも更に大きな差が出て40代で2倍、50代では2.5倍。生涯年収を考えても英語学習しない理由は見つからない。
これは統計マジックですね。
このデータの数値だけ見ると、「じゃあ、無理をしてでも長期間語学留学して、ビジネス英語を身につければ将来の投資になるな」に思えます。
ですが、この統計は、単純に英語力と年収をデータ化しただけのデータであって、会社を辞めて、ビジネス英語を身につけて転職した人の年収データではありません。むしろ、
- 入社時点で英語能力があった
- 入社してから転職せずに会社に在籍しながら英語能力を向上させた
- 在職中に転職を決め、英語能力を向上させた。ブランク期間はなし。
がほとんどのはずです。
日本の社会の現実は、基本的には長期間のブランクが仇となり、正社員で転職できない、派遣社員で給料が激減するという可能性の方が高いです。
そもそも、英語だけできるようになっても時給1,500円程度の価値です。その旨以下記事に説明しています。
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語学留学生の中には年収アップする人もいるでしょう。でも、それは別の要素、20代という若さであったり、過去の職務経歴であったりするからです。
英語能力だけ向上させても基本的に年収はアップしませんのでこのデータに騙されないよう注意してください。
ホームページの正しい売り込み情報
English Break Throughに留学するメリットですが、他校にはあまりない良い面がホームページに書かれていて、たぶんその通りだと思うことを以下にあげます。
- 食事が美味しい
毎日日本食を提供されていて、動画、写真、口コミ、あと現場の台所を実際見た感じでは、「美味しいんだろうな」と思いました。
フィリピン料理にも美味しい料理はあるのですが、日本食に徹しているようです。 - WiFiが高速
これはうれしいですね。確かに、現場にはきちんとした無線LANが設定されていました。
PLDT homeの安いADSLではなかったです。 - 留学エージェントを介していないので、他校に比べて安い
広告に費用をかけず、その分英語教育や先生の採用に力をいれていることから、質を下げずに価格を抑えていて好感を持てますね。 - 学長が英語のプロフェッショナル
学長のショーンさんはフィリピン歴12年だそうです。もともと英語ができたのではなく、社会人を経験してから英語を勉強し、習得し、学校を立ち上げた経緯があります。
自らが英語の勉強方法を試行錯誤されて生み出した勉強方法なので、英語中級者まではためになるのではないでしょうか。
授業内容と料金
授業内容
2017年7月14日
体験授業ではなく、ショーンさんとの会話のみ。
体験授業は受けられず、代わりにショーンさんと英語で1時間ほど会話しました。ショーンさんの日本人の英語能力向上に役立ちたいという熱い話を聞かせていただきました。
体験授業を受けていないので、どの程度スキルアップできそうとかは分からないですが、発音の授業にすごく力を入れられているように感じました。
これはEBではなくネイティヴが言っていたことですが、英語を上達するには発音が重要。同じように発音できなければ聞いても頭に残らず、結果成長が遅れるのだそうです。
そういうこともショーンさんが経験して、発音重視の授業なんだろうと思います。
料金
料金は明確に書かれています。
このぺーじの滞在合計金額(例)が費用の総額です。
フィリピン留学は安いといっても、たとえこのEBが最安値と言っても、留学費用はこれだけかかるということを頭に入れておきましょう。
周りの環境
English Break Through(以下EB)の場所
EBの場所ですが、Googleマップでは以下になります。
Google map表示プラグインの仕様により、目印のポイントが若干ずれています。
正確な位置は、地図上の”Google”をクリックし、Google map上で確認してください。
EBはケソン市にありますが、街から結構離れています。
EBの建物がこちら。
右側の白い建物がそうです。
ホワイトハウス(White House)といいます。
キャピタル校とマギンハワ校があり、メインはこちらのキャピタル校のようです。
道路を挟んで左手にもう一軒、VIPハウス(VIP House)があります。
さらに、歩いて30秒のところに、
プレジデントハウス(President House)があります。
学校周辺
周りにはEver Gotesco Department Storeというフィリピン庶民向けのショッピングモールがあるぐらいで、近くにコンビニはありません。代わりにサリサリならありますが。
MRTのケソンアベニュー(Quezon Avenue)駅からもジプニーで30分かかります。
さらにマニラならあちこちにある、日本人が行くような巨大で綺麗なモールに行くには、最も近いノースアベニュー(North Avenue)のSM City North EDSAやAyala Mallまでさらに10分以上かかります。
これまでの上の写真のように、お店はないので(フィリピンならではの)セキュリティーがいない、人気はあまりない、周りは暗い、この周辺のローカルのフィリピン人は裕福ではないことから、学校周辺は夜は危険だと思います。
ですので、平日授業終わってふらっと息抜きする場所はないと思ったほうがいいでしょう。
逆に、外に出てもモール(Ever Gotescoを除く)まで遠いので、部屋にこもって勉強するにはいいのかもしれません。
こちらがEver Gotesco。かなりしょぼいです。
詳細はこちらを参照してください。
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ケソンにある エバーゴテスコ 庶民的なモール。用事がなければ…
平日の行動範囲はこの庶民的モールのみになるでしょう。
映画館もあるのですが、最新の映画ではなく、過去の古い映画のDVDをPCで再生し、スクリーンに投影してただけです。
EBの生徒に言っておきたいですが、「これが発展途上国、マニラのショッピングモールか」と思わないように!
EBからはこのモールまで歩いて5分もかからず、駐車場側の裏口からも入れるのでここへは夜でも来れそうです。
表通り(?)にはこのように庶民向けの露店がたくさん出ています。
EBからQuezon Avenueや街に出るときは、反対方向に渡らなければいけません。
Ever Gotescoから見た写真がこちら。陸橋を渡ってビルの下付近に向かいます。
見ての通り、EBから街に出るにはまず最初に結構歩きます。10分から15分でしょうか。
陸橋からの景色。渋滞しています。
ここは物乞いも確かいなかったですし、足場もしっかりしていて安全です。
陸橋を渡ったところにたくさんジプニーが待機しています。
ドライバーに「ケソンアベニュー MRT(Quezon Avenu MRT)?」と聞けばOKです。
Ever Gotesco – ケソンアベニュー MRT駅(Quezon Avenu MRT駅)
ジプニー:14ペソ
タクシー:約180ペソ
ジプニーに乗って25分。渋滞は全くなく、むしろ、「そんなに飛ばして大丈夫?」というスピードで飛ばしてこれぐらいかかりました。
さらに、この写真に見える陸橋を渡り、ショッピングセンターに入り、MRTの駅に向かいます。
ジプニーを降りてからMRTの駅まで5分はかかります。
この陸橋は安全とは言い難いですね。人はいないし、暗いし、物乞いはいるので。
しょぼいショッピングセンター、Centris Stationを突き抜けMRTのケソンアベニュー(Quezon Avenue)駅に出ます。
評価
「とにかく安く」という人向けですね。
ゴキブリ、夜の危険性、ボロい建物、周りに何もないことは予め覚悟が必要です。
推しである発音の授業も、発音であれば他校でも同レベルだと思います。実際、僕が行ったセブの学校でも、他の体験した学校でもほとんどの先生は発音の授業ができる印象を受けました。
単なるTOEICではないビジネス英語の授業内容、英語の表現のボキャブラリー向上、英文法の細かい指摘がどの程度あるのかを知りたかったのですが、実際数ヶ月留学しないと分かりませんね。