クレジットカード決済の不正利用を完全に防げる?
いいえ。
基本的に無理です。
ですが、三井住友Oliveフレキシブルペイを使いこなせばクレジットカード決済の不正利用をほぼ完全に防げます。
その方法を、実際に三井住友Oliveを約2ヶ月使いながら調べた経験と設定画面のスクリーンショットを含めて説明します。
目次
クレジット・デビットカード決済 不正利用
クレジットカードの不正利用の手口や原因として、主に以下6つのケースがあります。
- フィッシング詐欺
- スキミング
- ネットショッピング詐欺
- 出会い系サイト詐欺
- なりすまし
- ネットショップからの情報漏洩
その詳細と対処法は、三井住友カードのサイト、クレジットカードの不正利用6つのケースとは?対処法を解説を参照してください。
このうち、2.スキミング、5.なりすまし、6.ネットショップからの情報漏洩は自己努力で完全に防ぐのは無理です。
実際、僕は過去に3回も不正利用された経験があります。
- クレジットカード 不正利用(17万円請求)
- デビットカード 不正利用(5万円引き出し)
- クレジットカード 不正利用(18件購入)
不正利用の原因は、上記のケースの5.なりすましか6.ネットショップからの情報漏洩です。
他に2.スキミングによる不正利用も経験しています。
2.スキミングには、ICチップとナンバーレスカード対応のクレジットカードで対処可能です。
5.なりすまし、6.ネットショップからの情報漏洩は、基本的に完全に防ぐのは無理です。
と、この記事を書いてるまさに今、2023年5月12日、僕と全く同じ不正利用被害報告を見つけました。
被害者はパタヤで人気のブロガー、パタヤ千夜一夜さんで、まったく身に覚えのない請求、APPLE COM BILLからの請求があったとのこと。
アップルとクレジットカード会社とに連絡を取り、やり取りの結果、無事返金してもらえることになったとのこと。
ですが、不正利用されたクレジットカードは利用停止となり、日本帰国後に再発行してもらうとのこと。
海外滞在中に突然クレジットカードが使えなくなるのはめちゃめちゃ大変です。
ですが、三井住友Oliveフレキシブルペイなら大丈夫です。こういった不正利用をほぼ完全に防げます。
その方法について本記事で解説します。
三井住友 Oliveとは?
三井住友 Oliveの特徴を三井住友Olive 公式サイトから抜粋するとこうなってます。
- 三井住友銀行の口座、クレジット、デビット、ポイント払い、さらには保険・証券まで、1つのアプリでまとめて管理できる
- キャッシュカード、クレジットカード、デビットカード、ポイント払いの4つの機能が1枚に集約
- クレジットモード、デビットモード、ポイント払いモード、いつでもどこでも切り替えできる
- 振込手数料が無料
- 各種取引でVポイントが貯まる、それがアプリでまとまる
スマホの三井住友銀行アプリの支払いモード切り替え(クレジットモード、デビットモード、ポイント払いモード)画面はこうなってます。
「支払いモードに設定」をスライドするだけでいつでも簡単に切り替えられます。
数あるクレジットカードの中から、僕が三井住友Oliveを選んだのは以下理由からです。
- ゴールドカードも年会費が永年無料(条件を満たせば)
- お金がめちゃめちゃ返ってくる(還元率がすごい)
- 不正利用を完全に防げる(支払いモード切り替え機能を活用)
- 利用付帯の海外旅行障害保険
僕は日本と海外2拠点でセミリタイア生活してますが、そういった生活スタイルにぴったりなカードだからです。
今回は「不正利用を完全に防げる」を解説します。
なお、Oliveのカードはクレジット・デビット・ポイント払いの3つの支払いが1枚のカードになってることから、クレジットカードとは呼ばずにOliveフレキシブルペイと呼びます。
不正利用 対処法 概要
先にOliveでの不正利用の対処法をざっくりと説明します。
Oliveフレキシブルペイは、ICチップ搭載でナンバーレスカードです。
上記にあげた不正利用の6つのケースのうちのスキミングに対処済みです。
残りの5.なりすまし、6.ネットショップからの情報漏洩の対処法ですが、Oliveフレキシブルペイを以下設定にすれば防げます。
- 利用通知をON
- 「利用制限」で「すべての利用を制限する」に設定。使うときだけ利用制限を解除
- クレジットモードに固定。モード変更しない
ただ、使うたびに利用制限を解除するのは面倒です。
なので、以下のように設定するといいです。
- 利用通知をON
- 「利用制限」で「一部の利用を制限する」に設定し、「海外・海外ATMの利用」をON(利用制限)にする
- (日本滞在時)
クレジットモードに固定。モード変更しない
(海外滞在時)
デビットモードに設定。使用時にクレジットモードに変更
このように設定する理由と、その他の設定等詳細を以降で説明していきます。
Oliveフレキシブルペイ 利用通知、利用制限
Oliveフレキシブルペイの各種設定は、フレキシブルペイのトップページの下部のメニューをクリックした次の画面にあります。
利用通知
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- ご利用明細
- 利用制限
- 利用可能額
- 利用通知
- 支払額調整
メニューが重複していて分かりづらいアプリです。
利用通知の設定画面はこうなってます。
まず、利用されたときにメールが送られる設定をしておきます。
クレジットモードの「ご利用通知サービス」で設定します。
クリックするとウェブサイトに移動するので、そこで設定します。
通知方法にメールアドレスを登録し、通知有無を通知するにすれば設定完了です。
なお、デビットモード、ポイント払いモードにメールアドレス設定項目はなく、でも、それらモードで利用時もメールが送られて来てるので、共通の設定のようです。分かりにくいUIです。。。
デビットモードの利用通知にはPush通知もあります。
メール通知があればOKなことと、デビットモードは使わないので(キャンペーン以外)、このPush通知はOFFでいいでしょう。
ポイント払いの利用通知の設定は、Vポイントアプリで行います。
クリックするとVポイントアプリが起動します。
Vポイントアプリのメニュー画面で以下設定にします。
- 「通知設定」-「ご利用に関する通知」をON
利用明細
利用通知があったら、利用明細を開いて内容を確認します。
利用明細は各モード毎に分かれています。
上はクレジットモードの利用明細です。
クレジットなので利用明細にすぐには反映されません。
デビットモードは即反映します。
ポイント払いモードの利用明細はVポイントアプリで確認します。
不正利用発見時の対処
利用明細に身に覚えのない利用履歴があったら三井住友カードにすぐに連絡し、損害を補償してもらいます。
不正利用に対しては、弊社は、三井住友カード会員規約第14条(会員保障制度)に基づき、特別なケースを除き、Vpassなどでカードの利用停止のお手続きをした日の60日前から、損害を補償いたします。
Oliveフレキシブルペイのサポートページは以下↓です。
当然、不正利用があった場合、Oliveフレキシブルペイは利用停止になってしまいます。
ただ、損害補償してもらえることと、日本滞在時は再発行してもらえば良いことから、話を冒頭に戻すと、日本滞在時は以下設定で良い、ということになります。
- 「利用制限」で「一部の利用を制限する」に設定し、「海外・海外ATMの利用」をON(利用制限)にする
- クレジットモードに固定。モード変更しない
一方、海外滞在時はOliveフレキシブルペイが使えなくなると困るので、以下設定で不正利用を完全に防ぐ方法を取る、ということです。
- デビットモードに設定。使用時にクレジットモードに変更
これら利用制限等を以降で詳しく説明します。
利用制限 フレキシブルペイ
フレキシブルペイの利用制限の設定は次のようになってます。
「一部の利用を制限する」を選択すると、以下のように4項目を個別に設定できます。
上の画像は、項目を全部チェックした状態で、「すべての利用を制限する」と同じ状態です。
この設定により、クレジットモード、デビットモード、海外ATMでの利用は出来なくなります。
ポイント払いの利用制限は、Vポイントアプリからのポイント払いは出来てしまうので別途設定が必要です。
ここで、日本滞在時は海外の利用、海外ATMの利用はないので制限しておきたいです。
海外滞在時ですが、Oliveフレキシブルペイは、海外ATM利用時は必ずデビットモードになります。
海外ATMで現金を引き出す際、割高なATM利用料金を支払わないといけないです。
なので、海外ATMでは別のクレジットカードかWISEデビットカードを使うといいです。
海外・海外ATMの利用の利用制限をONに設定しておくといいです。
利用制限 デビットモード
デビットモードの利用制限の設定は次のようになってます。
上の設定例は、全項目を0円に設定した状態で、デビットモードの全ての利用を制限した状態です。
なお、「海外ショッピング」と「海外ATM利用」はさっきの設定項目、「海外・海外ATMの利用」と「海外ATMの利用」ですでに利用制限しているので、この設定は必要ないです。
海外ATMを利用する場合、さっきの大本の利用制限を解除し、「海外ショッピング」と「海外ATM利用」に希望する金額を設定するといいです。
ちなみに、一般的に海外ATMでの利用限度額は24時間あたり10万円です。(三井住友銀行もそのはず)
国内での利用においても、デビットモードで買い物するとポイント還元率が悪くなるので、クレジットモードを使うことをおすすめします。
以上から、(キャンペーン以外は)デビットモードを使うメリットはないと思うので、デビットモードは全て利用制限しておくといいです。
特に、海外滞在時は、上記のようにデビットモードは全て利用制限しておき、フレキシブルペイの支払いモードをデビットモードに設定しておけば、不正利用はほぼ100%防げるでしょう。
利用制限 ポイント払いモード
ポイント払いモードの利用制限の設定はVポイントアプリで行います。
Vポイントアプリのメニュー画面で以下設定すれば利用制限できます。
- 「セキュリティ」-「ご利用設定」-「Vポイントでのお支払い」をOFF
ここで、貯まったポイントは以下2つの使い道があります。
- ポイントをポイント払いモードにチャージして支払いに使う
- ポイントを支払いに充当する(お支払い金額にキャッシュバック(充当))
どちらのポイント利用時も使用時に還元率があり、1.は0.25%、2は0.5%つきます。
2.の還元率は方が1.より大きいので、1、すなわち、ポイント払いモードは使わない方がお得です。
なので、VポイントアプリでVポイントでのお支払いに利用制限をかけておくといいです。
三井住友銀行 利用可能額設定
Oliveフレキシブルペイの設定とは別に、以下の三井住友銀行の銀行口座も利用制限しておくといいです。
- キャッシュカードのご利用限度額
- 振込上限金額
三井住友銀行アプリのメニュー – 「セキュリティ設定」または「各種お手続き」から設定できます。
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ここで、三井住友銀行から現金引き出しは以下理由からおすすめしません。
- 他行に比べてATMの手数料無料回数が少ない
- (セブンイレブン銀行等で)スマホATMに未対応
代わりに住信SBIネット銀行を使うといいです。
そういった理由もあって、キャッシュカードのご利用限度額は0円に設定しています。
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振込上限金額の設定ですが、ここも利用時だけ設定変更し、普段は0円に設定しておくと不正利用を完全に防げます。
おまけ マネーフォワードで不正利用を即発見
ここまで説明したOliveフレキシブルペイの設定で不正利用はほぼ完全に防げます。
さらにセキュリティ強化策として、会計ソフトのマネーフォワードで不正利用を即発見することをおすすめします。
その記事の「マネーフォワードの便利な使い方」で書いたように、マネーフォワードでは銀行口座の取引データ、キャッシュカードの取引データを自動取り込みできます。
全財産の残高がボタン一つで確認できます。
画面はこんな感じです。
ボタン一つでクレジットカードの利用履歴も全て表示されます。
なので、プライベートで使うキャッシュカードも含め全てここに登録しておけば、キャッシュカードの不正利用もすぐに発見できます。
まとめ
クレジットカード決済の不正利用を完全に防げません。
スキミング、なりすまし、ネットショップからの情報漏洩は自己努力で完全に防ぐのは無理です。
ですが、三井住友Oliveフレキシブルペイを使いこなせばほぼ完全に防げます。
↓のように設定すれば、それほど手間なく不正利用をある程度防げます。
- 利用通知をON
- 「利用制限」で「一部の利用を制限する」に設定し、「海外・海外ATMの利用」をON(利用制限)にする
- (日本滞在時)
クレジットモードに固定。モード変更しない
(海外滞在時)
デビットモードに設定。使用時にクレジットモードに変更
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