コロナ禍の2020年12月上旬から1ヵ月間、沖縄の那覇と石垣島に滞在して沖縄の現状をいろいろ見てきました。
沖縄の観光産業、就職事情がコロナパンデミックによってどうなっていて、今後どうすべきかをまとめてみましたので参考にしてください。
目次
コロナ禍 沖縄の現状
観光
上の写真は2020年12月6日の日曜日、昼3時の国際通りの様子です。
休日は国際通りは歩行者天国になるので車は走ってません。
ですが、車だけでなく観光客もほとんどいない状況でした。
動画も軽く撮ってます。
コロナ禍 沖縄 国際通り
A
国際通りは1分20秒あたりからです。
実際、新聞にも以下記事があります。
今年2~5月の観光客数は約167万人減と前年同期の半分、経済損失も約1867億円に上る。
観光客が急減した2011年の東日本大震災や01年9月の米国同時多発テロ当時をはるかに上回る衝撃に、県幹部は「未曽有の危機」と険しい。
出典: 沖縄から消えた観光客 2-5月、前年から半減 損失1867億円
コロナのなかった2年前、2019年2月も約1ヵ月沖縄に滞在したのですが、確かに上記記事のように観光客数はその時と比べて激減してました。
国際通りを端から端まで歩いても、すれ違う外国人はほぼ0でした。
近隣の中国人、韓国人、台湾人もそういった言語が聞こえてこない状況から判断すると、ほとんどいなかったと見ていいでしょう。
日本人の観光客はというと、お店や宿の人の話によると大阪、東京からそこそこ来ていたようです。
といっても、国際通りを歩いている人は地元の沖縄県民だったのでは?といった状況でした。
日によっては、修学旅行できているのか学生グループが多い日もありました。
何れにせよ、国際通りは観光客数が全盛だった数年前とは全く違う静けさでした。
就職事情
まず沖縄の就職環境として以下特徴があるのはコロナ以前から知られていました。
- 全国ワースト一位の最低賃金
- 観光産業に極端に依存
今回のコロナパンデミックで最も悪影響を受けたのは観光産業ですので、沖縄の就職事情は他の地方と比べても圧倒的に悪くなっていると予想できます。
で、実際どうなのかというと、少し調べたところでは男性の就職事情はかなり悪い感じでした。
一方で、若い女性はコロナ禍でも働き口はたくさんあるようでした。
というのも、沖縄には今たくさんのデパートやショッピングモールが出来ているからです。
昔からリウボウ、那覇オーパ、サンエー 那覇メインプレイス、沖縄アウトレットモール あしびなー等既にたくさんのデパートがありましたが、5年前、さらにイオンモール沖縄ライカムという大型ショッピングモールも出来ました。
コロナパンデミックの直前、2019年には浦添市にも大型のショッピングモール、PARCO CITYが出来ました。
言うまでもなく、そういったショッピングモールの従業員の大半は若い女性です。
コロナ禍でもこれらショッピングモールにある店舗はほぼ全店舗営業していました。
そういったショッピングモールには、コロナ禍でも若い女性を対象に時給1,000円以上のバイト募集のチラシが貼られてました。
ショッピングモールだけでなく、沖縄の求人情報誌も同様に若い女性にはコロナ禍でも働き口はたくさんありました。
コロナ禍でも若い女性にはコールセンター、事務作業等たくさんの仕事募集があります。
コロナ禍でも松山、辻といった歓楽街は営業していたので、時給の高いナイトワークも健在です。
コロナパンデミックによってホテル、飲食、土産屋は大ダメージを受けましたが、若い女性にはそれら失業者をカバーするだけの働き口がある印象でした。
ちなみに、今回沖縄に訪れた理由は僕のYouTube活動からでした。
これまでアジアの女性を支援する目的で活動していたYouTube活動を、コロナ禍で生活苦の日本の女性を支援する目的で活動しようと考えてました。
ですが、上述の通り、需要がないと判断してやめました。
沖縄の問題点
観光
2018年1月、コロナパンデミック前、沖縄の観光産業が過去最高に良かったとのことです。
沖縄県が観光収入、観光客数ともに4年連続で過去最高を更新中だ。
この記事によると、問題点は急増する観光客数を受け入れるためのインフラ整備が追いついていないことです。
コロナが終息して香港、台湾といった近隣国からの観光客が戻り、観光インフラが整備されれば基本的に観光産業は問題ないと取れます。
その他改善点として、次のことも書かれています。
海路の一人当たりの県内消費額は3万3656円で、空路は9万8097円と約3倍の開きがある。
クルーズ船の客は基本的にその土地に宿泊せず、滞留時間は5~6時間なので、土産物や飲食での消費に限られるという事情もある。
土産物や飲食以外の消費口、例えば「アミューズメントパークを作ったらどうか?」といった改善案はあるでしょうが、それはコロナが終息し、外国人観光客の需要が回復してからのことになります。
瀕死の状態である沖縄の観光産業を内需のみで改善させることが可能か?
が、今すべき課題でしょう。
2019年2月に沖縄に訪れたときに感じたことは、正直なところ、沖縄の観光産業は他の観光地に比べてあまり良くない印象でした。一言で言うと、横柄。
例えば、ゴミ箱一つとってもそうです。
国際通りにはゴミ箱がありません。
お客様に商品を買ってもらっているのではなく、商品を売ってあげているといった感覚です。
コンビニ前も自販機も同じ。
「商品は売ってあげるがゴミは持ち帰れ」という考え方です。
宿もそうです。
ヨーロッパの若者はバックパッカースタイルで世界中を旅します。
ですが、沖縄のそういったバックパッカー向けの安宿は他の地域に比べてレベルが低いです。
カフェもそうです。
諸外国だけでなく日本の標準と比べても問題がたくさんあります。
広報も問題があります。
例えば、昨年から始められたミス沖縄公式チャンネルもそうです。
「チャンネル登録者数10,000人を目指す」と目標に掲げられていますが、たとえ毎日投稿し続けても絶対に無理です。
問題点は以下記事に簡単にまとめました。
これまでヨーロッパの主要都市、東南アジア等たくさんの国や地域を調査を兼ねて旅してきました。
観光立国であるフランス、タイの観光事情も実際目で見て、肌で感じて学び、自分の考えが正しいかを以下の書籍等を読んで答え合わせもしてきました。
デービッド・アトキンソン 新・観光立国論 (日本語) 単行本
それら知識・経験と照らし合わせると、沖縄の観光産業は近隣国のインバウンド需要の回復頼みといった感じがしました。
沖縄の観光産業を回復、改善させるためには?
沖縄の観光産業は、沖縄観光コンベンションビューローという組織を中心に進められています。
実際、上記組織のサイトにも下記のように書かれています。
沖縄観光のプロフェッショナルとして県経済発展の推進役を担い、観光を通した県民の幸せづくりに貢献します。
ですので、今後の沖縄の観光産業の将来は全て沖縄観光コンベンションビューローに委ねられています。
つまり、沖縄観光コンベンションビューローの方針が、
「コロナが終息して台湾、韓国等近隣国からのインバウンド需要がコロナ前までに回復すればそれでOK」
とするかどうかです。
「インバウンド需要頼みでは瀕死の沖縄の観光産業を救えない。緊急の対策が必要」
そう前向きに捉えて本記事を書いてみました。
沖縄の観光と今後の自分の関わり
これまで東南アジアを中心にたくさんの国、街に滞在してきました。
特に、フィリピンにおいては観光だけでなく様々な事情に詳しいです。(ただし、本ブログにはその観光情報のみを投稿しています)
2019年から2020年9月末まではベトナム、タイの主要都市に滞在し、YouTube活動や動画編集スキルを向上させながら記事を書いてました。
直近では、タイ パタヤでは無名のカフェ店やバーをYouTubeを使って世界的に有名にし、コロナ禍の瀕死の状況を救いました。
コロナ禍で日本に滞在することになった今、「コロナ禍で生活苦の日本の女性を支援する目的で活動」で活動を考えてましたが、上述の通り、需要がないのでやめます。
代わりに、日本の観光産業をYouTubeを使って手助けする活動を始めようと思います。
その第一弾として、沖縄の観光産業に対して本記事で簡単にですがアドバイスさせていただきました。
ご質問・相談はお問い合わせからご連絡いただけると幸いです。