外国債券の割合
前回にもお見せした僕の資産運用の割合。↓こんな感じです。
黄色の部分は仮想通貨で、オレンジ色、約半分が外国債券です。
なんでこんなに外国債券で運用してるかというと、安全だと思ったからです。現在形ではなく、過去形に注意(笑)。
リーマンショック後、2010年12月から外国債券も買うようになり、7年間運用しています。
トルコから始めて、メキシコ、オーストラリア、南アフリカ、ブラジル、そして最近インドの外国債券も購入しました。
外国債券で儲かった?
結論からいえば、儲かってません。
「新興国の通貨は利率がいいから、通貨を持ってるだけでお金増える」と雑誌やネットでよく見かけますが、実際はそんなことはないです。
理由は、利率がいい国は通貨の価値が下がっているから、です。
例えば、トルコの外国債。
SBI証券で今、2017年12月に売り出されている利率が、年11.80%(税引前)、年9.402%(税引後)。
計算上では、100万円を3年持っていると、1年目 109.4万円、2年目 118.8万円、3年目 128.2万円と増えていきます。
この計算通りにお金が入ってくるのであれば、トルコの債券に全資産投資すればその利息だけで食べていけます。
ですが、実際はというと、
このようにトルコの通貨、トルコリラの価値は年々下がっています。
2010年、63.94だったのが現在29.16。
つまり、2010年に100万円のトルコの国債を買ったとすると、今の価値は50万円。半値にまで下がっています。
実際、2017年12月、7年前に90万円で購入したトルコリラの価値、その後利息のトルコリラもトルコ債券の購入に当てて運用してきたのですが、70万円にまで下がってます。20万円もマイナスです。
ちなみに、リーマンショック前、2009年は90円代で、その後少し持ち直した時で60円代。ずっと55円以上。
2010年、64円はこれまでのチャートをみればまさに買い時で、仮に下がっても利息でプラスになるはずだったんですが。。。残念ながらこんな30円以下まで下がるとは予想外でした。
あの時かなり自信があったので数ヶ月の資金を残して全額投資してやろうかと思ってましたので、それがまだ20万円のマイナスですんでいるのだから不幸中の幸いってとこです。
他ブラジル、南アフリカも同様に下がってます。投資した金額が多いほど損失が大きくなっています。
ただ、そういった損失のある外国債もある一方で、プラスになっているものもあります。
例えば、オーストラリア。
これも2010年12月から持っていて、レートは当時82円が今86円。為替で4円プラスになっていて、かつ、年間3%の利息が入ってきています。
一時期100円になり、利回りがかなり良かったときもあったのですが、今は平均的な為替推移です。
メキシコも同様です。
レートが6円で買ったものが一時期8.6円にあがり、そこから下がって元に戻り、今は購入時期とほぼ同じの5.9円。
ちょっと下がってますが、利息があるのでその利息で買い増しし、購入時に比べて10%のプラスになってます。
という具合に、マイナス運用の外国債券とプラス運用の外国債券があり、合計すると、ほぼプラマイ0という状況です。
外国債券 新興国 の今後は?
新興国の外国債券を購入する際はきちんとその国の情勢を調べてから買わないといけないですね。
特に、トルコ。
経済情勢だけでなく、アメリカとの対立から政情もより悪化し、トルコリラの価値はさらに暴落する危険があります。
9日のトルコ市場では、米とのビザ発給相互停止の悪影響懸念から、通貨リラ、株式、債券がそろって売られトリプル安となった。航空大手ターキッシュエアラインズの株価は6日終値に比べ約9%安と急落。10日は通貨などがやや値を戻したが、9日の下げを埋められていない。
価値が下がるだけならまだしも、デフォルトになったら紙くずになってしまいます。
「国が破綻する」。
ありえないようなことですが、デフォルトになった国が実在します。
2001年12月、アルゼンチンは外国債に関してデフォルトを宣言した(アルゼンチン#2001年の債務不履行)。
2014年7月31日 – アルゼンチンは、約12年ぶりに2度目の債務不履行に陥った。
出典: wikipedia デフォルト (金融)
インドはまだ安全でしょうが、メキシコもアメリカとの関係がこじれているのでなんとも言えませんね。
南アフリカの通貨は石油の取引価格でも大きく左右されるのでなお難しいです。こちらはFXのほうが無難でしょうね。
2016年は新興国通貨の下落で打撃を受けましたが、2017年で持ち直しました。
2018年は利息がそのまま収入になることを期待します。