プロが使う動画編集ソフト、Adobe Premiere Pro。
2021年、Adobe Premiere Proの使い方が大きく変わります!
どのように変わるのか説明します。
目次
Adobe Premiere Pro 使い方が大きく変わる
プロの動画編集者が使う動画編集ソフトはAdobe Premiere Proです。
Adobe Premiere Proの基本的な使い方については、以下記事にまとめているので参考にしてください。
Adobe Premiere Proの新機能はAdobeの公式ページの新機能の紹介で公開されていて、また、開発中の機能はベータ版をインストールすることでいち早く使うことができます。
それら情報によると、2021年、Adobe Premiere Proの使い方が大きく変わります!
ざっと例にあげると、こんな感じで動画編集方法が変わり、効率的に編集できるようになります。
- テキスト入力がレガシータイトルからエッセンシャルグラフィックスに
- テロップ入力がVrewからPremiere Pro内蔵機能に
- M1完全対応によるモーショングラフィックテンプレート多用
詳細を以下に説明します。
テキスト入力がレガシータイトルからエッセンシャルグラフィックスに
Adobe Premiere Proのテキストの入力方法はレガシータイトルとエッセンシャルグラフィックスの2つの方法があります。
それら使い分けについては以下記事にまとめています。
エッセンシャルグラフィックスは新しいテキスト入力方法で、Adobe側としてはレガシータイトルをなくしてエッセンシャルグラフィックスに移行したいという考えです。
なのですが、現在正式リリースされているバージョン(2021年5月)ではエッセンシャルグラフィックスは不完全で、レガシータイトルをどうしても使わないといけない状況です。
それが、最新のベータ版ではエッセンシャルグラフィックスはかなり改良されており、2021年内にはレガシータイトルから完全置き換えされるかもと期待が出ています。
こちらの動画が参考になります。
超速報!ついにエッセンシャルグラフィックステキストに「グラデーション」機能が搭載!!【PremierePro Beta】(プレミアノートPremiere Note)
「テキスト入力方法がレガシータイトルからエッセンシャルグラフィックスに置き換わるとどうなるか?」
ざっくりとは以下が変わります。
- フォントのスタイル管理方法
- テロップの入力方法
レガシータイトルのスタイル管理は以下のように管理すると便利です。

スタイルを3つに分けて管理します。
- フォント種類
- フォントサイズ
- テロップ種類
フォント種類、フォントサイズは違いが分かるように橙と青に色分けしています。
詳細は以下記事にまとめています。
この管理方法が完全に使えなくなり、エッセンシャルグラフィックスの管理方法におきかえることになります。
フォントのスタイル管理は、エッセンシャルグラフィックスのマスターテキストスタイルで管理することになります。
レガシータイトルのスタイルライブラリのようなテロップの装飾を一目で確認できなくなるのでその点は不便になるでしょう。
ただ、派手なテロップも図形とまとめて操作できるようになるのは嬉しいです。
さらに、モーショングラフィックステンプレートで保存しておけば作業効率も格段にあがります。
また、レガシータイトルでのテロップ入力高速化で必要だったテクニック、PhotoshopであれこれいじってPremiere Proにテロップを流し込む、といった面倒な作業も必要なくなります。
テロップ入力がVrewからPremiere Pro内蔵機能に
ベータ版に文字起こし機能が追加されました。
超速報!!音声自動テキスト化機能を大解剖!【PremierePro Beta】(プレミアノートPremiere Note)
現時点では、Adobe Premiere Proでテロップ作成するにはVrewを使うのがベストです。
テロップをエッセンシャルグラフィックスで作成する場合、Vrewで出力したXMLをPremiere Proに読み込み、マスターテキストスタイルを一括で適用すればできます。
テロップをレガシータイトルで作成する場合、ちょっと手間がかかり、Vrewからはエッセンシャルグラフィックスで取り込んでからレガシータイトルに置き換える方法で作ります。
または、先程のPhotoshopを使った方法で作ります。
レガシータイトルを使う場合はどっちにしても手間がかかります。
ベータ版で機能追加された文字起こし機能では、テロップ専用のエッセンシャルグラフィックスで作ることになり、ちょっとややこしいです。
正式リリースではエッセンシャルグラフィックスの機能同等に改善されることを期待。
2021年5月時点では、残念ながら音声認識の精度以前にエンタメ系では使えない仕様です。
M1完全対応によるモーショングラフィックテンプレート多用
Adobe Premiere ProがApple M1チップに完全対応することでPremiere Proの処理速度が劇的に速くなります。
これまでApple M1チップを搭載のMacでもPremiere Proがそれに対応していなかったため、エミュレート機能によってそのM1チップの高速処理を活かせませんでした。完全対応はFinal Cut Proだけでした。
それがPremiere Proもようやく対応しました。
まだ対応したばかりで不具合は多いので待ち状態ですが、年内には完全対応と言えるほどに安定するでしょう。
「Premiere ProがM1チップに対応するとどう変わるか?」
最終のエンコード出力処理が短時間になるのはもちろんのこと、処理が重くて諦めてた動画編集が使えるようになり、自由度が増えます。
例えば、モーショングラフィックステンプレートがそうです。
その記事の「Adobe Premiere Pro モーショングラフィックステンプレート」で書いたように、デフォルトのmogrtにゲーム、スポーツというのも入ってるのですが、レンダリングが非常に重いので出力するのを諦めました。
僕の使っているMacが古いからというのも原因ですが、M1チップ搭載Macだと今後そういった重い処理だから諦めるということはなくなります。
なので、Motion ArrayやMotion Elementsでド派手なローワーサードなどダウンロードしまくり、Premiere Proに入れまくっても大丈夫でしょう。
まとめ
2021年、Premiere Proは機能が大幅に改善され、Adobe Premiere Pro の使い方が大きく変わります。
- テキスト入力がレガシータイトルからエッセンシャルグラフィックスに
- テロップ入力がVrewからPremiere Pro内蔵機能に
- M1完全対応によるモーショングラフィックテンプレート多用
他にも大きく変わることがあるでしょうが、気づいたら追加していく予定。
安価で高機能な動画編集ソフトが増えてきましたが、これでまたAdobe Premiere Proとその他のソフトとの機能差、作業効率の差が開きますね。