動画編集を勉強するのに良い方法は、すでにある良いコンテンツを真似ることですね。
今回、YouTubeの「踊ってみた」動画で人気の、「45秒で何ができる?」の動画を分析し、マネてみました。
その作り方をざっくり解説していますので参考にしてください。
なお、その他のマネてみた動画一覧と解説は以下記事を参考にしてください。
目次
45秒で何ができる? とは?
ニコニコ生放送で人気になった45秒のダンス動画です。
元の動画は2013年にアップされて一時期話題になったようで、その後下火になりつつ、YouTubeが人気になった2018年頃から今度はYouTubeで人気が再燃し、たくさんのYouTuberが「踊ってみた」動画を投稿しています。
再生回数は多いものだと数百万回にもなってます。
今回その中でも一番再生回数の多い動画、369万回(2020年12月時点)再生の上の動画の動画編集をマネてみます。
動画内容、動画編集(45秒で何ができる?)、動画編集ツール
歌詞付きのダンス動画で、サビの強調する箇所ではテロップを動かしたり、映像をズームさせたりしています。
が、全体的に動画編集は難しくはないです。
ただ、テキストアニメーション、クロップやマスクを使うので、動画編集ツールはAdobe Premiere Proが必要でしょう。
ちなみに、Adobe Creative Cloundですが、Adobeオンライン講座とセットになったパッケージもヒューマンアカデミーから販売されているので、そちらと比較して購入すると良いでしょう。
これをマネてみたのがこちらです。
動画編集の画面はこのようになっています。

マネるためにトラックはたくさんあるのですが、この動画で使っているトラックは、V1、A1、V5だけです。
- V1: 元動画のスクリーンショット
- A1: 元動画のサウンド
- V5: 歌詞テロップ
ちなみに、その他のトラックはこうなってます。
- V2: 元動画
- V3: 自分のダンス動画
- V4: 調整レイヤー
「踊ってみた」動画を作る場合はV3, V4の方をアクティブに切り替えます。
自分のダンス動画はこんな感じです。
以下にこの作り方を解説します。
動画の作り方 分析と解説
元動画の抜き出し
動画編集をマネるために元動画をダウンロードします。
Offlibertyを使うといいです。
歌詞入力

歌詞テロップはエッセンシャルグラフィックスで作ります。
エッセンシャルグラフィックスの設定はこんな感じに設定するといいです。

塗り:白色:(FFFFFF)、赤色(E90163)、黄色(F3AE00)
ストローク:白色
フォント:PixelMplus12
フォントはドット文字のピクセル系ですが、完全に一致するものは見つけられなかったので、PixelMplus12で代用してます。
フォントの探し方はこちらを参考にしてください。
歌詞(強調)入力

歌詞のサビというか強調する部分、「君の」はエッセンシャルグラフィックスをキーフレーム操作して作ります。
具体的には、「君の」のY座標とマスクまたはクロップを操作します。

最初、「君の」はやや下から現れます。
Y座標は約4フレームのアニメーションなので、次のように設定するといいです。
- 0フレーム目: 927.9
- 4フレーム目: 819.9
でも、画面内にあるので表示したい範囲だけをマスクで囲むといいです。

マスクにもキーフレームを打ち、「君の」が上がりきったタイミングで全体表示するように調整するといいです。
これはフェクトのクロップでも出来ます。

「伝える事!」はクロップで再現してみました。
エッセンシャルグラフィックスにエフェクトのクロップを適用し、クロップの下をキーフレーム操作します。
最初は一部欠けてる状態なので、クロップの下を12%でキーフレームを打ちます。
アニメーション期間は1フレームなので、実際は全体が見える・見えないの1フレーム間を次のように設定すればいいでしょう。
- 0フレーム目: 12%
- 1フレーム目: 0%
通常、アニメーションはスムーズに再生されるようにキーフレームにイーズイン、イーズアウトをかけるのですが、アニメーション期間が短いのでそれは必要ないです。
動画(強調)
この歌詞(強調)時は動画のモーションを変更します。
スケールを拡大し、位置をずらします。

細かな調整は、元動画と自分の動画を別トラックに配置し、透明度を下げて重ねて位置確認しながら調整するとやりやすいです。

歌詞 クロップ入力

「算数ドリルは 終わりません!」と「その笑顔でまた 惚れ直す事!」はクロップの右を使います。
こんな感じですね。

先ほどと同じく、1フレーム間で右の値をちょうど”は”と”終”の間の位置に設定します。
歌詞 (45秒で何ができる)

「45秒で何ができるっ★」は、音声の発音タイミングに合わせて一文字ずつ表示します。
上下左右の4方向をクロップ調整ではできないでしょうから、エッセンシャルグラフィックスで一文字ずつ打つといいでしょう。
こんな感じに。

エッセンシャルグラフィックスは一つにまとめてもいいのですが、それだとエフェクトコントロールの透明度にキーフレームを一文字ずつ打つことになり、面倒です。
なので、一文字ずつトラックに並べて、これらをネスト化してメインのシーケンスに配置するといいでしょう。
こんな感じに。

スッキリしてますね。
このネストも3色分作ります。
塗り:白色:(FFFFFF)、赤色(E90163)、黄色(F3AE00)
ストローク:白色
フォント:PixelMplus10
フォントですが、今度は(PixelMplus12ではなく)PixelMplus10を使ってみました。
それでも少し違いますが。
動画 フェードイン、フェードアウト

動画の開始時は黒色からのフェードインしています。
これはクリップにエフェクトのクロスディゾルブを適用するといいです。

暗転でも同じ感じでフェードインできます。
まとめ
「45秒で何ができる?」の動画編集ではAdobe Premiere Proが必須です。
動画編集の内容はそれほど難しくないのですが、細かなキーフレーム操作とクロップ調整が結構面倒です。