#You can read this article in English with google translate select box on the right side of this blog like this;
目次
ボラカイ島 閉鎖
フィリピンで最も人気のリゾートアイランド、ボラカイ島(Boracay)。この世界でも有数なリゾート地において、ドゥテルテ大統領は、環境対策のため2018年4月26日から半年間のボラカイ島閉鎖を決定しました。
簡単に経緯を説明すると、2018年2月、ドゥテルテ大統領がボラカイ島に訪れた際、汚水対策などが後手に回っている現状を目の当たりにしたのがきっかけ。その後、大統領は「汚水のたまり場」と管理上の不手際を非難し、閉鎖も示唆していたにも関わらず多くのレストラン、ホテル等の施設はその大統領の指摘を無視し、海に生活排水を垂れ流していました。
その現状に、「対処しないならもう閉鎖!外国人観光客に来て欲しいなら綺麗にしろ!」と堪忍袋の緒が切れたということのようです。
現在、2018年4月7日。閉鎖まで2週間ちょっと。僕は今ボラカイ島にいます。
ボラカイ島のビーチを閉鎖直前のビーチの現状をレポートします。
なお、ボラカイ島のおすすめの格安ホテル、高級ホテルについてはこちらの記事を参考にしてください。
ボラカイ島 ビーチ 地図
まず、ボラカイ島のビーチの場所はこちら。
これに印をつけてわかりやすくしたのがこちら。
赤枠で囲ったのがボラカイ島のビーチです。
一番大きいのが最も有名で観光客の多いビーチ、ホワイトビーチ(White Beach)。
その次に有名なのが、最も北に位置する、プカシェルビーチ(Puka Shell Beach)。
ホワイトビーチ(White Beach)の隣には、ディニウィドビーチ(Diniwid Beach)。
ホワイトビーチ(White Beach)の反対側には、ブラボグビーチ(Bulabog Beach)
その他バリンハイビーチ(Balinghai Beach)、イリグイリガン(Ilig Iligan Beach)、タンビサアン(Tambisaan Beach)、トゥルブハンビーチ(Tulubhan Beach)等いくつかビーチがあります。
なお、交通手段ですが、ホワイトビーチ間はどこでも電動トライシクルで20ペソで移動できるのですが、それ以外のビーチはその安い電動トライシクルでは行けず、トライシクルのみ。片道150ペソします。また、バイクレンタルもとんでもなく高いので、全部回るのを諦めました。
あわせて読みたい
いくつか行ってみたビーチを以下にレポートします。
ホワイトビーチ(White Beach)
ボラカイ島で観光客に最も人気のあるビーチ、ホワイトビーチ(White Beach)。
全長は数kmあるので、一つを見て一概に「ホワイトビーチは…」とは言えないのでちょっと分けてみてみます。
ちなみに、上の写真はあえて欧米の女性をアップしてみましたが、実際は韓国人、中国人が大半です。
ステーション 1
ボラカイ島の北側にあるのがステーション 1。
パッと見綺麗なビーチに見えますね。でも、分かるでしょうか?緑色の斑点。これ、藻です。
このステーション 1辺の水はまだ綺麗です。藻は浮いてはいますが、浜辺から少し離れればだいぶましになります。
藻のないところは水は透き通っていて綺麗です。ただ、
午後、時間が経つにつれて藻が目立つようになってきました。
ボラカイ島の観光名所、Willy’s Rock。ステーション 1側にあります。
ボラカイ島のビーチは底が砂地で魚の隠れる場所がないからか、魚を見かけません。魚どころか生き物がいないのかと思うほど何もないです。ただ、この岩の周りだけはそれが嘘のように小魚が大量にいます。なので、ここは岩に登るより、水中に潜ることをお勧め。
ステーション 2
ホテル、レストラン、ショッピングと利便性のいい場所、ステーション 2。観光客が最も多い印象。ここのビーチはステーション 1に比べると藻がかなり目立ってきます。
浜辺から少し中に進むとこんな感じ。
藻が浮いてはいますが一応下の砂地も見えるぐらい。ただ、泳ぐと藻が体にへばりつくので気持ち悪いです。
早朝であればそれほど気にならない量ですので、海水浴を楽しむなら早朝をお勧めします。ボラカイ島の閉鎖までは。
ステーション 3
ボラカイ島の南側、港に近い側にあるのがステーション 3。
遠くからみると、若干緑っぽいなぐらいなぐらいに見えるのですが、近寄って見てみると、
すごい緑色!
この時間、午後4時はこのぐらい緑色になります。これはさすがに泳ぐ気になれず。
喜んで水遊びしてるのは現地の子供だけでした。
プカシェルビーチ(Puka Shell Beach)
ボラカイ島の北にあるビーチ、プカシェルビーチ(Puka Shell Beach)。(料金の安い)電動トライシクルは走っていないので、通常の(割高な)トライシクルでないと行けない、交通の不便なところにあります。
プカシェルビーチの入り口には土産物屋やレストランが並んでいて、観光地化されてます。ただ、それらは外国人よりはフィリピン人向け。レストランもホワイトビーチに比べてまだ安いですが、質はイマイチでした。僕が食べたのがたまたまだったのかもしれませんが。
プカシェル、丸い可愛らしい貝殻。何も調べずにいったらどれがプカシェルだったのかよくわからず。
売りのプカシェルを前面に出せばいいのにと思いつつ、売られている貝殻とそれを吟味する韓国人観光客をしばらく見てました。
さて、プカシェルビーチはというと、ここもそこそこ広いビーチでした。
砂浜はホワイトビーチのようなサラサラしたようなものではなく、普通の砂浜。貝殻も形の崩れた、プカシェルがイメージできなくても「これは違うな」というものがちらほら。なので、砂浜は期待できないです。ゴミは落ちてないので悪くはないですが。
このプカシェルビーチは、浜辺は波が立ってます。なので、海でプカプカ海水浴っといった楽しみ方はできないです。
また、波は浜辺でないと立たないので、サーフィンにも向かず、中途半端。ここでの楽しみ方は、
動物の形をした浮き輪で波に煽られる感じでしょうか。かなりの数の浮き輪レンタルがあったのですが、使ってる人は誰もいませんでした。
海もこの通り。
やはり波が立ってる分藻がすごい量でした。
浜辺には打ち上げられた藻が道を成してました。
最も近いホワイトビーチ、ステーション 1からトライシクルで150ペソ、往復300ペソでプカシェルビーチまで来てみたのですが、正直、口コミ評価と反して期待外れでした。
ディニウィドビーチ(Diniwid Beach)
大通り沿いにあるCity Mallから海岸に向かって数百mのところにあります。
高台に見えるのがNami Resortというリゾート施設。見晴らしが良さそうですが、建物がちょっと古そうに見えたのですが。
ちなみに、ディニウィドビーチまでの道は完全なローカル地帯。
観光客は歩いてないですし、観光客向けのお店もありません。あるのはサリサリストアのみ。
ディニウィドビーチの前もそれほど観光地化しておらず、観光客もまばら。
そういったところがいいのか、ここには欧米の人が多かったです。
さて、ビーチですが、ここもやはり藻がたくさん浮いてました。
ただ、欧米の人はビーチに入ることなくビーチで寝そべってるだけなのであまり気にしてなさげ。ここだけでなくスペイン、南フランスでもこういった光景でした。
少し奥に進むとゴツゴツした大きな岩がゴロゴロ。
もっと小さいビーチを想像していたのですが、ビーチは結構長かったです。
ディニウィドビーチはホワイトビーチに続いていて、この崖沿いの道の向こう側がホワイトビーチです。
この辺りがディニウィドビーチとホワイトビーチの中間地点。その海の水はというと、
綺麗でした!
この日調査した中ではここが一番綺麗でした。ただ、この少し先、ホワイトビーチに入ると藻が出てきます。欧米の子がビーチから上がった際、体についた藻を取り除いているのが印象的でした。
ブラボグビーチ(Bulabog Beach)
ホワイトビーチの反対側にあるビーチ、ブラボグビーチ(Bulabog Beach)。今宿泊しているホステルから歩いてもいける距離なので見てみることに。
ホワイトビーチ ステーション 2にあるDモール(D’Mall)からブラボグビーチへの道は、途中からローカルエリアになります。これを抜けると、
数軒リゾート施設がありました。ホワイトビーチにある施設のような派手派手しさはないですが。このビーチでは、
カイトサーフィンが人気。
ちょっとやってみたくなりました。さて、ここのビーチの水はというと、
かなり濁ってました。
ここは水の綺麗さとか気にしてはいけないですね。とにかく、マリンスポーツに意識を集中してなるべく海の汚さは気にしないようにしたほうがいいでしょう。
まとめ
ボラカイ島のビーチを見てまず驚いたのが、大量の藻。ものすごい量です。
生活排水が海に大量に流れることで、養分豊富な海に藻が異常発生と考えれば、ボラカイ島の海が汚れているということの証明になるのでしょうね。
ホワイトビーチは人気のビーチですが、ステーション 1の北側まで行かないと綺麗な海は見れないです。
ホワイトビーチ以外、プカシェルビーチはあまりいい印象はなく、まだ一部しか行ってないですがホワイトビーチの反対側は生活排水垂れ流しと聞いているのでもっと海の状態は悪いのかと。
なので、「ゴールデンウィークにボラカイ島に行こうと思ったのに!」と嘆いている日本人、行けなくなって良かったのかもしれません。ボラカイ島よりも綺麗な海のある、プエルトガレラ(Puerto Galera)をお勧め。
ゴールデンウィークはプエルトガレラのCoral Beachに行ってみてはいかがでしょうか?
あわせて読みたい
プエルトガレラ Coral Garden 中心街から近くにあるサンゴ礁